マッカートニー

ポールマッカートニーの最初のソロアルバム『マッカートニー』が6月にリマスターされて、
アナログ盤とCD3枚セット(DVDも含む)として発売されるそうなのだけれど、発売当
時のこの「マッカートニー」に対しての世間一般の評判は、かなり手厳しいもので、その当
時のことを考えるとこのアルバムの評価も変わってきたなあ、と思う。

1970年4月18日英国発売、その1週間前にビートルズ脱退宣言をしたのは他でもない、ポー
ルであって、そのポールが自分のソロアルバムを出す、しかもあのビートルズのポールが、
なのであって、世間の人々は、ポールが一人になってどんな音を出すのか、どんな素敵な曲
を出すのか、固唾を呑んで見守った。

このレコードは売れた。全米でも1位、全英でも2位。
しかし、内容を聞いて、世間は唖然となった。
「これがあのポールか・・・」
全ての歌、楽器を自分で担当して、唯一のゲストコーラスには素人のリンダ。
その直前に歴史的傑作である「アビイ・ロード」の主導権を握って作成した張本人のアルバム
とは思えない、その大きなギャップもあって、このチープな(幼稚とまで言われた・・)アル
バムは、世間で散々酷評された。

ビートルズ脱退宣言をしたのがポールだ、解散させたのがポールだ、という世間からの風当
たりもあった。完全に悪者扱いとしてスタートを切ったのも、世間からの攻撃の一因となった。
(実際にはポールが解散させたのではないのだけれど・・・)
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しかし、ポールのファンにとっては踏み絵みたいなアルバムであって、このアルバムが好き、
という人は多い。
阪神ファンがたくさんいて、巨人の事を悪く言う集団の中でも、ひっそりと巨人が好きな人が
いてるように。
このアルバムが好きな人は、間違いなくポールのアルバムを愛する事が出来る。小生もこの
素朴で暖かいアルバムが好きであって、今までも愛聴してきた。次作「ラム」も、ウイングス
のデビューアルバム「ワイルド・ライフ」も当時世間では酷評だったようだけれど、大傑作だ
と思っている。

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今日は久々に、アナログで「マッカートニー」を満喫した。
もう30年近く前のレコードで、プチプチとノイズが入るけれど、気にならない。
個人的には、ポールのアルバムの中では決して5本の指には入ることはない
しかし、着馴染んだセーターみたいに、飽きの来ない、小生が小学3年の時に購入した(して
もらった)、ひっそりと今でもレコード棚から取り出して、1人ヘッドフォンで聴いている、
ポールの愛聴盤である。

リマスターされても、このアルバム独特の「温もり」とか「アナログチックな音」が削がれな
い事を祈ってます。
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by hirowilbury | 2011-05-03 18:03 | ビートルズ