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Robow 2nd「約束の日」

久々の更新になってしまったのだけれど、これまで全く何もしていなかったかというと、そんなことはなくて、今迄通り毎日レコードをちゃんと聴いて、お酒をちゃんと飲んで、ポールもちゃんと観に行って、ライヴ活動もちゃんとやってきたので、前とは変わっていないはずである。Facebookもほぼ毎日更新してきたし、ちゃんと電車にのって通勤もして。
しかし、前回の更新がRobowの1stアルバムだったことを考えると、もう2年以上経っているので、やっぱり忙しかったのだろう。
そのRobowの新作セカンドアルバムが発表された。正にファンからすると待ちに待った、待望の一枚である。
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例えば、小生の好きなアルバムにニール・ヤングが1972年に出した「ハーベスト」と、1992年に出した「ハーヴェスト・ムーン」というアルバムがある。もちろん2枚のアルバムの間には20年の間が空いていて、その間、何枚もニール・ヤングの優れたレコードを出している。
ニール・ヤングには20年後に「ハーヴェスト」の続編を作らなければならない理由があったのだろう。ニールが、「ハーベスト」の中で歌ったウェイトレスをしていた女性に、20年後再会して、その落とし前をつける必要があって、彼はしっかりそれを「ハーヴェスト・ムーン」をアンサーアルバムにて、自分の答えを出したのである。

↓ニール・ヤングの名作。1972年発表「Harvest」と20年後に出た「Harvest Moon」
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今回Robowの2年半ぶりの新作セカンドアルバムを聴いて、ふと思い浮かんだのが上記の2枚である。
ニールの20年とは違って、約2年半ぶりの「続編」なのだけれど、ちゃんと1stアルバムへの落とし前がついていて、アンサーになっていて、ニヤリとしてしまう。

前にも書いたけれど、大体、バンドというのは1stアルバムを作るときには手持ちの曲がどっさりとあって、しかもずっとライヴで演奏してきているから、演奏は手慣れていて、録音もスムーズに行く。初めてだから、バンドメンバーが録音の技術に対して未熟なのは当たり前であって、それでも原石を磨いたダイアモンドのようにキラキラと輝くのが1stアルバムである。
しかし、1stが大いに受けて、高い評価を得ると、次に困るのがセカンドアルバムである。1stで自分達がデビュー前からやってきたそれまでの代表作は出し切ってしまっている。

アルバムを出したからには、できたてほやほやの1stアルバムからライブで演奏する事になる。
次の演奏依頼が舞い込む。アルバムの曲をやる。また次の演奏依頼が舞い込む。アルバムの曲をやる。
そのうちセカンドアルバムの制作の時期がやってきて、打診も舞い込む。

こういう風になって、次のアルバムへの準備が遅れていくのである。
曲をじっくり書く時間もないし、書いてもアレンジを詰める時間もない。
スタジオ代だってバカにならないから、そうそうオチオチと長時間入っていられない。
こうやって、2枚目のアルバムは失敗に終わるバンドが多い。

↓2013.11.24発表の1stアルバム。
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そういう意味では、Robowの新作2ndアルバムは見事、そのジンクスを打ち破っている気がする。
彼らは1stを発表した後も、ちゃんと新曲をライヴでこっそりと練り上げて、アレンジを煮詰めて、完成させていただからだろう、きっと。1stアルバム発表前からライブでは、演奏されてきた曲もある。
ちゃんとアルバムコンセプトを見据えて、先を見据えてレコーディングしてきた結果なのである。
そして冒頭に書いたけれど、今回、ちゃんと1stアルバムへの落とし前をつけている。
なんとなく、1stアルバムへのアンサーソングにも聴こえる。

実は事前に、ご厚意でサンプル盤を試聴させていただいて、まず最初に手に取ってじっくりと眺めたのがジャケットである。
ジャケットには4羽の鳥。水色、緑、紫、紅色の鳥が交互に並んでいて、シンプルに「約束の日 Robow」の文字。前回のジャケットがピアノのチェリー森田氏のコミカルな楽しいジャケットだったので、まずここで予想を裏切られる。

↓ 2016.4.10発表 約2年半ぶりのニューアルバム「約束の日」
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内ジャケットを見ると、美しい風景が影絵の様に描かれていて、そこをジャケットの4羽の鳥が飛んでいる。恐らく水色が誠一郎氏、緑色がチェリー氏、紫色がヨッシー氏、そして紅色がキッチュ氏なんだろうな、きっと。
雲がかかっているのか、晴れているのか、昼間なのか、夕方なのか分からないのだけれど、淡い色彩が美しい。

今回はゲストミュージシャンはなく、純粋に4人での録音である。
しかし、小生が聴いて最初に感じたのは「ロック・バンドとしてのRobow」を強く感じたことである。ゲストミュージシャンの力は借りなくても、もう大丈夫なのだ。
まず、ベースとドラム、リズム隊の音が劇的に変わった。
1stは、誠一郎氏の歌をやさしく支える、といった感じだったのだけれど、今回、ミキシングもロック的だし、アレンジも10曲の収録曲中、キッチュ氏のドラムからスタートする、という曲が多いのが象徴的だと思われる。中にはドラムとベースが絡む楽曲もある。これは1stにはなかった。
いよいよRobowの結束が固まって、目指す音が定まってきた気がする。
全員の出すべき音が固まってきたという事なのだろう。各々のプレイが自信に満ち溢れている。

↓ 内ジャケットの4羽の鳥。恐らくRobowのメンバーを描いたもの。
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アルバムはタイトルソングの「約束の日」からスタートする。
1stもそうだったのだけれど、彼らのアルバム構成は非常にアメリカ的で、まずトップにタイトルソング、アルバムコンセプトを持った曲がやってくる。
鳥が描かれているのだから、以前からライヴで歌われてきた名曲「鳥のうた」がコンセプトかな、とも思ったけれど、おそらく、タイトルソング「約束の日」のイメージがジャケットの4羽の鳥だと思われる。
スタートから1stアルバムからの第2章を見せられているような気がする。
誠一郎氏とチェリー氏の共作「ドアの向こう」での「路傍のちっちゃな花に心奪われ」という歌詞が素晴らしい。全国色々、Robow以外のミュージシャンと接してきたRobowの心情が歌われた渾身の一曲である。

チェリー氏単独作の「涙のブースカ」は、彼なりにポール・マッカートニーへ敬意を払った楽曲、という事になるのだろう。間奏のピアノを聴いて、ニヤリとして、大喜びするのは小生だけではあるまい。
大は小を兼ねる、しかし小さい魚は何を食べているのだろう。
無限に続くのだろうな、と勝手な想像をしてしまう。
「鳥のうた」は、いつものRobow、そして小Robowがいつもライヴで演奏しているアレンジで聴いていてホッとする。
ジャマイカ民謡のメロを拝借した「パラダイス」は前向きな誠一郎節が、周りを明るくする象徴的な一曲。ライヴでは、毎回観客が歌って盛り上がるおなじみの曲である。
「人生相談」は、毎日立ち飲みに通っている小生の事かと思って、ドキッとする。
立ち飲みで相談はしないけれど、ちょっと場末でいい感じ、というのに共感したりする。
「リビドー」は何度かライヴで演奏されていて、彼らにしては少し異質な感じな曲だと思ったけれど、今回ちゃんとRobowの音になっていて、おそらく代表曲の一つになるだろう。
エンディングも決まっている。
「悲しみよ さよなら」もファンにはお馴染みの曲。誠一郎氏のおとぼけでコミカルなヴォーカルが歌詞と美しいメロディが化学反応を起こしていて、懐かしい気分になる。
「大きな木」は70年代の匂いを残す、ウッドストックな感触があって、タイトル通り木のぬくもりを感じる。誠一郎氏お得意の、第三者をみて自分の事をフラッシュバックさせて、それで相手に勇気を与える、という手法であって、これがRobowが支持される一つの要因だと思ったりする。
ラストの「ハルノアメ」はおそらくパーソナルな事を歌った歌のように思える。
1stの「レモンの花」へのアンサーソングにも思える。
たくさんの想いが込められた歌なのに、簡単なコードで明るく元気に軽く歌い流しているところがいい。ラストの口笛がすべてを語っているといってもいいだろう。

↓ 全10曲収録。すでにスタンダートナンバーの風格あり。
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全10曲。更に完成度が上がった名作である。
何度も書いたけれど、1stへの落とし前であり、アンサーアルバムでもある。
「僕の車に乗ってくれないか」と誘われた人物はもしかしたら、数年後に「約束の日」に会うことになり、二日酔いで朝「コーヒー」を飲んだ人物は、前日酒場で「人生相談」をして二日酔いになったのかもしれない。そして前回、悲しみが歌われた曲は今回「悲しみよ さよなら」で洗い流されているのである。

これからRobowはどこに行くのだろうか、と考えてみると、とてつもない大きな木になる可能性がある。そこから枝が生えて、色んな出会いがあるのだろう、きっと。

しかし、インナーの歌詞カード裏面の一羽の鳥はメンバーの誰なのだろう?
四羽からはぐれてしまったのだろうか?
気になる。

とりあえず、ファンは「どうせ急がないから、ゆっくりしばらくRobowを見ていこう。」
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by hirowilbury | 2016-04-10 08:00 | 音楽

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弟子 「師匠、新年あけましておめでとうございます。」

師匠 「ふむ、正月も明けてもう3日も経ってて、少し遅い気もするが、ま、良しとしよう。昨年はポールもやってきたし、まずはその話から入るかのう。」

弟子 「師匠、ポールもなんですが、Robow、4人になって初めてのフルアルバムが遂に出ました。」

師匠 「ほう、ポールを置いといてそちらから入るとは予想外じゃ。ふむ、Robowのアルバムはわしも聴いたが、なんだか今まで出ておらんかったのが不思議な感じじゃが、めでたい。」

弟子 「さすがは師匠、すでにお聞きになっておられるとは。そうなんです。しかし4人になって約2年経つのですが、制作にも約2年、初のフルアルバムです。」

師匠 「つまりオリジナル曲をライヴで試しながら、同時進行でアルバムを仕上げておったという訳じゃな。しかも、ジャケットはピアノのチェリー森田氏が手掛けたとう話じゃ」

弟子 「さすがは師匠、よくご存じで!非常にレトロな感じがRobowのバンドカラーにハマってますね。これはまさに日本のウィングスのホームメイドアルバムじゃ~!」

師匠 「お前は彦麻呂か。で、どうじゃ、内容は。感想を聴こう」

弟子 「はい、流石に満を持して発表しただけの事はある、完成度の高いアルバムになっております。日頃のライヴの成果もばっちりでております。」

師匠 「ふむふむ、日頃のライヴでの勢いも感じるアルバムになっておるな。ライヴで楽曲が原石からダイヤモンドに磨かれていった感じじゃ。やはり日頃からやり慣れておく事は肝心じゃ。」

弟子 「そうなんです、しかも4人の一体感、結束みたいなのがしっかり刻まれていて、音の塊として響いてくるから、いつものライヴ感が失われてなくてしっかり音に刻まれています。」

師匠 「ほう、お主も中々鋭い突っ込みを入れるようになったのう。。たしかに「阪井誠一郎&Robow」という感じではないな。ちゃんとRobowとしての音になっておる。」

弟子 「褒めていただき光栄です。小生もRobowのメンバーと同じく、褒められて成長しますからね~(笑)。ゲストミュージシャンもギターのカオリーニョ藤原さん、トロンボーンで中島 徹さんが参加されていますが、ミキシングもRobowらしいゲストの方を立てたものになってて。ゲストの方々への敬意が感じられるミキシングです。非常にモノラルっぽい録音なんですが、ちゃんとゲストの方々の存在感は際立たせているという・・。すごく音が立体的で
ロックのアルバムっぽくなくて、ジャズに近いミキシングかなあ、と」


師匠 「ふむ。それはRobowメンバーの人柄じゃろう。しかし、全10曲、本当に音の感触がビンテージっぽい柔らかい音になっておるな。昔のモノラルレコードを聴いているような音圧もあって、部分部分で音が歪んでいるのも、非常に好みじゃ。所々にキメで使われているヴォーカルへのエフェクトや「雨の日曜日」でのアルバム唯一といっていいミキシングのパンの遊びも効果的じゃ。適材適所にさり気なく技が使われていて、遊び心が効いておる。」

弟子 「ふむ、さすがお主も鋭いのう」

師匠 「ばかもの!師匠に向かってなんじゃ、その口の利き方は!」

弟子 「ひぇ~すみません、ずっと、会話の文字打ってたらつい間違っちゃって」

師匠 「ばかもの!今日は師匠と弟子の会話という設定じゃ。そう決めた最後までやり遂げるのじゃ!」

弟子 「ははー、申し訳ございません。」
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師匠 「で、収録曲じゃが、このラインナップはRobowファンには馴染みの深いナンバーばかりじゃ」

弟子 「はい、ライヴへ足を運んだ方々にはお馴染みのRobowの音楽図鑑のようなアルバムです」

師匠 「ふむ、1曲目はタイトル曲が来ておるな。いきなり切り札の登場じゃのう」

弟子 「師匠、いきなり切り札、とはRobowのメンバーに失礼です。」

師匠 「いや、アルバムタイトルが1曲目に来るというのはどちらかというとアメリカがよくやる手法じゃ。このアルバムはバンドとしての1stアルバムなのじゃ。ライヴに通っている人はともかく、このアルバムでRobowの音を初めて聞く人もおるのじゃ。そのあたり、掴みとしてはこの曲じゃろ。」

弟子 「さすがは師匠!。鋭い!確かに英国ではこういうアルバム編集はしませんね。」

師匠 「お主は「さらば青春の光」という映画は知っておるか。」

弟子 「あの、ザ・フーの「四重人格」を元に、ピート・タウンジェントの少年時代から大人になるまでを描いた映画ですね」

師匠 「そうじゃ。あの映画は、オープニングで主人公のジミーが海へ向かって自分が乗っているバイクを疾走したまま乗り捨てる場面があるのじゃが、それが終わってから、過去への回想が始まるのじゃ。」

弟子 「つまり、映画の最初にいきなりエンディング部分を持ってきてるという手法ですね。」

師匠 「そうじゃ。わしは、この曲順を観て、真っ先にこの映画のオープニングが頭に浮かんだのじゃ」

弟子 「おお、さすがは師匠。」

師匠 「それとポールマッカートニーのライヴの時も、ビートルズの「The End」をリミックスした楽曲が流れて、ステージが真っ暗になって、ステージ両脇にはヘフナーのベースが電飾でキラキラして、そしてポールが現れたじゃろ。」

弟子 「あ、確かに。そしてアンコールの最後の最後は「Golden Slumber~Carry That Weight~The End」でしたね」

師匠 「さよう。結局オープニングとエンディングの演出は繋がっておったのじゃ。ただポールもそうじゃが、ただの回想にはなっておらん。Robowのこの1曲目というのも前を見ている、未来へ向かっているという意図を感じるのじゃ」

弟子 「さすがは師匠!ポールのライヴ評をアップする時間がなかったから、さりげなく、ポールの来日公演の感想を織り交ぜるとは、さすがです!」

師匠 「うるさい。本当のことを言うのではない!」
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弟子 「しかし、この曲のエンディングがフェイドアウトになっている部分は賛否両論あるようです。」

師匠 「ふむ。たしかに、これもライヴに通った人からすると違和感を感じるかも、じゃのう」

弟子 「そうなんです。最後がリフレインで終わるならともかく、最後はちゃんと異なった決めの歌詞で終わりますからね。」

師匠 「ふむふむ、しかしこれもRobowの音を聴く初めてのリスナーを意識した編集じゃ。曲としては、また未編集バージョンをどこかの機会で発表する機会もあるじゃろ。」

弟子 「そうですね。ライヴでしか聞けないってことにすれば、更にライヴに来る人への楽しみが増えますね」

師匠 「ふむふむ。CDとライヴではヴォーカルの表情が異なるってのもRobowの魅力の一つじゃな。」

弟子 「そして、バックの演奏を奏でるチェリーさんのピアノ、ヨッシーくんのベース、キッチュさんのドラムも安心して聴いてられますね」

師匠 「ふむ。観るたびによくなっておる。全10曲が一つの物語として成立するのも、このアルバムの聴きどころじゃ」

弟子 「師匠、実はわたくし今回のRobowさんのアルバム発売ライヴ、アルバム発売のチラシレイヤーのライナーを担当させていただいたんです」

師匠 「ほう、それは名誉なことじゃ。褒めてつかわすぞ。
それから今年、お主もバンド活動に力を入れるそうじゃのう。」


弟子 「はい、ラピスってバンドを昨年から始めました。路傍が転がり続ける石で、これから更に転がって磨きがかかるとすれば、ラピスはまだ転がりもしてない原石(笑)。みなさんライヴに来てね!」

師匠 「こら、オチが早い!わしを褒めるところがないじゃないか。わしより目立つな!みろ、中途半端にまた一行余っちゃったじゃないか」

弟子 「・・・・・・」

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by hirowilbury | 2014-01-03 13:34 | 音楽

毎年のことなのだけれど、この時期になると世間はクリスマスの色が濃くなる。
元々クリスマスというのは、イエス・キリストの誕生日をお祝いする日であって、世間でどれほどの人が誕生日のお祝いをしているのだろう。
よくわからないけれど。
小生も、クリスマスが近づくと、意味もなくワクワクしてしまう。
小さいころの楽しみは、誕生日と、そしてクリスマスだった。単純にプレゼントが貰える唯一の日だったから、ということなのだろう、きっと。
あと、デパートなんかに行くと、この時期ツリーとかが装飾されていて、BGMもクリスマスソングが流れてワクワクしてしまう。

普通小学生の子供が欲しがるものとしては、普通おもちゃである。
しかし、小生は小学校に入学するまでは、ずっとレコードをお願いしていた(笑)
ずっと、シングルレコードだったのだけれど、小学2年の時に初めてサンタクロースにLPレコードを貰った。
それが「BEATLES 1962-1966」、いわゆる「赤盤」と呼ばれている2枚組のベストアルバム。
しかも、この時の盤が通称通り赤色であって、さすがはサンタさん、センスが違うと唸ったものである(笑)
今考えると、当時「ビートルズ結成20周年記念盤 限定カラーレコード」ってやつだったのね(笑)。
ちなみに、このアルバムを繰り返し繰り返し聞いたので、このアルバムの曲順が未だに板についてしまっていて、これではいけないな、と思ったりもする。
↓我が家には1962-1966のセットが7セットほどありますが(笑)、これは初めて買ってもらった彼らのLP
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毎年、小生は必ず1枚クリスマスのアルバムを買うようにしている。
これはサンタクロースのプレゼントが来なくなった、小学5年くらいからなので、もうすでに30年近く毎年1枚購入していることになる。数えてみると、クリスマスのレコードやCDだけでも30~40枚はあった。
小生は基本的に、クリスマスアルバムというのが好きなのだろう、きっと。
家族団らんで聴いて楽しく過ごす、というのに昔から憧れていた、というのもあるのだろう。
我が家はそういうのが、なかったからね。
↓いろいろあるけれど、アナログで毎年よく聞くのがこの2枚かな。
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今まで、色んなクリスマスのレコードやCDを買ったけれど、今でも一番好きなのは、ヴェンチャーズのクリスマスレコードだったりする。すべてインストなんだけれど、これが良い。昔親父がヴェンチャーズのレコードを結構持っていて、それを良く聞いていたからだろう、きっと。



ニック・ロウの2年ぶりの新作は、なんとクリスマスアルバムである。
ニック・ロウを知らない人のために説明しておくと、1949年生まれ。今年で64歳である。
↓ニック先生の新作は「QUALITY STREET」と題したクリスマス・アルバム
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元々キッピントン・ロッジ、そしてブリンズレー・シュウォーツを率いていたのだけれど、解散後あの英国のスティッフ・レコードのハウス・プロデューサーとして、エルヴィス・コステロのデビュー・アルバムなんかもプロデュースしていた。
もちろん自身のソロ活動も活発に行って、デイヴ・エドモンズと組んだロック・パイルの「セカンド・オブ・プレジャー」などは未だに小生の10本の指に入る名盤である。
ここでは詳しくは控えるけれど、とにかく正しいロック・ミュージシャンなのである。
ロックの好きな人は、こういう音をきかなきゃいかんよ、青少年諸君。
↓キッピン・ロッジの貴重な音源を集めたCD
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↓ブリンズレー・シュウォーツの名作「ドント・エヴァー・チェンジ」とベスト盤CD。
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↓ロック・パイル唯一のオリジナルアルバム「セカンド・オブ・プレレジャー」と最近発掘された彼らのライヴ音源。この2枚は宝物なのね。
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クリスマスアルバムを録音しようと思ったきっかけが何なのか、ニック爺には直接聞いてみたいのだけれど、今度のブルーノートのライヴもいけないし、また日本酒をお土産に質問することにしよう(笑)

全部で12曲入っているけれど、殆どが昔からのスタンダートナンバーのカヴァーであって、そのあたり、ニックのアレンジが渋くて、こちらも渋柿を食べた時みたいに、こちらも渋い顔になってしまう。
オリジナル曲もやっているけれど、やはり素敵なニック節になっていて、渋柿を食べた顔も、干し柿くらいの顔に微笑んでしまう。
中にはロン・セクスミスが彼にプレゼントした曲も入っていて、このあたり、甘柿くらい顔がほころんでしまう。
サンバ調の「サイレント・ナイト」のニックに惚れ惚れしていると、いきなり、「ア・ダラー・ショート・オブ・ハッピー」なんていう、ライ・クーダーとの超渋いオリジナルソングが出てきて、身が引き締まってしまう。

基本的には、良き時代の英国でのクリスマスがテーマになっていると思われる。
ジャケットからして、大家族だけれど、クリスマスはみんなで楽しもう、の雰囲気が出てるし。
ラストのロイ・ウッドの「アイ・ウィシュ・イット・クッド・ビー・クリスマス・エヴリデイ」は素敵だな。
このあたり、こちらが構えるとサッと身をかわして、こちらが気を許すと付け込んでくる、キンクスのレイ・デイヴィスに近いカッコよさを感じるな。

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前作の「ジ・オールド・マジック」もそうだったけれど、いや、90年代の彼のアルバムはすべてこういう音であって、何かのインタビューで「もう音楽業界は嫌い。だから自分の音だけを追求していく」なんてコメントがあったような覚えがある。90年代の初期だったと思うのだけれど。
↓前作「ジ・オールド・マジック」。CDの他にアナログ盤も買っちゃった(笑)。このアナログ盤、LPなのに45回転だから、音がいいのね。
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ニックがこんなに枯れた音を出すようになったのはいつからだろう、と考えてみると、あの「パーティ・オブ・ワン」あたりからかな、やっぱり。ライ・クーダーとか、ジョン・ハイアットなんかとつるみ出してきてからだと思うのだけれど、80年代のあのニックのお茶目で、素敵なロックンロールを奏でていた音を知っている人が聞いたら、びっくりしてしまうだろう、きっと。
もちろん、今のニック爺もおしゃれで、素敵で、カッコいい。
↓ニックの名作たち。しかし、現在ほとんど廃盤で残念。早く再発してね。また買うから(笑)
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しかし、なんか、そのあたりから急にニックが老けた様な気がしているのは小生だけかな。
音と同時に、様相も枯れてきた、ということなのだろうか。
個人的には、ポール・マッカートニーにこういう音をやってほしいのだけれどね。
しかし、ポールに老けられてしまうと困ってしまうので、ここは老けついでにニック先生に、この道を極めていただこう(笑)
↓アルバムのインナーより。三國連太郎さんじゃありませんよ(笑)
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今まで何度も書いてきたけれど、小生にとってニック・ロウという人は、ジョンやポール、そしてニール・ヤングと同じくらい大切なミュージシャンであって、これからもこういう風に「あ、遠い国だけれど元気にやってますよ」という風に、何年か1度アルバムを届けてくれたら満足である。
↓近年1stと2ndアルバムのリマスター盤が出て、狂喜乱舞しました。やっぱりアナログ盤も買っちゃった(笑)
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↓これはレコード棚にあったニック先生のアナログ盤。「ニック・ザ・ナイフ」は今でも愛聴盤。ベスト盤「ニックズ・ナック」はジャケットかっこよすぎ!
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↓今年はいけないけど、また日本に来てね、ニック先生。
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クリスマスアルバムとは言っても、立派に十分オリジナル・アルバムとして聴けるので、当分通勤の時の愛聴盤になるだろう、きっと。

しかし、ニック爺、かっこいいな。
ああ、ニックちゃん、好きよ。
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by hirowilbury | 2013-11-02 21:00 | 音楽

とりあえず何作かを。

久々の更新になってしまった。
この間、「更新はどうなってる、はよ更新せんかい、えっ!」と優しいお言葉でメールもいただきました。
えらいすみません(笑)

前に更新したのが2月だったので、すでに3ヶ月近くが過ぎたことになる。
今年は少しCDの購入量を減らして、今まで購入して聞けてなかったものを、と思っていたのだけれど、やはり甘い(笑)
新作は聴く数が減ったけれど、しかし、まさかのデヴィッド・ボウイの新作も良かったし、結局今年も今までとあまり購入量は変わっていない。
クラプトンの新作も良かった。近年、駄作(ファンの皆様、スミマセン)が多かったクラプトン爺、今回は「自分で曲を書いていないから」良い(笑)。
↓クラプトン、久々の傑作。
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アルバムにポール爺とデュエットも収録。クラプトンとポールが、スタジオアルバムの中で共演するなんて、長年のビートルズファン、ポールのファンからすると感慨深いものがある。
あ、「フリーダム」では共演してたけどね。

今日は軽く、その一部を自分への備忘録も兼ねて、紹介しておく。


■「Maybe I'm A Mazed」/Paul McCartney&Wings

5月の下旬に我らがポール爺、1976年のウィングス時代の3枚組ライヴアルバムがCD3枚+DVD1枚でボックスセットになって、リイシューされる。
もう、このボックス、同時発売されるアナログ3枚組、そして別に発売されるDVD「ロック・ショー」も予約しちゃったもんね。
↓オリジナルは3枚組LP。これは見開きジャケットを広げたところ。
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当時、3枚組ながら全米でNo.1になっていて、ビートルズ解散以降のポールの苦悩を知っているファンからすると、涙が出そうなポールの逆襲、その集大成がこのライヴアルバムである。
↓ポール2回目の頂点。勿論1回目はビートルズとして。
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ここに至るまでのポールの苦悩は、このボックスセットが発売された際に語るとして、当時と同じように、アルバムより先行シングルとして、「Maybe I'm A Mazed」がカットされた。

よく知られているように、この曲はファーストソロ「マッカートニー」収録のナンバー。
そのアルバムではポールがすべての楽器を演奏していたけれど、ここでは勿論、ウィングスの演奏。
発表当初はシングルカットされずに、アルバムの中の名曲の一つだったのだけれど、このライヴが発売された際に、シングルカット。ポールもこの曲を気入っていたのね、ここでライヴ・ヴァージョンをシングルにしたってことは。
これが全米10位を記録。
↓12インチは音が良い。ピクチャースリーブはなし。レコード袋に直接印刷されたタイプは発売当初と同じ。
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今回再発売されたのは、LPサイズの12インチであって、45回転、Aサイドが同曲シングルヴァージョンのモノミックス、そしてアルバム・ヴァージョンのモノミックスが収録されていて、Bサイドは
同曲のステレオ・ヴァージョンが入っている。

なぜこういうことになったのかというと、つまり、AMラジオでのオンエアではAサイドを、FMラジオではBサイドをオンエアして欲しい、というポールの希望であって、この12インチシングルは、プロモ用のシングルである。
↓A麺はモノミックス2ヴァージョン収録。
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12インチって80年代に大流行したのだけれど、すでに76年の時点でこういうフォーマットを作成
していたポール爺。あなたは、やっぱりえらい。
入手してから、いままで何百回と聞いてきたこの曲を、また何十回って聞いてしまった。
リマスターの音源を使用しているので、非常に音もクリア。12インチ45回転ということもあるのだろう、非常に生々しい。

ってか、このアルバム、ベースの音、デカイ(笑)

この曲のベースはデニーレインだけれどね。


■「The Next Day」/David Bowe

デヴィッド・ボウイである。
彼のアルバムは全て聞いてきた。
宇宙からやってきた異人、地球人離れしたミュージシャン。
彼のレコードは無機質なのである。尖っている。そして感情を感じない。
これが小生のデヴィッド・ボウイのイメージ。
ジギー・スターダスト、だとか、スターマンだとか言われても何だか分からんくらい、無機質。

10年ぶりの新作である。
体を悪くして、もう新作は諦めていたけれど、見事に復活である。やはり宇宙人なのだろう、彼は。

↓左が新作。右は往年の名作「HEROS」
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1曲目の「ザ・ネクスト・デイ」が鳴る。「ダーティ・ボーイズ」、「ラヴ・イズ・ロスト」、そして「ホエア・アー・ウィ・ナウ」が流れる頃には、完全にCDのブックレットを取り出して観ていた。

一言で言うと傑作である。
久々の快作。楽曲がいい。歌声がいい。そしてなによりデヴィッド・ボウイが生き生きしている。
まだまだ、ロックは勝てるのだ。
全17曲、60分。

ジャケットはかの有名な名作「ヒーローズ」のジャケに「The Next Day」と仮タイトルのように文字が貼り付けられている。そして「HEROS」の文字の上には斜線が引かれている。

デヴィッド・ボウイはまだ、勝てる。

■新・名盤探検隊色々

1997年に、レアで入手困難なレコードから、隠れた名作まで素晴らしい発掘で当時、大反響、いや、中ぐらい?
いや、マニアを唸らせたワーナーの「名盤探検隊」が「新」となって復活である。
当時、小生、恥かしながら、このシリーズほぼ制覇したはず。友人に「レコ助くん」って呼ばれたもん(笑)。
前回とラインアップがダブっているモノもあるけれど、今回は全てデジタル・リマスターであって、しかも価格が1200円。基本的に、日本に保管されているマスターテープからのリマスターだろうから、少し音が粗い部分もあるけれど、許す(笑)

↓とりあえず5枚載せておきます。ジュディ・シルの1stは超名盤!
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目玉はいろいろあるけれど、小生が大好きな「Jo Mama」の1stと2ndがリマスター。
1stは以前紙ジャケになった時も購入してるから3回目の購入(笑)。
そういう意味では、初めてリマスターされた2ndが嬉しいな。
ダニー・クーチのギターカッティングが素晴らしい。

↓1997年購入時のCD。当時熱狂的に聴きました。
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そして、キャロル・キングの「タペストリー」と同じメンツ、でもタペストリーとは違って、ダニーが完全に主導権を持っているから、黒くて太い音。
特に2ndはトム・ダウドの制作。南部の音にも精通した彼のプロデュースで、非常にファンキーで男らしい音に。
↓2007年、2回目の買い直し(笑)この時は紙ジャケ!
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個人的には1stの「セイリング」は、バンドでベースを弾いてた時、フレーズ参考にしました。

jomamaは別にして、ダブらないように、今回も制覇、目指します。
次は5月に第二弾。ポール・バタフィールド・ブルース・バンドも再発なのね。

最近は「音楽の版権は50年」というものが切れた、ということなのか、ビートルズ関係も怪しいCDが発売されたり、超有名なジャズの作品が超廉価盤で売られたり、と少し音楽業界も混乱してるような。。
それがまた、音がよかったりするのね。
↓最近よく見かける「8in4CD」。アナログ落としですが、非常に音がいい。
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今日はとりあえず、3枚。アップのリハビリも兼ねて(笑)。
紹介しきれないくらい溜まっているので、続編はこの連休中にでもアップいたします。

それでは、みなさん、よい連休を。
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by hirowilbury | 2013-04-29 20:36 | 音楽

ロン・セクスミスの魂

今年になってロックのCDを買う枚数が減った。
ほぼロックで欲しかった昔の名作とか世界的に有名なレコードというのは一通り耳にしたはずで、旧作のリマスターCDやら、豪華なボックスセットやらも出るたびに購入してきたけれど、こちらもほぼ一巡したのではないかと思ったりする。
勿論、知名度が低いけれど名作、と言われる幻の名作の類も大概聴いてきた。
現役ミュージシャンのレコード(CD)を買う、というのも限られた人間になってきた。
なので基本的に、今年は今まで買ったロックのアルバムをじっくり聴こうと思っている。
↓今年はこのラックで聴かぬまま眠るCDをじっくり聴きたい。。。
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よく会社帰りに、CD屋に足を運ぶ。
もちろん今ではネットで買えば便利だし、値段も安い。
しかし、レコードとかCDというのを買うというのは、本来そういうものではなかったはずである。
事実、子供の頃、レコード屋を何も買わないのにウロウロして、欲しいレコードがあると、ジャケットに穴があくのではないか、という位眺めて、入っている曲のタイトルを眺めて、これはどんな曲なのだろう、と一人で空想していた。
そして、美しいジャケットや惹かれるジャケットがあると、音もわからないのに、「欲しいリスト」にミュージシャン名、アルバムタイトルをメモしたりして、「大人になったら買おう」と心に誓ったりしていた。なので、極力今でもCD屋にはよく足を運んで、自分の目で確かめる。

会社帰り、途中下車するとタワレコがあって、ここは地上6階建てで、1階から3階は無印良品というお店が入っている。そして、4階から6階までがタワレコである。そのタワレコの4階は邦楽とDVD、5階が洋楽でロックのCDが売られている。そして6階がジャズとかボサノヴァ、ワールドミュージック、ブルース、クラシックである。
少し前までなら、真っ先に5階のロックのコーナーへ行って、新作のチェックをしたりしていた。
しかし、最近行っても昔のアルバムの再発売コーナーへまず行く事が多くなった。

そして、最近はもっぱら6階のジャズのコーナーへ真っ先に行って、ウロウロしている。
昔の女性ジャズヴォーカルが好きで、昨日もアニタ・オデイの8枚のアルバムが4枚に収録された廉価盤CDとジョニー・ソマーズの1960年の「ポジテヴリー・ザ・モスト」を買った。
↓最近流行りの廉価盤。
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今のロック・ミュージシャンに対する気持ちはそれくらい小生の中で薄まってということなのだろう。もちろん、ちゃんとリアルタイムで聴き続けて、新作が出るたびに購入しているミュージシャンもいるけれど。
その一人がロン・セクスミスである。
↓ロン・セクスミスの全アルバム
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90年代にデビューしたミュージシャンで、小生がリアルタイムで追いかけている数少ないミュージシャン、それがロン・セクスミスである。
彼を知ったのは、1996年のエルヴィス・コステロのジャパン・ツアー。
前座で数曲歌ったのだけれど、これで釘付けになってしまって以来、ずっと新作が出るたびに聴き続けている。当時、コステロもロンにゾッコンで、前座の彼の演奏と歌を、ステージの袖でずっと観ていた、という話があって、コステロはえらい!と妙に感心してしまった。
↓小生が初めてロン・セクスミスを観たコステロの「オール・ディス・ユースレス・ビューティツアー」。ロンは前座でした。
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とにかく、ファーストアルバム「ロン・セクスミス」(1996年)は美しい。
今でもピッカピカに輝いている。
前にも書いたけれど、ファーストアルバムにはミュージシャンの手垢もついていなくて、素っ裸な肌触りがある。そして、これは誰もがそうだけれど、二度とファーストアルバムの純粋な音というのを再現することができない。
↓ロン・セクスミスの真珠のような1st「ロン・セクスミス」
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ビートルズもデビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」を作ったけれど、二度と「プリーズ・プリーズ・ミー」を作れなかった。解散間近に、もう一度「プリーズ・プリーズ・ミー」のように、幻となったアルバム「ゲット・バック」を作ろうとしたけれど、失敗した。
そして解散した。
つまり、そういうことなのだろう。
↓ビートルズ末期、「もう一度原点に戻ろう」とポールの呼びかけで全て一発どり。
ジャケットもデビューアルバムと同じショット、カメラマンで撮影。校生まで仕上がってたけれど、結局アルバムはボツ。これがアルバム「レット・イット・ビー」として再編集された。

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ロン・セクスミスはミュージシャンになる前に、郵便配達の仕事をしていたのは有名である。
小生も学生時代新聞配達をしていたので、非常に彼には愛着を覚える。
そうやって、いろんな風景を歌にしていったのだろう。
そしてその仕事をしながら、メジャーデビュー前に1枚アルバムを出している。
1996年にメジャー・デビューを果たしてからは、今までに11枚のアルバム(編集盤、共演盤を含む)を発表。歴代プロデューサーを務めたのは、あのミッチェル・フレーム、チャド・ブレイク、スティーヴ・アール、マーティン・テレフェ、そしてあのボブ・ロックである。
1stアルバムは別格として、個人的にはマーティン・テレフェのプロデュースした5枚目「コブルストーン・ランウェイ」(2002年)が大好きで思い入れも深い。
そして発表するアルバム、すべてが純粋な歌で構築されていて、こういう素晴らしいミュージシャンというのは今、いないのではないだろうか。1stアルバムの純粋さが、ずっと継続されている。
だいたい2作周期でプロデューサーを変えているけれど、ちゃんとロンの世界はすっと守られている。

12枚目の新作「フォエヴァー・エンデヴァー」が発売された。
↓新作です。
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前作「ロング・プレイヤー・レイト・ブルーマー」から約2年ぶり。
前作のプロデューサーがボブ・ロックってのはびっくりしたけれど。
↓前作は80年代のハードロック系を多く手がけたあのボブ・ロックがプロデュースを担当。
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今回はあのファーストアルバムをてがけたミッチェル・フレーム再びである。
やっぱり、コンビネーションはこの二人が一番だろう、きっと。

アルバムを手に入れた日は、仕事から酷く疲れて帰って、すぐに風呂に入って寝ようと思っていた。
また、別の日にゆっくり聴こう、と思いながらお酒の準備をしていたのだけれど、やっぱりせっかくロンのアルバムを入手したのだから軽く流しておこう、くらいの気持ちで流していた
しかし・・・。
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1曲目の「ノーウェア・トゥ・ゴー」で、お酒を注ぐてが止まる。
そして3曲目の「イフ・オンリー・アヴェニュー」で、お酒を飲みながら、インナーを観た。そして7曲目の「スネーク・アウト・ザ・バック・ドア」あたりから完全にお酒の手が止まって音楽に聞き入ってしまった。
結論から言うと、久々のロンの快作である。
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名作ではあっても、正直ここ最近の作品には迷いがあったような感じもあった。
しかし、ここでは完全に吹っ切れている。
まず、メロディが良い、そしてアコースティック・ギターでちゃんと土台が作られて、アレンジも至ってシンプルであって、余計な装飾がない。
所々、ホーンが入ったりいるけれど、ちゃんと中心にはロンの歌声がある。
ロン・セクスミスのアルバムはこうでなければいけない。

1曲目のタイトルが「ノーウェア・トゥ・ゴー」、2曲目が「ノーウェア・イズ」と否定形が並ぶのが気になったけれど、裏を返せば2曲とも「NOWHERE」→どこにもいない、と、「NOW HERE」→ここにいる、というダブルミーニングかもしれない。ジョン・レノンみたいに。
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こういう風に自分の人生を同じようにリアルタイムで、美しいアルバムを出してくれるミュージシャンがいてくれる、というのは心底嬉しい。

間違いなくポール・マッカートニー、ニック・ロウ、ニール・ヤング、その他そう多くはないリアル・タイムで聞いているミュージシャンの中で、大切なミュージシャンの一人がこのロン・セクスミスである。
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by hirowilbury | 2013-02-09 22:07 | 音楽

ベスト・オブ・12月

12月に入って急に寒くなった。
寒いのは嫌いではないので、大歓迎ではある。小生は夏が大嫌いなのね。
本来季節は、暑いか、寒いか、なのである。
寒ければ着れば良い。どんどん着膨れして行って雪だるまになっても、寒さは防げるのである。
しかし、夏はそうはいかない。脱いでも脱いでも暑い。
夏だけ飛ばして、5月くらいから一気に10月くらいにならないかな、なんて思ったりする。
それで小生の歳をとるスピードが早くなって、おじいちゃんになっても、圧倒的に許す。
もしくは、夏の暑さをどこかに貯金しておいて、冬になったら暖房に使えないだろうか。
少しずつ小出しにして、寒ければ夏の貯金を使う。おー、節電、経済的(笑)。

最近は毎日毎日飲んでいるので、中々本腰を入れてスピーカーの前に座って音楽を聴く、という事が減っている。

CD、レコードは部屋に未開封のまま山積みになっていく。
しかし、聞く時間がない。
なので、少し反省して、いくら遅く帰宅しても1枚は必ずCDを再生するようにしている。

年末になると、音楽の世界ではベストアルバムの発売が多くなる。
ミュージシャン自身のそれまでの総括、ここまでで一区切り、あるいは、レコード会社の年末商戦、もしくはヒットした曲でもう一儲けという魂胆も底にはあるのだろう。
しかし、前にも書いたけれど、小生はベストアルバムというのが大好きなのである。
これは今と違って、シングルヒット中心の世代で育ったということも関係あると思われる。
「グレイテスト・ヒッツ」とか「ベスト・オブ・~」というタイトルが付いているだけで、偉そうにみえるじゃないか。
そしてその中々シングル盤でさえ買えなかったヒット曲を一気に聞くのである。
なんか自分が偉くなった気がするのである。

最近はそういうベストアルバムの考え方が変わってきている気がする。
つまり、曲単位ではなくて「発表してきたアルバム自体を丸々ボックスに詰めて販売する」という方法である。しかもかなりの安価で。
これは正直複雑な心境にもなる。しかし、気軽に聴ける、という点では素晴らしい。
しかし、でも、やっぱり・・・。複雑な心境である。

そんなことを考えながら、最近入手したCD、及びDVDの一部を記しておく。
まだまだ他にも入手したけれど、一部だけ。

①「MIGHTY ROSE」 BOX
ちょっとしたビートルズファンならば、誰もが知っていると思われるBOX、22年ぶりのアルバムである。BOXとは、勿論松尾清憲と杉真理、小室和幸、田上正和の4人で1988年に結成した「日本のビートルズ」である。最初に断言しておくと、松尾&杉コンビは日本のレノン=マッカートニー、という事になる。
もちろんだけれど、松尾清憲も杉真理共に、それまで各々がソロで活動してきていた。しかし、ふとしたキッカケで思いっきりビートルズなデモテープを遊びで作る。これがBOXni発展したのである。
非常に楽しいエピソードである。
↓22年振りの新作!
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1988年にデビューアルバム「BOX POPS」、1990年に「JOURNEY TO YOUR HEART」を出しているけれど、とにかく2枚とも素晴らしい。
↓「BOX POPS」「JOURNEY TO YOUR HEART」
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1枚目が60年代英国ロックへのオマージュ、2枚目が70年代の英国ポップバンドへのオマージュといったところである。で、22年振りの3枚目は、というと・・・。
少しビートルズの「ホワイト・アルバム」の様な部分もあって、各々が書いた曲を持ち寄って、それを手直ししてメンバーで録音した、といった感じである。3枚のうち、一番英国の香りが漂う。
↓新作インナー。
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途中、松尾&杉が伊豆田洋之など6人で結成した別ユニット「ピカデリー・サーカス」があったけれど(その2枚も超傑作)、そのバンドではしっかり1965年から1967年あたりの英国の音が再現されていたので、このBOX3枚目でほぼ完結、ということなのだろうか。
↓ピカデリー・サーカスの2枚のアルバム。これも傑作。
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こういうバンドはずっと活動していただきたいと思う。
しかし、杉真理、痩せたなあ。。
↓デビューアルバム内の写真と、今回22年ぶりに撮影した同ショット。
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↓1988年デビュー曲「風のバッド・ガール」
http://www.youtube.com/watch?v=RTS7KOqm3FA
↓同じくデビューアルバムより「テンプテイション・ガール」。かっこよすぎ。
http://www.youtube.com/watch?v=VYP0jxKWyIQ

②「JONI MITCHELL The Studio Albums 1968-1979」 JONI MITCHELL
最近はこういう形態での発売が増えてきた。そのアーティストのアルバムをボックスにして、一括売りする、という形。やはり、ビートルズのBOXセットの影響なのだろう。発表したものがベスト、という考え方なのだろう、きっと。
↓「なんちゃって紙ジャケ」で10枚組。CDha内側より取り出す様式。
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ジョニ・ミッチェルのアルバムでいうと、小生は初期のあのアコースティックギターで、変なコード
を弾きながら恋の歌を歌う彼女のレコードが好きである。
なので、70年代後半のジャズっぽくなってきた彼女のアルバムはどちらかというと敬遠してきた。「CLOUDS」とか、「LADIES OF THE CANYON」、「BLUE」はやっぱり名作です。かと思えば、少しジャズっぽいアプローチの「Hejira」は、小生には難解だったのだけれど、聴いてみたら意外によかった。
これから、ゆっくりじっくり聴いていきたい。


③「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」(DVD) ローリング・ストーンズ
昔から観たかったドキュメンタリーである。
1965年のあの「サティスファクション」が全米1位を獲得した前後、ストーンズのツアーを追った1時間もののドキュメンタリー。
↓なんと輸入盤のくせに(笑)日本語字幕が選択できる!
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言ってみれば「ストーンズの青春」を描いた今となっては貴重な映画である。時期で言うと「アウト・オブ・アワー・ヘッズ」や「12×5」、「ナウ」などの時期。当時夢を追い続ける少年、危険でナイーヴな少年たちが描かれている。
オフではビートルズの曲をミックとキースがふざけて歌ったり、恥ずかしがり屋のチャーリー・ワッツ、冷静なビル・ワイマン、そしてリーダーのクセに少しメンバーと距離を感じるブライアン・ジョーンズ。
すべてが美しい。これは演技とドキュメントの違いはあれど、ビートルズ「ア・ハード・デイズ・ナイト」同様、60年代ロックの青春を描いた名作である。

合わせて、来年デビュー50周年を迎えるストーンズのベストアルバム(3枚組)。
↓DVDと50周年記念ベスト3枚組。新曲2曲収録。
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これは今までのヒット曲を3枚のCDに50曲収録。新曲が2曲。今までの曲は音も良い。
新曲に関しては、相変わらずのストーンズ節。このワンパターンロックこそ、ストーンズなのだろう。
↓CDと付属ブックレット写真
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ミック、キースが今のストーンズが楽しくて仕方ない、といった感じが雑誌とかのインタビューからも伝わってきたけれど、新曲を聴くとそれがさらに感じられる。

④「TENOLOGY」10cc
10ccの5枚組ボックスセット。4枚がCDで1枚がTV出演、PVをまとめたDVDになっている。
↓10ccボックスセット5枚組。
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70年代に「オリジナル・サウンド・トラック」、「ハウ・ダー・ユー」なんていうアルバム趣向だったバンドとは思えないくらい、コンパクトにまとまったボックスセットになっているけれど、1,2枚目はシングル曲、3枚目はここが彼らの意地なのだろう、アルバムからチョイスされた名曲たち、4枚目がシングルのB面、あと未発表曲で構成されている。
個人的にはDVDで一気に彼らの動く姿が拝めるのが嬉しい。
↓ブックレット、付録に絵はがき。CDhaペラペラの紙ジャケ(笑)
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メンバーのエリック・スチュワートは80年代初期、ジョン亡きあとの我らがポール・マッカートニーを支えた人物である。残念ながら、御大ポールの前でさすがのエリックもイエスマンになっちゃったのが、残念。コステロみたいにズケズケとポールに忠告できる人だったら、もう少しいいコラボができたかもね。結局、良い人なの、エリックは。

↓彼らで一番有名なのはこれかな。
1976年「I'M NOT IN LOVE」、そして1978年「THE THINGS WE DO FOR LOVE」

http://www.youtube.com/watch?v=MLO64IbePWE&feature=youtube_gdata_player

http://www.youtube.com/watch?v=i-6PnsnBpQE
⑤「サイケデリック・ピル」 ニール・ヤング&クレージー・ホース
ニール・ヤングとクレージー・ホース、今年に入ってから2作目の新作、全8曲。
しかも2枚組であって、正直に言うと熱狂的に毎日聞いている。
前作アメリカな伝統的なトラディショナルナンバーをカヴァーした「アメリカーナ」はリハビリの意味もあったのだろう。あのアルバムも飛んでたけれど。
今回本来のニールが全開になっている。全てオリジナルであって、ニールは勿論だけれど、クレージーホースも暴走している。
↓毎日通勤時の愛聴盤になってます。
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1枚目の1曲目「ドリフティン・バック」からして25分の大作。2枚目4曲目「ウォーク・ライト・ア・ジャイアント」まで暴走は止まらない。
「フォー・ザ・ラヴ・オブ・マン」は非常に美しい曲だけれど、とにかく全編ニールは「飛んでいる」。おそらく2000年代に入ってからの彼の傑作の1枚に数えられると思われる。

今年も非常の多くのCDやレコードを手に入れた。
キンクスの5枚組「LIVE AT BBC」なんてのもあるし、タジ・マハールの未発表音源、ライヴをまとめた2枚組なんてのもある。あと、リッキー・リージョンズの新作カヴァーアルバムもよかったな。

何となくだけど、純粋に新作を入手する機会は減ってきている。
再発盤とかの入手が多くなってしまって、昔ほど新しいものを聞いた印象は薄い。

今年もいろいろあったけれど、はや1年が終わる。
もう一回くらい更新できるかな?
来年はもう少し「新しい音」を聞いてみようかな。。
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by hirowilbury | 2012-12-19 15:03 | 音楽

60年代の英国リヴァプール・サウンドとなると、やはり代表格はビートルズ、ということになるだろう。小生はそのビートルズにやられたのである。彼らを聴いていなかったらここまでこれなかっただろう。当時英国には、ビートルズのように自分たちで歌って、演奏して、というグループが星の数ほど出現した。その突破口を開いたのがビートルズ、ということになるだろう。

小生は1973年生まれだから、当然後追いである。
生まれが赤盤・青盤の発売日である、1973年4月20日というのも何かの縁なのだろう、と自分で勝手に思うようにしている。

ビートルズが英国で人気が爆発して、ビートルズに続けとばかりに、たくさんのバンドがデビューした。そして、それがアメリカに人気が飛び火して、他のグループもアメリカでチャートの上位を占めるようになって、アメリカでは「ブリティッシュ・インベイション=英国の侵略」と恐れられた。
そして、そのアメリカでの人気沸騰ぶりがようやく日本に入ってきたのが1964年の初頭である。

まず、日本でも突破口はビートルズだった。最初、日本でのデビューシングルは「プリーズ・プリーズ・ミー」の予定だったのだけれど、アメリカで「抱きしめたい」が爆発的に売れていたので、日本でのデビューシングルも「抱きしめたい」に変更になった。当時の状況を思わせるエピソードであって、完全にアメリカにならえ、である。

そして、続々とその他のブリティッシュバンドが日本でも紹介されるようになる。
ただし、日本ではビートルズの出身地が英国リバプールだったために、その他のバンドも「リヴァプール・サウンド」という括りで紹介されたみたい。しかし、実際はもちろん全部がリヴァプールではないので間違いである。

アニマルズは北西部のニューキャッスルだし、ストーンズ、フー、キンクス、マンフレッド・マンはロンドン。(マンフレッド・マンは南アフリカ生まれの英国移住民)。

今回60年代に当時の東芝音楽工業から発売された英国ブリティッシュ・ロックバンドの「日本でのオリジナルアルバム」が10枚、まとめて低価格で発売された。
思わず、全10枚を持ってレジに走ってしまった(苦笑)。
1993年に一度初CD化されたのだけれど、当時は1枚3000円もした。今回、1枚999円である。
しかも、当時の日本オリジナルの曲順、ジャケット、そして一番権利の問題で引っかかるであろう、
当時のレーベル「オデオンレーベル」が復活して、しかもジャケットにはちゃんと印刷までされていて、さらにCDの盤面までがオデオンレーベルの復刻。
ああ、今日は布団に入って泣こうかな(笑)
↓1966年当時のビートルズのベスト「オールディーズ」(未CD化)のオデオン盤(赤盤)と今回の復刻版CD盤面。
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もう、歓喜である。小生の原点はこれら60年代のブリティッシュ・ロック。
学校から帰ったら、彼らの曲を聴いて一人で満悦であった。

なので、これらのバンドの音源は小生の宝なのであって、こういう風にブリティッシュ・ロック、マージー・ビート、リヴァプール・サウンドの音源を聞くと、涙がでそうになる。
これらの音源は今までもCDを購入していて、レコードだって探せば何枚か購入しているはずである。しかし、今回価値があるのは「当時日本で発売されたLPの曲順」でCDになった事だろう。
いろいろ権利に関係があると思うのだけれど、えらいぞ東芝EMI。

↓全10枚のチラシ
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今ではビートルズを筆頭に、「本人の意思で発表したアルバムが公式盤」という考え方になっていて、ビートルズのデビューアルバムは「プリーズ・プリーズ・ミー」であって、セカンド・アルバムは「ウィズ・ザ・ビートルズ」である。しかし、当時、アメリカはアメリカ、日本は日本と自由に彼らのアルバムを各国で作ることができた。
ファンのあいだでは良く知られているけれど、日本でのデビューアルバムは「プリーズ・プリーズ・ミー」ではなくて、「ミート・ザ・ビートルズ」というLPで、ジャケットはハーフ・シャドウの「ウィズ・ザ・ビートルズ」であった。
内容は、「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」「フロム・ミー・トゥ・ユー」など14曲が入った、今では信じられないような金太郎飴の様な、当時のビートルズのベストアルバムに近い曲順であった。そして、他のブリティッシュバンドのレコードも、同じように日本独自の曲順にして発売
されていた。
↓当時日本独自で発売されたLP。左上から「ミート・ザ・ビートルズ」、「ビートルズ・セカンド・アルバム」、「ビートルズNo.5!」。当然まだこの形ではCDにはなっておらず。「ビートルズNo.5!」は間に、「ア・ハード・デイズ・ナイト」「フォーセール」が英国盤通り発売されたので、5枚目、の意味でこのタイトル(笑)小生が所有しているのは再発のアップル盤です。
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曲順は非常に味があって、個人的には大好きである。「No.5」なんて非常に通好みの収録曲になっていて、今でも時たま聴く。彼らのこういう日本編集盤がCDになることはないだろうけれど、しかし、アメリカキャピトル編集盤だってCDになる時代である。ぜひこのタイトル、曲順でCD化して欲しいなあ。。

今回はこのシリーズで発売された10枚の中から4枚を紹介する。
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まずアニマルズである。小生にとって、当時の英国バンドのヴォーカリストの中で傑出しているヴォーカリストがエリック・バードンである。間違いなく5本の指に入る。いや、3本の中に入るかもしれない。
このオリジナル・アニマルズ、メンバー編成が変わったエリック・バードン&アニマルズのレコードだって買い漁ったくらい好きである。ああ、エリック・バードン・・。

日本での1stはこの「アニマルズ/朝日のあたる家」である。文字どうり、当時大ベストセラーだった「朝日のあたる家」をA面の1曲目に入れて、あとは英国のファーストの曲を散らした構成。特にこの1stは、「朝日の~」をトップに据えているので、他の曲が非常にR&B色が強く聞こえる。ジャケットはアメリカでのデビューアルバムのジャケット。なんでもありなのである。
当時のブリティッシュ勢のボーカリストの中でも、傑出して「黒い」。間違いなくトップレベルのヴォーカリストはエリック・バードンである。
↓日本盤1stCD
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2ndも当時日本でも大ヒットした「悲しき願い」が1曲目。尾藤イサオのあれである。
Please Don´t Let Me Be Misunderstood- The Animals
http://www.youtube.com/watch?v=HHjKzr6tLz0&feature=related

そして、こちらも英国セカンドアルバムの曲が散らされている。しかし、ジャケットは英国1stのものと、ややこしい。本当になんでもアリである。
こちらは日本編集の1stに比べて少しポップな感じである。しかし、エリックの黒さは変わらない。

↓We've Gotta Get Out Of This Place/The Animals
http://www.youtube.com/watch?v=J1juG9Y8SEY&feature=related
↓日本盤2nd
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↓ほかに所有している彼らのCD。確か、あと2,3枚あったような・・。
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次にマンフレッド・マン。こちらは英国デビュー・アルバムとジャケットは一緒なのだけれど、やっぱり1曲目は日本独自にヒット曲の「ドゥ・ワ・ディ・ディ・ディ」。「シャ・ラ・ラ」を入れている。英国ではシングル曲、ヒットをアルバムに入れない風習があって(ビートルズもそう)、こういうアルバム構成が伝統的なのはやっぱりアメリカなのである。
収録曲は、アニマルズと同じように英国の1stに準じている。90年代に再評価された彼らだけれど、もう一度大いに再評価していただきたい。
しかし、演奏の力が非常に高くて、今の現役バンド、と言っても十分信じてもらえると思われる。
↓日本盤1st
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Manfred Mann - Do Wah Diddy
http://www.youtube.com/watch?v=Vsg
アニマルズは音が非常に良いのだけれど、マンフレッド・マンは盤起こしの様な微妙な音も含まれている。そして、英国オリジナルのCDに比べるとすこし曇っている音に聞こえる。
ビートルズの編集盤もそうなのだけれど、当時のオデオン盤は、少し音が曇っているように聞こえたり、明らかにヒスノイズが聴かれるものもある。これは、英国から送られてくるテープがコピーだったからかな、という気がするのだけれど、しかし当時の人もこれが全てだったわけで、変に音がクリアになっているよりも復刻版としては相応しいと思われる。
↓マンフレッド・マンのその他所有物。こうして見ると、彼らのアルバムは結構所有していますね(笑)
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そしてピーター・ヌーン率いるハーマンズ・ハーミッツである。
一時期はビートルズを凌ぐ人気を獲得したグループで、1965年にはビートルズよりレコードを売ったグループ。英国よりもアメリカで人気があったのも特徴である。ピーター・ヌーンは今でも現役で歌手をやってるそう。
↓日本盤1st
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↓その他の小生所有アルバム。ジャケットは同じだけれどこちらは英国オリジナル。
もう一枚は彼らが来日した際に、宿泊中のホテルの庭園で撮影された写真を使用したベスト。

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Herman's Hermits - I'm Into Something Good
http://www.youtube.com/watch?v=zxDh2sYQRpo&feature=fvwrel

そして、究極は当時のオデオンレーベルを復元した、CDのレーベル面。これだけで涙が出そうである。その他、ホリーズ、ピーター&ゴードン、スィンギング・ブルージンズ、ハーマンズ・ハーミッツ、ジェリー&ペースメーカーズ、ビリー・J・クレイマー&ダコタスである。

あと、ビートルズのデビュー・シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」がシングル盤で復刻された。
今年の10月5日でデビュー50周年である。その記念盤。
小生が購入したのは、なんと、アンディ・ホワイトがドラムを叩く「回収盤」(笑)。
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今のロックを作ったのは、ビートルズであり、そしてそれに続いた彼らである。
彼らが出てこなかったら、つまらない世界になっていただろう。
世界中が夢中になった音である。
次の第2弾で、デイヴ・クラーク・ファイヴ、そしてビートルズの日本盤、復刻してくれないかなあ。
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by hirowilbury | 2012-11-01 22:50 | 音楽

オリンピックが終わったけれど、これだけ観なかったオリンピックも初めてである。
興味があったのは開会式にポール・マッカートニーが出たのと、閉会式にザ・フー、そしてキンクスのレイ・デイヴィスが出演したことくらいだろうか。

日本が出場を辞退したWBCもそうなのだけれど、どうもオリンピック協会のエゴが強すぎて、何をするにもお金の匂いがするものになってしまっていて、のめり込めないのである。
選手は一生懸命なのだけれど、うむ、非国民と言われても仕方ない(苦笑)。

キンクスのベストアルバムが発売された。
1964年にデビューして以来、彼らに何枚ベストアルバムが出ているのか、数えた事はないのだけれど、恐らくかなりの枚数が出ていると思われる。

The Best Of The Kinks And Ray Davies」2枚組ジャケット
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知っている限りでは、ベストアルバムというくらいだから、単にヒット曲を編集したものが多いと思われるのだけれど、今回出たものは少し主旨が異なっているように思える。

恐らく今年開催されたロンドン・オリンピックを記念してのベストアルバムということなのだろう。
レイ・デイヴィスがよく許可したなと思うのだけれど、ジャケット、内容、選曲からして「英国=ロンドン」を意識したものなのだろう、きっと。

ジャケットの色合いを見たときは、ビートルズの赤盤、青盤を意識したものなのかな、と思ったのだけれど、よく考えてみると、英国の国旗、ユニオン・ジャックも色合いは赤と青なのである、今更だけれど。

ジャケは赤、裏ジャケは青が基調
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ということは、ビートルズの赤盤・青盤もユニオン・ジャックを意識したものだったのかな。

↓BEATLES解散後1973年発売、通称赤盤「1962-1966」と通称青盤「1967-1970」
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それを裏付けるようになんと1曲目が「Waterloo Sunset」である。キンクスの必殺曲の一つ。
↓「Waterloo Sunset」1967年のヒット。これは1973年の映像より。
http://www.youtube.com/watch?v=Cyh__QQD2js&feature=related

これがいきなりオープニングかよ(笑)。

曲順一つを見ても、オリンピックの記念アルバムなのだろう、というのが分かる。
ウォータールー河は英国の名所の一つだしね。
昔実際に現地に行ったけれど、これがジョンやポール、そしてキンクスのメンバーが見つめていた河か、と思うと少しウルッときたな(苦笑)。

肝心のCDは2枚組になっている。

↓ケースに貼付のシール。
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1枚目は「KINKS CLASSICS」と題されて、「Waterloo Sunset」をオープニングにして、キンクスの往年のヒット曲、ヒットはしてなくてもキンクスファンの間では代表曲と承認されているものが並んでいる。ちゃんと、間にレイ・デイヴィスらしく、「See My Friend」もコーラル・ヴァージョンなんかを挟んでいるところが憎いのだけれど。

最後の「David Watts」はライヴ・アルバム「One For The Road」から。
このあたり、細かいこだわりなのね。

↓「One For The Road」は名作デス。今でもよく聞きます。
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2枚目が、このベストアルバムの肝になると思われる。
2枚目は、おそらくレイの意思が思いっきり組み込まれたものなのだろう、きっと。
ボーナス・ディスク扱いになっているけれど、ちゃんと「London Songs」とタイトルがつけられていて、英国にちなんだタイトルがついた曲が並んでいる。
コンセプトアルバムにこだわった、レイらしい、コンセプト・コンピレーションアルバム、ということなのだろう。

ちゃんと、オープニングは「Dedicated Follower Of Fashion」である。
もともとファッションの流行ばかりを追いかけるレイなりのシニカルな風刺で1966年の英国ヒット曲。当時サイケとか、スィンギング・ロンドンに浮かれる人々を皮肉った曲。
今回歴史のあるオリンピックを単に開催に浮かれる軽薄な風潮を皮肉って、祭りに浮かれる人々を風刺する意味のオープニングだと思われる。
このあたり、レイの千両役者ぶりがにじみ出ている。

↓「Dedicated Follower Of Fashion」1966年。
http://www.youtube.com/watch?v=xXpkt6revK0


かと思えば、次は「Come Dancing」、「一緒に来て踊ろうぜ」である。
とにかく、レイなりのオリンピックに対するメッセージなのだろう。
小馬鹿にしているかと思えば、一応歴史あるオリンピックを称えるような流れで楽曲が並んでいる。

昔からキンクスを聞いてきたけれど、こちらが構えるとあちらは一歩引く。
そしてこちらが少し油断していると、あちらが一気に攻め込んでくるようなところがあるのだ、レイ・デイヴィスという男は。
まるで宇宙人のようであって、本当に存在する人間なのか、と疑った時期もあった。
1993年の初めてライヴに行って、本人の存在を確認できたことで、疑いが晴れたくらいである(笑)。

↓一部キンクスのアルバムを引っ張り出してきました。
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英国人らしいユーモアと、皮肉っぽいところがにじみ出ている名編集盤だな、こりゃ。
本人が閉会式のセレモニーに出演した、という記念でもあるのね、きっと。
最後も「Waterloo Sunset」で締めくくっているところも憎い。
しかもコーラルヴァージョンで。

しかし、昔から「SOMETHING ELES」とか「ARE THE VILLAGE GREEN」なんかの超名作を作りながら、ザ・フーに先に「TOMMY」を発売されてしまってその「史上初のロック・オペラ」の座を越されたり、ここぞというタイミングで発売のタイミングを逸してしまったり、キンクス、いや、レイらしいと言えばレイらしいのだけれど、今回もオリンピックが終わってしばらくしてからの発売。
オリンピック開催中の発売だったら、もう少し話題になったのではないだろうか・・(苦笑)。

内容は保証します。英国ロックが好きで、シニカルなギャグがわかる人には、納得の1枚。

↓2008年に出た待望のBOXセット。
レアトラック満載。しかし、今ではデラックスエディションの音の方が・・。

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↓デラックスエディション。現在収集中(笑)
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↓各国盤ジャケレプリカCD。日本盤1stの擬似ステレオが泣かせる・・。
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↓おまけ。恐らく日本で最大のヒット曲になった「泳げたいやきくん」の原曲やね(笑)PCのみ閲覧可能?。
 1966年「SUNNY AFTERNOON」

http://www.youtube.com/watch?v=uMpkY0P_JGs&feature=related
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by hirowilbury | 2012-08-29 12:03 | 音楽

毎日帰るのが遅くて、中々購入したCDを聞く時間がない。
なので、通勤時のネットワークウォークマンが大活躍である。
最近は通勤時に懐メロを聴いたりしている。
facebookネタで、懐メロシリーズ、一発屋シリーズをほぼ毎日更新しているので、それを聞いては、帰宅してそのシングル盤をゴソゴソ探して再生したりしている。

しかし、ネットワークウォークマンって便利なのね。今は32ギガ入るものを使っている。
だから、昔のカセットテープを満員電車でA面からB面にひっくり返していたのはなんだったのだろう、と思ってしまう。話が古くて申し訳ない(苦笑)。
うむ、時代の進化は凄まじい。
おそらくカセットテープが登場した時も、音楽を外に持ち出せることに多くの人が感嘆したことだろう、きっと。

今日から休みに入った。
しかし、息子と嫁さんは野球の大会で東京へ。
昼間はゴロゴロしながらCSテレビで「大都会」を見たりして過ごした。
ここでは詳しく書かないけれど、あれは名作。年を重ねると、だんだんああいう人間ドラマを描いたドラマが面白くなってくるのね。1976年に放映されたドラマ。
DVD買おうかな。
↓実は大好き「大都会」1976年~79年放映。Ⅰ~Ⅲまでシリーズあり。
子供の頃サントラを買ってもらいました(笑)。
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それから今まで買っていたのに、なかなか聞く時間がなかったCDを纏めて聴いた。
それを今日は紹介したい。

1.スモール・フェイセズリマスターシリーズ
言わずとしれた60年代に活躍したスモール・フェイセズのリマスターシリーズ。
前から何度も何度も再発されるたびに買ってきたけれど、今回が決定版だろう、きっと。なにしろ、オリジナルメンバーでドラマーだったケニー・ジョーンズ自らの監修である。
今まで出ていたCDも、こうなったらバツが悪い。黙って、今回のCDに頭を下げて、道をあけるでしょう、きっと(笑)
↓今回のリマスターは決定版ですね。
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彼らが再評価されたのは、90年代中盤のモッズ・ムーブメントあたりからである。
英国では国民的な人気があった彼らも、日本では「ロッド・スチュアートのいたフェイセズの前身バンド」位にしか認識されてなかったように記憶している。
↓少し前に発売された紙シリーズ。早く正真正銘のリマスター希望。
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今回の再発売で、もっと評価されると思われる。
スティーヴ・マリオットのハンブル・パイも好きなのだけれど、小生はスリムチャンス、もっかロニー・レインかぶれである。
「ペニー・レイン、デニー・レイン、ロニー・レイン」
こういう風に韻を踏むと、自分でうっとりしてしまう(笑)
↓ハンブル・パイも久々に聞きました。スティーヴの歌声は白人離れ!
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今回スモール・フェイセズのアルバム決定版が出たので、久々にCD棚からありったけの関係するCDを引っ張り出してみた。

なんか、聞くところによると、ロニーのソロはほとんど廃盤なのね。
さみしい限りである。

↓ロニーのCDは愛聴盤多し。大切なCD達。
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2.アメリカ
アメリカの5枚セットCD。最近はこうやってオリジナルアルバムを纏めて安価で再発されることが多くなって、これは嬉しいのだけれど、当時1枚のレコードを入手するのに大変苦労したことを思うと、複雑な心境にもなってくる。
小生は彼らのアルバムはすべてアナログで所有している。
しかし、思い切って買い直してみた。このシリーズはリマスターではないものが含まれているけれど、これもノンリマスター。しかし、音圧も適度だし、音は決して悪くない。
音圧が低ければボリュームを上げればいいのだからね。
↓おなじみ「なんちゃって紙ジャケ」(笑)
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デビューアルバム「AMERICA」はあまり良い印象はなかったのだけれど、聴き直したら、悪くない。有名な「名前のない馬」収録。
好きなのは、やはりジョージ。マーティンがプロデュースした2枚。「HOLIDAY」「HEARTS」はやっぱり名作。70年代中旬のレコードだれど、聞いているとポール・マッカートニー82年の「TUG OF WAR」を思い起こす美しいレコードである。

3.スモーキー
彼らのことを知っている人は少ないと思われる。
おそらく今日本盤で彼らのオリジナルアルバムを入手することは不可能だろう。
アメリカと同じように、これも5枚のアルバムをボックスに収めたもの。
これを見つけた瞬間、思わず歓喜の声をあげてしまった。
小生にとって、彼らはバッド・フィンガーと同じくらいに大切なグループである。
ビター・スィートでポップで、いわゆる青春のメロディ。
この5枚に「LIVING NEXT DOOR TO ALICE」が入っていないのは残念だけれど、いいの、それは別で聞くから(笑)
75年の「PASS IT AROUND」から78年の「THE MONTREUX ALBUM」まで、すべて名作。ビートルズが好きな人はニヤニヤしてしまう。
スージー・クアトロ、ナックとかが好きだった人も、これらのアルバムを聞くと涙が出ると思われる。
↓おそらく日本では再発売されることはないと思われる彼らのアルバム。
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教えてあげようか、プロデュースはマイク・チャップマン、ニッキー・フィンなのね。
当分、小生のウォークマンのヘヴィー・ローテーションになりそう。
またゆっくり紹介したい5枚である。

4.ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
これも何度目の買い直しになるだろう。最初に買ったのは確か1987年だったと思われる。
少し前に買っておいて、全く手をつけていなかったのだけれど、聞いてみるとMONOヴァージョンの素晴らしさにびっくりしてしまった。
解説を読むと、このモノラルは非常に貴重、とある。正式には発売されず、プロモーション用だったようである。しかし、やはりこの時代はモノラルが一番、と思わせるミキシングの良さ。
↓これ4回目の買い直し(笑)。今回が最終決定版かな?
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これを正式に発売すればよかったのにね。
やっぱりビートルズのカヴァー、「I'LL BE BACK」は美しい。
モノラル・シングル・ヴァージョンの美しさも特筆ものだろう。

5.ロキシー・ミュージック
8枚のオリジナルアルバムと、シングルやB面曲、あとミックス違いバージョンを集めた2枚組CDをボックスに収めた10枚組。
個人的には昔から「SIREN」が好き。「Whirlwild」の美しさは、涙が出る。
しかし、アナログしか所有していなくて、ここ数十年?はあまり聞いてなかった初期の前衛的なアルバム群も悪くない。
↓先日届いて封も開けていなかったロキシーボックス(笑)
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このあたり好き嫌いがはっきりすると思われるけれど、やはり英国の音。
固い音を創りだすクリス・トーマスのプロデュース能力が彼らの音をうまくまとめている。このあたり、ポール・マッカートニー(ウィングス)が名作「BACK TO THE EGG」で彼を起用して、ロケストラをまとめさせたのもわかる気がする。
さすがはポールである。ロキシーのCDを聞いて、ポールを褒める小生って一体・・(笑)
世間は今回このボックスへのリマスター効果を批判しているみたいだけれど、小生は今回の非常にフラットな音には満足。もともと英国の音って湿ってて、影があって、モコモコしてるし。

嫌いじゃないです、こういうリマスターは。音圧は低いけれど、しかし音の粒はしっかりしてるし。

6.エルトン・ジョン
エルトン、お前もか、の5枚組(笑)。
音は現行のリマスター盤、そしてボーナストラックが収められたCDが1stから5thまで収納されている。今までエルトンのオリジナルアルバムってそんなに熱心には聞いたことがなかった。もちろん、1度は聞いている。しかし、3rdの「MADMAN ACROSS THE WATER」は初めてフルで聞きました。すべてヒットしたアルバムで悪くはないけれど、やはり地味か(笑)。
↓輸入盤にしてはしっかりした「なんちゃって紙」仕様(笑)
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個人的には「DANIEL」が入った「DON'T SHOOT ME~」が好き。この曲に思い入れもあるし。

7.由紀さおり(笑)
(笑)と自分で入れておいて言うのはなんだけれど、この人、歌は「これぞプロ」である。
大ヒット曲「夜明けのスキャット」で♪ルルル~、と歌ったと思ったら、「スキャット」とタイトルのつく曲が全12曲のアルバム収録曲中他にも3曲あった(笑)。「男と女のスキャット」、「天使のスキャット」「青いスキャット」である。
要するにスキャットアルバムなのである。
1969年のアルバムだけれど、音質は素晴らしい。今の音を詰め込みすぎたリアルタイムの音質より良いと思う。
↓帯も当時の復刻。
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というわけで、ダラダラ書いてしまった。
まだまだ紹介したいアルバムはあるのだけれど、今日はこれくらいで。
それより定期的に更新しないとね(笑)
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by hirowilbury | 2012-08-11 19:33 | 音楽

アップするのが久々になってしまった。
最近はfacebookなるもので、アップしてしまうことが多くなって、こちらが少し疎かになってしまいました。毎日たくさんの方が観て下さっているようなのに、すみません。

しかし、あのfacebookというのは何年も会っていなかった友人といきなり出会ったりして、しかもそれが田舎の友人であったりしたら当然その田舎の風景の写真が多くアップされていたりして、その瞬間忘れていた昔の記憶が蘇ってきたりする。
痛痒いくらい、記憶が蘇って来て、自分には田舎というものがあったのだなあ、と実感したりする。

よく考えたら生まれ育った田舎には18年、そして高校卒業と同時に就職して田舎を離れてからもう21年が経つのである。
もう人生の半分以上を田舎を離れて過ごしている。

こうなってくると、たまに田舎に帰ったときに困るのがあまりにも当時から町並みとか風景が変わってしまっていて、帰省しても呆然としてしまう。

勿論あれから20年以上も年数が経過しているのだから、町並みが変わるのは当然である。
しかし勿論だけれど、自分はその変わっていく過程を見ていないので、たまに帰省してみるとびっくりしてしまう。
他の異国の土地に来ているような気にもなってくる。

一度帰省したとき、自分が「個人的に」見たい所を車で観てまわったけれど、殆ど跡形もなかった。要するに自分が過ごした旧家や、野球とかをして遊びまわった空き地、その横に流れていたよくザリガニ取りをした小さな川。
もうなくなってた。
となると、生まれ育った土地であっても、もうまったく別の街になってしまったような気がしてしまう。

勿論、地元の観光地とか、美味しい物、特産物なんかはいつまでも生き残るだろう。
小生にとっては、そんなの、どうでもいいの。

スザンナ・ホフスのニュー・アルバム「SOMEDAY」が発表された。
言わずと知れた80年代を代表する女性バンド、バングルスのメイン・ボーカルあって、89年に解散してから、以降で発表したソロアルバムとしては3枚目になる。
↓16年ぶり。相変わらず美しいですね。
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1枚目が1991年「When You're A Boy 」であって、2枚目「Susanna Hoffs」が1996年で5年も空いている。そして、この3枚目まで16年振りである。
16年と言うと「オギャー」と産声を上げた子供が高校生になるくらいの年数である。

↓バングルスのアルバム達です。
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↓1991年発表初のソロ・アルバム「When You're A Boy 」
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↓1stアルバム「When You're A Boy 」よりシングルカットされたシンディ・ローパーのカヴァー。彼女のヴォーカルはこの曲にピッタリです。
http://www.youtube.com/watch?v=HwH0JO37CvA&feature=related
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その間、映画のサントラに参加したり、バングルスを再結成したり、他の歌手のバック・コーラスにゲストで参加したり、マーシー・スウィートとの競演アルバムがあったりしたけれど、しかし、16年振りである。

彼女のソロデビューは、大きな期待と高い評価を持って迎えられたのだけれど、蓋を開けてみると、そんなに売れなかった。かなり音楽界の「いやらしい」ビジネスの色が鼻に付いたのかもしれない。
アルバムとしては非常に完成度も高くて、良かったのだけれど、結局思ったほどの支持は得られず。
そこで、じっくり2枚目を作る。それが自分の名前をタイトルにした「Susanna Hoffs」。
1stの非常にコマーシャルだった内容から一転して非常に地味な内容であって、しかし、彼女からするとこれが本当の自分だ、と言いたかったのだろう、きっと。しかし、売れなかった。

ここで彼女はどうしたら良いのか分らなくなったのではないだろうか?

だからバングルスを再結成したり、マーシー・スィートと競演アルバムを制作したり。
↓マーシー・スィートとの競演アルバム。全て過去の名曲のカヴァー。
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しかし、この16年ぶりの新作「Someday」を聴くと、全て分ったような気がしてくる。
吹っ切れた感じがする。要するに、「自分の帰るところを見つけた」のである。
↓新作のインナージャケ
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今までと昔と同じ事をしていても、意味がない。
彼女の新作を聴いていると、「街は進化していて、昔の風景はなくなってしまったけれど、根本は変わっていない」、という部分を感じる。
自分は自分のままで良いのだと。
背伸びも、ヒネクレも必要ない、という自然体な感じが全編に感じられて、非常に素晴らしい3枚目である。
聴いてみると、非常に力が抜けていて、1stアルバムの時のような気負いがない。
「ALWAYS ENOUGH」なんかを聴いていると、いい歳の取り方をしたな、と感心する。
自分もこうやって歳をとりたいな。
↓アルバムは全10曲。31分!
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今年も田舎に帰省するのは正月までお預けになりそうである。
お約束で言うと、よい終わり方になる予感があるかもしれないけれど、そうはいかない(笑)。
小生は、まだやっぱり、生まれ育った田舎に違和感があるな(笑)。
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by hirowilbury | 2012-07-20 21:05 | 音楽