2012年 04月 01日 ( 1 )

しばらく前に道頓堀の戎橋辺りをウロウロしていた。
昔とちがってかなり様相が変わってしまったのだけれど、心斎橋の商店街から戎橋を渡るときに、
「♪メダグル、イズイッチュ」となんとなく口ずさんだ。
それで気がついたのだけれど、小生がこの橋を渡るときはいつも何故かT-REXの歌を鼻歌で歌っていたりする。今思えばいつもそうであって、これはどういうことなのだろう。
↓「metal guru」/ T-REX
http://www.youtube.com/watch?v=dIwITUNmflY&feature=related

この前に通った時も、何も意識していないのに「♪アイルダンスティミッナイ」なんてやっぱりやっていた。
どうもあの橋の下に、マーク・ボランがぶら下がっているような気がしてきた。
今度戎橋を通る時は、こっそり気をつけてよく見ておこう。
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空想している状況設定としては、
①小生がトラックの荷台に載って「今日も良い天気だなあ」と言って、タバコを吸いながら戎橋の下にやってくる。(今は実際、下なんてないけどね)
②それで、ひょいと上を見上げると、マーク・ボランがあのギンギンギラギラの格好で、しかもレスポールのギターまでぶら下げて、足をブラブラして橋の下にぶら下がっている。

そこで小生は一体どんな気分になるのだろう。
いや、ちっとも不思議じゃない。うん、驚かないよ、きっと。

③そこで小生はトラックの荷台から降りて、タバコを吸いながらじっとそこに立って彼を見上げて見ているいるだろう。
④暫くすると、マーク・ボランはぶら下がっている橋の下から力尽きて落っこちてきて、尻餅をつくだろう。
⑤彼は立ち上がって、服の汚れなんかを掃いながら「痛てえなあ、もう」かなんかブツブツ言う。
⑥そして彼は立ち上がって、そこに立っている小生の方をジロッと見て、「見世物じゃねえぞ」と言って何処かへ行ってしまう。
⑦そうすると小生は、なぜ橋の下なんかで、1人立っているのか分んなくなって、たぶん1人で泣き出してしまうだろう。
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小生は普段から彼の歌をよく口ずさむ。
メロディーが単純だし、詩も構成も良くまとまっていて、簡単で覚えやすいからだろう。
ともかく一行の詩の言葉の繋がりが良く出来ている。
そして、決まる一行が、必殺の一行が、どの曲にも必ずある。裏を返せばどの曲も、一行しか決まっていない。「ジプシー・スター」、「ザ・グルーパー」あたりまで、全てそうである。
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「20世紀の少年」を例にしてみると、
  ”20th century toy , I wanna be your boy.
   20th century boy, I wanna be your toy.”
この行だけである。ここをしつこくリフレインしている。この曲では3分40秒の内、ここだけを聴けばいいのである。1曲について、言いたい事が1つだけというのは、非常に理想的だと思う。
まわりくどくなくて、すっきりしている。
ただ、マーク・ボランはその1行を決めるための手順や、説明を全部省いている。
リフレインの1行だけを決めればいいのだ。で、突然曲のクライマックスがやってくる。

↓「20th century boy」/ T-REX
http://www.youtube.com/watch?v=qpmU4xnmxlQ

リフレインというのは魔術の一つだ。振り子の揺れているのを見せされているように、同じ事をずっとくり返されていると、なんかその気になってしまう。
同じような手法を使う人に、ポール・マッカートニーがいる。「バンド・オン・ザ・ラン」も同じ手法である。
T-レックス、つまりマーク・ボランの場合、リフレインだけではなくて、曲までみんな似ているから、やっぱりあれは魔術だな、きっと。
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T-レックスが70年代に来日したとき、客のノリが悪かったので、マーク・ボランが「たががロックン。ロールじゃあないか。気楽に乗れよ。」と言ったそうである。
彼の詩は、その殆どが自己紹介の歌である。
彼の言いたい事は、つまりさっきの「20世紀の少年」なのではなかったのだろうか?
 ”僕は今世紀最大のおもちゃなんだ
  好きなように遊んでもらいたいのさ”
                (from「20th century boy」)
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by hirowilbury | 2012-04-01 13:06 | 音楽