2012年 11月 22日 ( 1 )

仕事から深夜に疲れて帰宅して、その日も少しだけお酒を飲んで、寝ようと思っていたら、大きな荷物が玄関に置いてあって、そのまま持ち上げようとしたら、恐らく10キロ近く重量がある。
「なんかすんごいのが届いた」というので、よく見てみるとレコードだった。
「例のやつやな」と嫁さんから苦笑いされて、あ、っと気がついた。
↓10kはあると思います。腰を痛めている小生には辛い(笑)
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ビートルズのアナログ盤16枚組ボックスセット。
しかし、レコードって重たいのね。
改めて痛感。そのうち、小生の2階の3千枚はあるであろう、アナログ盤が我が家の床を抜けさせてしまうかもしれない(笑)

2009年にビートルズのアルバムが、初CD化された1987年以来、ようやくリマスター音源で発売された。世間は勝手なもので、リマスターCDを待ちわびていた筈なのに次は、リマスターCDのアナログ盤はいつ発売されるのだろう、と思ったことだろう、きっと。
それが3年越しで実現したのである。

ビートルズのアルバムは完璧に完成されたものは1枚たりともない、と思っている。
デビュー当時はレコーディングにかける時間もそうはなかったけれど、完成させようと思えばできたはずである。しかし、彼らはあえて8割くらいの完成度で世の中に発表する。
そして、残りの2割を聴き手、ファンが埋めるのである。
ビートルズは何食わぬ顔をして、それを知っていながら、何か忘れ物をしたような顔をしている。
その忘れ物をファンが探して、埋めていくのである。
ロックにとって、理想的な聞き方である。
名作「サージェント」、「アビイ・ロード」でさえそういうフシがある。
それができるのが、ビートルズの凄い所だと、小生は思っている。

↓2009年発売のリマスターCDBOXセット、そしてモノラルCDBOX、そして今回のアナログ盤BOX(笑)箱のデザインは基本統一ですね。
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今回のアナログ音源は、リマスターの音源をそのままレコードにカッティングしたのではなくて、再度アナログ盤用に音がコンバートされている。
いろいろ専門誌には難しいことが書いてあるけれど、簡単に言うとCDにはCDに適した音質に、アナログにはアナログに適した音に修正されているのである。
アナログ盤にCD用の音源をそのまま流用しても、アナログで聴く意味がないからね。
同時に、元のビートルズが録音した元のマスターテープに如何に近づけるか、というのがテーマになっている。当然、ビートルズが活動した時代はレコードで聴かれていた。そして、ビートルズも自分たちが作った音を、如何に聴きてに聴かせるか、という音作りをしていたのである。
ビートルズを聴くときはレコードで、という意味はそこにある。
さすがのビートルズも、当時、A面B面の裏返しが必要ないCDたるものが発売されるとは、夢にも思わなかっただろう。彼らのアルバムは、ちゃんとA面、B面で起承転結しているのである。

レコードのカッティングも、かなり繊細に神経を使って制作されている。
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↓これは2009年発売リマスターCDボックス、下がモノラル盤BOX。
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今回のアナログ盤の音は、CDに比べると非常に落ち着いていて、恐らく元のレコーディングされたマスターテープにさらに近づいている、ということなのだろう。
非常にフラットな音になっていて、聞いていても疲れない音になっている。

初期のアルバムは少しおとなしい音に聞こえるのだけれど、後期、特に「ホワイト・アルバム」以降の音は、全く素晴らしい。おそらくマスターの音質も非常に良かったのだろう。
特にリンゴのドラムの音の生々しさといったらありゃしない。

基本的に、音楽というのはその音楽が素晴らしければそれで良い。
音が悪かろうが、良かろうが、良い音楽というのがそれをハンデにしないのである。
ましてや、自分が昔から聞いてきた音が、その音楽の音でいいのであって、それが自分にとってオリジナル、自分を形成したものであって、ずっとエヴァーグリーンの音になるのである。

小生にとって、ビートルズは未だに初めて聞いたキャピトル編集の「セカンド・アルバム」の音であって、例のバリバリエコーの効いた音。シーラヴズ・ユーなんて、擬似ステレオだったもんね。
↓小生が初めてビートルズを聴いたのはこのアルバム。米国キャピトル編集盤「ビートルズ・セカンド・アルバム」。ビートルズの意思は無視して、勝手に米国で編集されたレコード。
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しかし、こうやって新装発売されるたびに買い手をワクワクさせるビートルズは、やっぱり小生にとってエヴァーグリーンなのであって、これからもどんどん発売していってほしい。
小生の葬式にはBGMで「抱きしめたい」や「オール・マイ・ラヴィング」、そして「ヤー・ブルース」、「アイ・ウィル」なんかを流していただきたい。
ちなみに次はモノラル盤のアナログ盤ボックスセットが来年発売だそうです(笑)
もうこうなったら、とことん小生はビートルズに死ぬまでお付き合いするつもりである。

中身を見ていくと、ちゃんとレコードのレーベルも発売当時の英国盤のレプリカになっている。
「プリーズ・プリーズ・ミー」はちゃんとゴールド・パーラフォンだし、以降はちゃんといわゆる「イエロー」、そして米国編集で準オリジナルアルバムにカウントされている「マジカル~」はレインボー・キャピトル、「ホワイト・アルバム」以降はちゃんとアップル・レーベル。
少しアップルの色合いがオリジナルと違う、っていう細かいことは言わないの。めっ!
「サージェント~」にはちゃんと例の内袋が付いていて、初回盤のレプリカになっている。
↓ちゃんとレーベルも再現。
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↓「SGT.」の内袋も再現。これは67年当時オリジナル盤のみに付属のものを再現。
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そして、このボックスセットの最大のオマケは豪華な写真集だろう。
↓写真集表紙。
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252ページに渡って、アルバム単位でそれに関係した写真収録されている。
昔、小学生の時に大枚叩いて全然豪華じゃない「ビートルズ豪華写真集」というのを購入したけれど
それとは雲泥の差であって(当たり前か)、レコードを聴きながらこの写真集を眺めるというのは小生にとって幸せのひとときである。ああ。

↓映画「HELP!」の「恋のアドバイス」演奏のシーン。
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↓PV「恋を抱きしめよう」のワンシーン。
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↓日本来日の際撮影。ポールの衣装に注目。ベストアルバム「オールディーズ」にも裏焼き写真が使用された。
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↓1969年8月22日。4人が集まった最後の日、と言われているフォトセッションより。
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珍しい写真がいっぱい収納されているけれど、ビートルズは2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」あたりから顔が変わって、僕らのビートルズのなるのね。世界のビートルズが誕生したのである。
世間ではよく知られていることなのだろうけど、改めてこういう流れで写真集を見るとよくわかる。
あと、小生は「ゲット・バックセッションでヒゲのないポール」の写真は初めて観た。
1969年初頭撮影、と英文で書いてあるから、ポールってヒゲの伸びる速度が早かったんだろうなあ、とか想像してしまう(笑)。
↓ポールのヒゲがない。
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まだ全て通しては聞いていないけれど、ジャケットからレコードを取り出してニヤニヤしている小生は、来年高校生の息子を抱える40歳のオヤジである(笑)。

あと、ポールの新作DVDも発売された。
↓DVDはブック式。写真もふんだんに収録。
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2月に発売された「Kisses On The Bottom」の収録曲をあのキャピトルスタジオでポールが歌っている。バックミュージシャンも豪華絢爛であって、ポールは楽器は一切演奏せず、歌うことに専念している。
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ずっとモノクロ映像なのだけれど、これが味がある。
やっぱりビートルズ、そして4人にはモノクロが似合うなあ。

そしてびっくりしいたのが、途中に挟み込まれる共演ミュージシャンのポールに対する賛辞である。
今まで、ミュージシャンとして絶賛されるコメントはあった。
しかし、全員が全員、ポールの人柄、人間としての素晴らしさを語っている。
こういう風にポールの人柄、素晴らしさを、実際の本人が褒めるコメントを見たのは小生、初めてである。
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ファンはポールを追っかけてきて、間違っていなかったのだ。
ざまーみなさい。
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by hirowilbury | 2012-11-22 16:08 | ビートルズ