Robow 1stアルバム ~僕の車に乗ってくれないか~「44分12秒のための2年間」

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弟子 「師匠、新年あけましておめでとうございます。」

師匠 「ふむ、正月も明けてもう3日も経ってて、少し遅い気もするが、ま、良しとしよう。昨年はポールもやってきたし、まずはその話から入るかのう。」

弟子 「師匠、ポールもなんですが、Robow、4人になって初めてのフルアルバムが遂に出ました。」

師匠 「ほう、ポールを置いといてそちらから入るとは予想外じゃ。ふむ、Robowのアルバムはわしも聴いたが、なんだか今まで出ておらんかったのが不思議な感じじゃが、めでたい。」

弟子 「さすがは師匠、すでにお聞きになっておられるとは。そうなんです。しかし4人になって約2年経つのですが、制作にも約2年、初のフルアルバムです。」

師匠 「つまりオリジナル曲をライヴで試しながら、同時進行でアルバムを仕上げておったという訳じゃな。しかも、ジャケットはピアノのチェリー森田氏が手掛けたとう話じゃ」

弟子 「さすがは師匠、よくご存じで!非常にレトロな感じがRobowのバンドカラーにハマってますね。これはまさに日本のウィングスのホームメイドアルバムじゃ~!」

師匠 「お前は彦麻呂か。で、どうじゃ、内容は。感想を聴こう」

弟子 「はい、流石に満を持して発表しただけの事はある、完成度の高いアルバムになっております。日頃のライヴの成果もばっちりでております。」

師匠 「ふむふむ、日頃のライヴでの勢いも感じるアルバムになっておるな。ライヴで楽曲が原石からダイヤモンドに磨かれていった感じじゃ。やはり日頃からやり慣れておく事は肝心じゃ。」

弟子 「そうなんです、しかも4人の一体感、結束みたいなのがしっかり刻まれていて、音の塊として響いてくるから、いつものライヴ感が失われてなくてしっかり音に刻まれています。」

師匠 「ほう、お主も中々鋭い突っ込みを入れるようになったのう。。たしかに「阪井誠一郎&Robow」という感じではないな。ちゃんとRobowとしての音になっておる。」

弟子 「褒めていただき光栄です。小生もRobowのメンバーと同じく、褒められて成長しますからね~(笑)。ゲストミュージシャンもギターのカオリーニョ藤原さん、トロンボーンで中島 徹さんが参加されていますが、ミキシングもRobowらしいゲストの方を立てたものになってて。ゲストの方々への敬意が感じられるミキシングです。非常にモノラルっぽい録音なんですが、ちゃんとゲストの方々の存在感は際立たせているという・・。すごく音が立体的で
ロックのアルバムっぽくなくて、ジャズに近いミキシングかなあ、と」


師匠 「ふむ。それはRobowメンバーの人柄じゃろう。しかし、全10曲、本当に音の感触がビンテージっぽい柔らかい音になっておるな。昔のモノラルレコードを聴いているような音圧もあって、部分部分で音が歪んでいるのも、非常に好みじゃ。所々にキメで使われているヴォーカルへのエフェクトや「雨の日曜日」でのアルバム唯一といっていいミキシングのパンの遊びも効果的じゃ。適材適所にさり気なく技が使われていて、遊び心が効いておる。」

弟子 「ふむ、さすがお主も鋭いのう」

師匠 「ばかもの!師匠に向かってなんじゃ、その口の利き方は!」

弟子 「ひぇ~すみません、ずっと、会話の文字打ってたらつい間違っちゃって」

師匠 「ばかもの!今日は師匠と弟子の会話という設定じゃ。そう決めた最後までやり遂げるのじゃ!」

弟子 「ははー、申し訳ございません。」
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師匠 「で、収録曲じゃが、このラインナップはRobowファンには馴染みの深いナンバーばかりじゃ」

弟子 「はい、ライヴへ足を運んだ方々にはお馴染みのRobowの音楽図鑑のようなアルバムです」

師匠 「ふむ、1曲目はタイトル曲が来ておるな。いきなり切り札の登場じゃのう」

弟子 「師匠、いきなり切り札、とはRobowのメンバーに失礼です。」

師匠 「いや、アルバムタイトルが1曲目に来るというのはどちらかというとアメリカがよくやる手法じゃ。このアルバムはバンドとしての1stアルバムなのじゃ。ライヴに通っている人はともかく、このアルバムでRobowの音を初めて聞く人もおるのじゃ。そのあたり、掴みとしてはこの曲じゃろ。」

弟子 「さすがは師匠!。鋭い!確かに英国ではこういうアルバム編集はしませんね。」

師匠 「お主は「さらば青春の光」という映画は知っておるか。」

弟子 「あの、ザ・フーの「四重人格」を元に、ピート・タウンジェントの少年時代から大人になるまでを描いた映画ですね」

師匠 「そうじゃ。あの映画は、オープニングで主人公のジミーが海へ向かって自分が乗っているバイクを疾走したまま乗り捨てる場面があるのじゃが、それが終わってから、過去への回想が始まるのじゃ。」

弟子 「つまり、映画の最初にいきなりエンディング部分を持ってきてるという手法ですね。」

師匠 「そうじゃ。わしは、この曲順を観て、真っ先にこの映画のオープニングが頭に浮かんだのじゃ」

弟子 「おお、さすがは師匠。」

師匠 「それとポールマッカートニーのライヴの時も、ビートルズの「The End」をリミックスした楽曲が流れて、ステージが真っ暗になって、ステージ両脇にはヘフナーのベースが電飾でキラキラして、そしてポールが現れたじゃろ。」

弟子 「あ、確かに。そしてアンコールの最後の最後は「Golden Slumber~Carry That Weight~The End」でしたね」

師匠 「さよう。結局オープニングとエンディングの演出は繋がっておったのじゃ。ただポールもそうじゃが、ただの回想にはなっておらん。Robowのこの1曲目というのも前を見ている、未来へ向かっているという意図を感じるのじゃ」

弟子 「さすがは師匠!ポールのライヴ評をアップする時間がなかったから、さりげなく、ポールの来日公演の感想を織り交ぜるとは、さすがです!」

師匠 「うるさい。本当のことを言うのではない!」
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弟子 「しかし、この曲のエンディングがフェイドアウトになっている部分は賛否両論あるようです。」

師匠 「ふむ。たしかに、これもライヴに通った人からすると違和感を感じるかも、じゃのう」

弟子 「そうなんです。最後がリフレインで終わるならともかく、最後はちゃんと異なった決めの歌詞で終わりますからね。」

師匠 「ふむふむ、しかしこれもRobowの音を聴く初めてのリスナーを意識した編集じゃ。曲としては、また未編集バージョンをどこかの機会で発表する機会もあるじゃろ。」

弟子 「そうですね。ライヴでしか聞けないってことにすれば、更にライヴに来る人への楽しみが増えますね」

師匠 「ふむふむ。CDとライヴではヴォーカルの表情が異なるってのもRobowの魅力の一つじゃな。」

弟子 「そして、バックの演奏を奏でるチェリーさんのピアノ、ヨッシーくんのベース、キッチュさんのドラムも安心して聴いてられますね」

師匠 「ふむ。観るたびによくなっておる。全10曲が一つの物語として成立するのも、このアルバムの聴きどころじゃ」

弟子 「師匠、実はわたくし今回のRobowさんのアルバム発売ライヴ、アルバム発売のチラシレイヤーのライナーを担当させていただいたんです」

師匠 「ほう、それは名誉なことじゃ。褒めてつかわすぞ。
それから今年、お主もバンド活動に力を入れるそうじゃのう。」


弟子 「はい、ラピスってバンドを昨年から始めました。路傍が転がり続ける石で、これから更に転がって磨きがかかるとすれば、ラピスはまだ転がりもしてない原石(笑)。みなさんライヴに来てね!」

師匠 「こら、オチが早い!わしを褒めるところがないじゃないか。わしより目立つな!みろ、中途半端にまた一行余っちゃったじゃないか」

弟子 「・・・・・・」

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by hirowilbury | 2014-01-03 13:34 | 音楽