Mcartney Ⅱ

あれは小学1年の春だったか。

すでにビートルズの「抱きしめたい」を聴いて、幼いながらも衝撃を受けていた小生が、
初めて4人の中のソロ・アルバムを「リアル・タイムの新作」として聴いたアルバムが、
この「マッカートニー2」だった。
当時ウィングスは新生ウィングスとなり、新作「バック・トゥ・ジ・エッグ」を引っさげ、
80年1月に日本公演を行なう予定だったのだけれど、ポールの大麻所持により、成田空港
の足を踏んだにも関わらず、中止。
親戚の7つ上の兄が、武道館コンサートのチケットを入手できたと、非常に楽しみにしてい
たのに、行けなくて泣いていたのを思い出す。
その後、ポールは日本の留置所に放り込まれ、演奏はせずに強制帰国となった。

その後ポールは、前年に自宅で録りためていた作品を纏め上げる。
当初2枚組の予定もあったそうだけれど、1枚にまとめられて発売。
70年のビートルズ解散から10年。初のソロアルバムのタイトルも「McCARTNEY」だった
けれど、お祝いの意味もかねて?「McCARTNEY2」として発売。

タイトルも続編であるなら、内容も前タイトル同様、議論を呼んだ。
しかし、ビートルズ時代と違って、まだウィングスは「存続」しており、ま、ポールのお遊び
だろうね、くらいの感覚で、おおむね歓迎で迎えられた記憶が。。
YMOみたいなテクノポップあり、インストあり、と思えば美しいバラードあり。
アルバムもヒットした。シングル「カミング・アップ」も大ヒットした。
個人的にも上位にランクするような作品ではないけれど、たまに取り出して来て聴いたりする。

しかし、このあと、ポールの人生を変え、ウィングスの存続すらなくしてしまうような
大事件が起こる。
1980年12月8日。
この日を鏡に、全てのポールの活動は一旦ストップする。

いわば、本人が望んでいたはずもないけれど、このマッカートニー2で、ポールのソロ活動
(ウィングスも含めて)は一つの区切りと言うことになる。
この後の80年代は、ポールにとって苦難の連続、となる。
ファンも同じく苦い思いをいっぱい経験した。

そんな、ポールの第一次全盛時代を締めたアルバム、「McCARTNEY2」が4枚組のデラックス
バージョンで再発売される。
3枚がCDで、1枚がDVD。

このアルバムへの世間の評判は、正直高くない。
しかし、ポールと言う人は、思いつくと実行しないと気がすまない人なので、仕方ないのだ。
当時はテクノが流行っていたからやってみた、という程度だろう。
とにかく思い立ったら止まらない。
レコードが収められている袋の自宅でのレコーディング中、作業に没頭するポールのシャツを
遊んでくれ!相手してくれ!と引っ張っている愛息(ジェイムス君?)の姿がそれを象徴して
いる(笑)

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しかし、それがポールなのだと言いたい。
今まで散々、ポールを聞いているというとバカにされてきた。
とくに80年代のビートルズ、特にポールファンに対する仕打ちは酷かった。
今でも覚えているからな、中学、高校時代にポールを馬鹿にした奴らは。
しかも、肝心のポールも意地になって変に力が入りすぎたアルバムや作品が増えてしまって、
ポールファンとしては言い返す術もなかったのである。
おそらく、ジョン亡き後、自分がやらなきゃ、という気持ちが、力みに繋がってしまったの
だろう。世間はポールに対して、王様に対して物申す事もない。
言うと「裸の王様」になりつつあった。

だから89年にコステロの助けを得ての「FLOWERS IN THE DIRT」で復活したポールを聴いたときは、涙が止まらない
くらい嬉しかった。笛や太鼓を持って、外を走り回りたくなるくらい嬉しかった。

と、つい話がそれてしまってけれど、「McCARTNEY2」を聴いて、自分が録り貯めてきた宅録の作品も「〇〇〇2」としてまとめてみようかな、と思ってしまった。
ちょうど20年前に宅録でアルバムを作ったことがあるので。。

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シングルになった「COMING UP」のPVは傑作です。
こういうポールのベタなセンスも好きです。
念のため、バックは全てポールが扮してます。
コーラスの2人は二人ともリンダ。
http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=cDBkySeyiDo

ウィングスの演奏による「COMING UP」
結果的に、これがウィングス最後の雄姿。
http://www.youtube.com/watch?v=sV-3aGnF714&feature=player_detailpage

今日はこれでおしまい。
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by hirowilbury | 2011-05-23 14:39 | ビートルズ