カテゴリ:音楽( 48 )

最近、仕事で帰宅するのが遅い。
帰ってみたら日付が変わってしまっている事もあって、ま、仕事だから仕方ないのだけれど。
だから帰って来るとすぐ寝るのかと言うとそうではなくて、必ずレコードを1枚聴く様にしている。
こうやってバランスを取らないと、中々厳しいのねサラリーマンって。。

その時に聴くのは、ビートルズの時もあれば、ポールの日もあるし、ジョンの日もある。
かと思えばRCのアルバムを聴いたり、ニール・ヤング、そしてニック・ロウのアルバム、と言うこともある。しかし、基本的にこういう人たちのアルバムを聴くと、次々と聴き始めてしまうからバツが悪い。
時たま新しいミュージシャンのアルバムを聴くこともあるのだけれど。

昔は、こうやって朝を迎えてしまったことが度々あった。
最近では、キリの良いところで寝るようにはしているけれど、最近、これがまた朝起きれない。
幸い、小生の会社にはフレックス制度と言うのがあって、それを使うようにしている。
9時に出社なのだけれど、9時30分とか30分だけね。その朝の30分はとてつもなく大きい。

バッド・フィンガーのアルバムを聴き始めると、今でも夜明け近くになってしまう。
これは昔から変わらないのであって、なるべく仕事が終わって帰宅してから彼らの音を聴くのは避けようとするのだけれど、一度聴いてしまうと、取替えひっかえ、次々彼らのレコードがターンテーブルに乗ってしまって、ドツボにはまる。
なので、彼らの音を聴くのは、ちゃんとお酒のセットを準備してからにするようにしている。

バッド・フィンガーというグループは、ビートルズが設立したアップル・レコードから1969年にデビューしたグループであって、アップル・レコードから4枚、ワーナーに移籍してから2枚。他にもアルバムを出しているけれど、小生が認めている「バッド・フィンガー」はこのピート・ハム、トム・エヴァンスが在籍した6枚である。
彼らは、悲劇のグループとして知られていて、歴史を知れば知るほど涙が出る。
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元々アイヴィーズ、というグループ名だったのだけれど、ポール・マッカートニーが改名してバッド・フィンガーになったという話である。(元々ビートルズの「ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」の仮名が”バッド・フィンガー・ブギ”という曲名だったのでそこから取られた、という説もある)

この辺り話せば長くなってしまうのだけれど、中心メンバーのピート・ハムが1975年首吊り自殺してしまって、更に1983年にはトム・エバンスも自殺してしまう、という信じられないような悲劇の最後を迎えている。
「NO DICE」や「STRAIGHT UP」なんかのヒットアルバムを出して、「NO MATTER WHAT」や「COME AND GET IT」「DAY AFTER DAY」、「BABY BLUE」なんかの名曲をシングル・ヒットさせたグループのメンバーが自殺、しかも2人も、なんてグループは他に知らない。
(ちなみに「NO MATTER WHAT」は小生のバンドでもコピーしました)

↓「NO MATTER WHAT」
http://www.youtube.com/watch?v=Xoke1wUwEXY&feature=related
↓「DAY AFTER DAY」
http://www.youtube.com/watch?v=u6N3hPY9gLs&feature=related
↓「COME AND GET IT」
http://www.youtube.com/watch?v=Bk57K4OGrAg
↓ポールが彼らに送ったデモ・テープ。そのまんまである。演奏・歌、全てポール1人。
 「ABBEY ROAD」制作中にポール1人で録音。
http://www.youtube.com/watch?v=m1xss8MlwCk&feature=related

元々、ビートルズのツアー・ローディだったマル・エバンスに見出されてビートルズにデモ・テープが手渡り晴れて「アイヴィーズ」としてデビュー。
ここまでは、良かった。
しかし、アイヴィーズとして「メイビ・-トゥモロー」でデビューしたけどヒットしない。なので、アイヴィーズとしてのアルバムも制作・完成しながらもアメリカ、イギリスでは発売が見送られた。(日本ではちゃんと出ました)。
↓「MAYBE TOMORROW」THE IVEYS
http://www.youtube.com/watch?v=5cuAs4O119s&feature=related
アップルレコードでの酷い扱いを聞いて、救いの手を差し伸べたのが我がポール・マッカートニーであって、彼らに「カム・アンド・ゲット・イット」という曲をプレゼント。それを機会にバッド・フィンガーとバンド名を改める。これが映画「マジック・クリスチャン」の主題歌(リンゴも出てます)に抜擢されて大ヒット。アルバムもアップルからは色々注文を付けられはしたけれど、「NO DICE」、「STRAIGHT UP」とジョージ・ハリスンや、トッド・ラングレンのバックアップなんかもあってヒットは飛ばす。
あのニルソン、そしてマライア・キャリーの代表曲として知られる「ウィズ・アウト・ユー」は彼らの曲なのね。オリジナルはピート・ハムとトム・エヴァンスの合作。


しかし、ヒットを飛ばせどお金、印税は彼らに入ってこない。ヒットを出しても、彼らの生活は苦しいままだったらしい。
マネージャーにだまされているのでは、と感じたメンバーはマネージャーを訴えようとする。しかし、リーダーのピート・ハムは「もう少し彼を信用してみよう」、とメンバーを説得する。
しかし、案の定、彼らのマネージャーは、彼らからお金を絞れるだけ絞っていて、お金をもって逃げてしまう。それを知ったピートは首吊り自殺してしまう。ピート27歳の時である。
こんな悲劇があってもいいのかと思うのだけれど。。。

アルバムもあれだけの名曲、名作を作ってきたグループだとは思えないくらい、酷い扱いを受けてきた。「ASS」というアルバムのジャケットも、ロバがニンジンを見つめて振り返っている写真である。あれは、アップルの関係者が「ニンジンに釣られてワーナーへ移籍するバッド・フィンガーに向けて作られたジャケット」だという。そんな酷い話があるだろうか。

ワーナーに移籍して心機一転、「涙の旅路」「素敵な君」という2枚の名作を出すけれど、結局そのあとピートの悲劇が起きてしまった。

その後、バッド・フィンガーはトム・エヴァンスとジョーイ・モーランドを中心に継続されるけれど、今度は色々と精神的に悩んでいたトム・エヴァンスが自殺してしまう。
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27歳で亡くなったロック・ミュージシャンは多い。ピート・ハム、ジミ・ヘンドリックス、ジム・モリソン、ジャニス・ジョプリン、カート・コバーン。その他にも何人かいる。
自分はすでに40歳に近い。もうすぐジョン・レノンの享年である。
そして、27歳の彼らが残した作品を聞いていると、今でも自分のほうが年下に感じてしまうのが不思議である。
おそらく、実際自分の年齢が彼らの年齢を追い越しても、いつまでも彼らは小生より年上におもえるのだろうな、きっと。

そんなことを思いながら彼らのアルバムを聴いていると、また夜明けが近づいてくるのだな、これが。。
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70年代の英国には、こういう甘酸っぱい音を聞かせるグループがたくさんいたけれど、最近はこういう良質なポップなロックン・ロールを聞かせるグループが減って寂しいと思う今日このごろ。
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by hirowilbury | 2012-02-25 22:33 | 音楽

デビューアルバムというのは、そのミュージシャンの全てが込められていると言っても言い過ぎではない、と思う。だいたい、メジャーでデビューすることになると、自身がデビュー前から歌ってきた歌なんかが入っていて、感性もダイヤモンドの原石みたいに、ピカピカで輝いている。
自分が歌いたいことを歌にしていて、変に相手を意識していないので、素直で、ミュージシャンの言いたいことがダイレクトに伝わることが多い。
しかし、2作目、3作目となってくると、少し考えてしまうようになって、力が入ってしまって、結局納得の出来なかったレコードを作ってしまう。そして、決して、デビューアルバムで見せることの出来た初々しい姿、というのは二度と見せることが出来ない。
ビートルズも、あれだけ名作を作ってきたのに、解散間近の頃には初心に戻ろうと幻のアルバム「ゲットバック」を作って、しかし、それが失敗に終わった。つまり、「ウィズ・ザ・ビートルズ」、「ラバー・ソウル」「ホワイト・アルバム」「アビイ・ロード」というとんでもない傑作を作ってきた彼らでも、再びデビューアルバムである「プリーズ・プリーズ・ミー」を再度作ることができなかった。そして、解散した。
ドアーズも結局デビューアルバムを越えることが出来ず、燃え尽きてしまった感がある。
彼らの2作目、3作目は世間的には傑作だけれども、しかし、デビュー作の攻撃性、そして「ライト・マイ・ファイアー」、「ブレイク・スルー」は作れなかった。
そのミュージシャンのすべてはデビューアルバムに込められていることが多い。

ロン・セクスミスも、デビューアルバムではピカピカに輝いていた。今でも輝いてはいるけれど、しかし、結局あの奇跡のような「シークレット・ハート」は生まれていない。


ロシアン・レッドのデビューアルバム『フエルテベントゥーラより愛をこめて』は、スペインで生まれた原石のように、輝いている。
本名をルルデス・エルナンデスというのだけれど、グループではなくて、ステージ・ネームであって、いわゆる芸名である。スペインのマドリード生まれで、しかし、スペイン語ではなくて、英語で歌っている。
この辺り、ビジネスの匂いを感じたのだけれど、しかし、最初から英語で歌詞を書いていたらしく、影響を受けたミュージシャンにはニック・ドレイクや、ビートルズの名前も挙げている、正しく育った1985年生まれの22歳である。
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基本的にまだまだ荒削りで、完成もされていなくて、フォーク・シンガーなのだけれど、決してフォーク・ギターだって上手くない。1枚本国ではアルバムを出しているのだけれど、これが世界的なデビューアルバム、ということになるらしい。
テクニックも、器用さもないけれど、ピカピカに輝いている。
そして、彼女自身も、魅力的であって、メリー・ホプキンのような朝に輝く太陽のように美しい。

こういう風に、非常に魅力のあるデビューアルバムを作るミュージシャンに出会える事は少ない。
そして、そういうアルバムに出会えると、非常に嬉しい。

これからも変に背伸びをせずに、このまま歌い続けて欲しい。
以下に、彼女の歌声をリンク張りしておくので、是非聞いていただきたい。
歌声は小生が保証します。

↓ビートルズのカバー「A Day In The Life」(アルバム未収録)
http://www.youtube.com/watch?v=QKlS_p-OaD8&feature=related
↓アルバムからの1stシングル 「The Sun The Tree」/RUSSIAN RED
http://www.youtube.com/watch?v=6oTJmiQ1eRE&feature=related
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by hirowilbury | 2012-02-19 20:51 | 音楽

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前にも書いたけれど、自分の人生が、好きなミュージシャンとリアルタイムで一緒に過ごせることが嬉しい。
そして、その人の好きなレコードを、溝をすり減らしながら聴くことが小生の楽しみである。
レコードは聴くたびに溝が磨り減る。勿論磨り減るのだから、音は劣化して、ノイズだって増える。
しかし、それはそれで納得できる。自分の人生と同じ時を過ごしてきたのだから。

小生が所有しているビートルズのレコード、ジョンやポールのレコードだって、アルバムによっては、聴きすぎて盤面が白っぽくなっているものだってある。
「ア・ハード・デイズ・ナイト」のアルバムなんて、小学1年生のときの購入してすでに30年以上が経っている。ずっと聴いてきたからノイズが酷い。箇所によっては、バチバチとノイズを立てる。
しかし、それは自分が過ごした時間に比例して付いたノイズなのだから、仕方ないし、気にならない。
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CDの音は非常にクリアであって、盤面が磨り減ることはまずない。
しかし、自分の人生と一緒にノイズも増えていったレコードには愛着が沸く。
おそらく、自分が死んでも、そのCDは音が綺麗なまま、何も無かったかのように変わらずになり続けるだろう。小生の棺桶に入れてもらうのなら、CDより、レコード盤を入れてもらうようにしたい。


ある時期、毎日毎日聴いたレコードがニール・ヤングの「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」だった。
仕事が終わって、部屋に帰って来たら、まずオーディオアンプのスイッチを入れる。
冷蔵庫からビールとか取り出して、お酒のセットを準備する。
ジャケットからレコードを取り出し、そして、ターンテーブルにレコードを置く。
それから1回レコードに針を落としたら、A面1曲目の「テル・ミー・ホワイ」からB面ラストの「クリップルド・クリーク・フェリー」まで、延々と途中ビールからお酒に飲み物を代えて飲みながら、朝まで聴き狂ったことが何度もあった。
そして、歌詞カードを見ながら、そしてジャケットなんかをを見つめながら、延々と聴く。
すると、日中に溜まっていた毒が外に放出される。
明日もなんとか頑張ろうか、ま、なんとかなるか、なんて思いながら聴いていると、外が明るくなってきて、朝が来る。それ見ろ、ズームイン朝が始まってもうた、なんて言いながら仕事の準備をする。そんな日々が何度かあった。

「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」はニール・ヤングにとって、3枚目のソロアルバムで、1970年に発表されている。1枚目が自分の名前をタイトルにした「ニール・ヤング」で2枚目が「エヴリバディー・ノウズ・ディス・イズ・ノウホエア」。
この「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」のアナログ盤は小生が中学2年生のときに、大阪に独り旅に行ったときに(いや、正式にはこっそり家出した時、かな?)、輸入盤レコード屋で購入したものである。購入したのは1987年なので、盤自体すでに25年が経つ。
就職しても、実家から遥々離れた1人暮らしの部屋へ持ち込んだのだから、よほど愛着があるアルバムなのである。

ニール・ヤングという人は、自分がミュージシャンとして、ロックを演奏しながら歳を取ること、という事に真剣に向き合ってきた人である。同年代のロックを熱狂的に聴き続けてきたファンへ、そして、常に年老いる事を歌ってきた。それは、この人の永遠のテーマであるように思える。

老婆とニール・ヤングが道で顔も合わさずにすれ違って行くこのアルバムのジャケットもそれを物語っているのだろう。
つまり、歳を重ねることと顔を向き合わずに生きていくことは困難であって、不可能なのだ、というメッセージにも取れる。当時のニールヤングは20代後半である。今は老婆と顔や目は合わさず、何もなかったかのようにすれ違っているけれど、いずれ自分も「老い」と向き合う時が来る、そんな事を考えながら撮影されたジャケットのようにも思える。

今でもよくターンテーブルに載る1枚である。
これからも、ニール・ヤングと一緒に歳を重ねていこう。


↓「TELL ME WHY」
http://www.youtube.com/watch?v=dgxI3PT9IN8&feature=related
↓「AFTER THE GOLD RUSH」
http://www.youtube.com/watch?v=1e3m_T-NMOs&feature=related
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by hirowilbury | 2012-02-06 02:00 | 音楽

最近は、特定のミュージシャンとか、グループのアルバムを出る度に買い続ける、といった事が少なくなった。勿論、新作が出れば必ず購入している人もいる。

今思いつくところで言うと、ポール・マッカートニー、ニック・ロウ、ニール・ヤング、ロン・セクスミスなんかは、必ずニューアルバムが出れば買っている。

その中で、ニール・ヤングは小生にとって非常に大切なミュージシャンの1人であって、リアルタイムで言うと、1987年の「フリーダム」からは、ずっとアルバムが発売されると必ず聴いている。

先日、2月に入ったら発売される予定のポールの新作を聴いたのだけれど、いくら若々しいポールであっても、約30年間新作が出るたびに、ずっと聴き続けてきた小生としては、声の衰えは手に取るように分かる。
シワだって、相当増えた。70歳だもんね。
しかし、「ポールもさすがに年取ったなあ。」なんて言いながら聴いてはいけない。
自分も同じように歳を重ねているのだから。
ポールの声が「モゴモゴ」現象になってきているのと同様に、自分もそれだけ歳を取っていることを忘れてはいけない。

要するに、小生にとって重要なミュージシャンなのは、自分の人生と、そのミュージシャンが一緒に歩めて行ければ、それで良いのである。
そういう風に、一緒に歳を重ねることができる、信頼の置けるミュージシャンや、歌手が少なくなったということなのだろう、きっと。

ニール・ヤング。
小生が社会人になって、最初の年の冬に出たアルバムが「ハーヴェスト・ムーン」。
1992年の秋に発売になって、ちょうど中秋の満月の時期に発売された。
このアルバムは、1972年、つまり20年前に発表された「ハーヴェスト」へのアンサーアルバムである。
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「ハーヴェスト・ムーン」は「20年後のハーヴェスト」を歌ったものになっていて、「ハーヴェスト」の歌の中で、ニール・ヤングが心をときめかせた女性の、例えば自分が恋をしたダイナーでウェイトレスの女性か、自分と同じように歳を重ねたであろう、20年後が歌われている。
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歳を重ねることは、決して後ろ向きなことではなく、それは自然なことであって、それはそれで素晴らしい事なのだと、当時20歳だった小生はアコースティック・ギターを掻き鳴らして歌うニール・ヤングに教えられた。
それ以来、このアルバムは愛聴盤になっていて、CDのくせに、すれ切れるのでは?と思うくらい聴いているはずである。

ニール・ヤングという人は、一縄筋でいかない。
こういうアルバムを出したかと思うと、次はヘヴィなロックアルバムを出したりして、全く掴みどころがない。
しかし、ちゃんと歌の内容は、ちゃんとロックになっていて、こういう人は信用できる。

数年前に、この時のツアーを収録した、公式ブートレグ盤である、ライヴ盤「ドリーミン・ツアー92」というのが出て、それも熱狂的に聴いた。
基本的に、シンプルに10曲がまとめられているのだけれど、ニール・ヤングはライヴで曲間によく喋る。曲が終わるたびに喋る。しかし、そのMCはカットされていた。
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しかし、先日仕事帰りにフラフラしていると、その92年のつあーを完全収録した2枚組のCDが発売されていた。発売元は、ワーナーではなく、もしかしてハーフ・オフィシャルかな?とも思うのだけれど、聴いてみると非常に音も良くて、MCもちゃんと入っている。
MCの内容は、おぼろげなヒアリングで聞き取ってみると、やはり、「歳を取ること」に関してのニール・ヤングなりの思いを語っている。客層も、同じような年齢層なのだろう、非常に会場が一体になっている雰囲気が伝わってくる、非常に美しいライヴアルバムである。
ジャケットは良くないけど。
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この中で歌われる「ライク・ア・ハリケーン」はオルガン1本、ハーモニカのみで歌われていて、美しい。「ハーヴェスト・ムーン」の収録曲も殆ど披露されている。「アンノウン・レジェンド」も、タイトル曲の「ハーヴェスト・ムーン」も、そして「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」も。
↓「アンノウン・レジェンド」
http://www.youtube.com/watch?v=RHBikURKkUM
↓「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」
http://www.youtube.com/watch?v=tdiDV4S_8LY&feature=related
↓タイトル・ナンバー「ハーヴェスト・ムーン」
http://www.youtube.com/watch?v=qVi0UvFu8Yo&feature=related

これからも、彼のアルバムは発表されたら、必ず聴くだろう。
こういう風に信用できるミュージシャンには、一生付いていきたい。
こういうレコードは独りで、ヘッドフォンで聴きたい。
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by hirowilbury | 2012-01-28 19:00 | 音楽

前にも書いたけれど、年末になると小生はビートルズを聴くことが多くなる。
1日休みの日は、取替えひっかえ、ずっと聴いている事が多くなる。
とどめは12月8日になるのだけど。

今日は仕事だったので、帰宅してから赤盤を聴いていたのだけれど、「プリーズ・プリーズ・ミー」を聴いていて、ふとロイ・オービスンの事を思い出した。
今日はロイ・オービスンの命日である。
1988年12月4日。
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有名なところで言うと「オー・プリティ・ウーマン」の人である。
ジョンが「プリーズ・プリーズ・ミー」を作った原曲は、このオービスンの歌い方を真似した曲調だった、というのが定説になっていて、確かに、声の質は若いときのジョンに似てる気もする。
1963年には、オービスンの前座でビートルズが演奏したこともあった。
当時はオービスンがキングだったのである。
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ロイ・オービスンは50年代にヒットを飛ばして、60年代にも様々なヒットを放つ。
しかし、66年頃にレコード会社を移籍してから、不運が付きまとう。
それから、最初の妻を事故で亡くし、再婚して子供を授かるのだけれど、それも自宅が火事にあって、亡くなってしまう。波乱万丈なのである。
しかし、彼から影響を受けたミュージシャンは、ちゃんと彼にしっかりリスペクトした。
ブルース・スプリングスティーンなどは「フィル・スペクターのようなサウンドで、ボブディランのような詞を、ロイ・オービスンの様な声で歌うのが夢だった」というような発言をして、ロイを喜ばせた。
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80年代の後半、1988年11月には、ジョージ・ハリスン、トム・ペティ・、ジェフ・リン、ボブ・ディランと伝説の覆面グループ「トラヴェリング・ウィルベリーズ」を結成した。
小生は夢中になりました。ツアーに出るなんていう話もあって、慌てて金魚が酸欠になったみたいにアップアップした。小生中学3年の冬でした。
↓「HANDLE WITH CARE」/TRAVELING WILBURYS
もちろん小生の「WILBURY」の名前の由来はここから来てます。

http://www.youtube.com/watch?v=DQ89HHSq9b8

しかし、その話が出た直後、12月4日に心臓発作でこの世を去る。
なんてついてないんだろう、ロイ・オービソンって人は。
今日は、この人のCD聴いて合掌です。

↓「OH!PRETTY WOMAN」/ROY OBISON
http://www.youtube.com/watch?v=Fa3RzOWWh80&feature=related
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by hirowilbury | 2011-12-04 19:52 | 音楽

先日、大きな箱が届いて、時間もなかったのでそのままにしておいたのだけれど、ようやく本日その箱を開いた。ザ・フーの四重人格(クオドロフェニア)のボックスセット。

フーのレコード中では一番好きなレコードであって、世間では「トミー」、「フーズ・ネクスト」なのだけど、個人的にはこのレコード。
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日本では、他のフーのアルバムに比べると中々CDにならなかったし、レコードも長い間廃盤状態が続いたように思う。
このレコードは、ピート・タウンジェントの少年時期の経験がそのままストーリーになっているといってもいい。ピートは悩み多き少年であって、自身の鼻の高さだって、他人が聴くと笑い話で済ましてしまうかもしれないけれど、本人からすると重要なのである。
そういう人の痛みが分らない人間がこのレコードを聴いても中々理解出来ないのではないかと思われる。
個人的には、こういう風に自分の人生を音にする人は、一生ついていきたいと思っている。
こういう風に、自分の事を吐き出して、レコードにすることが出来て、それを名作にしてしまうミュージシャンというのは、小生の知っている限り、ピート・タウンジェントとジョン・レノンだけである。
このボックスには、オリジナルアルバム2枚組みと、さらにその元になったピートデモが2枚にCDに収められていて、このデモが凄い。
すでに世に出ているものもあるけれど、基本未発表であって、デモの時点で完成している。
そういう意味では、ブライアン・ウィルソンと同じ匂いを感じる、ピートには。

このレコードを題材に1979年、映画が制作された。
「さらば青春の光」。
言うまでもないけれど、主人公はピート自身と言っても過言ではない。
このレコードが元だからね。
小生の大好きな映画である。みんなも、是非見てね。
イギリスの60年代ってこうだったのね。

近いうちに、30年近く経って、続編が制作される、という話もある。

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by hirowilbury | 2011-11-23 20:37 | 音楽

制作に入って、途中で挫折してしまって、しかし、「もし発表していたら世紀の名作」になったであろう、と後になってから言われるアルバムというのがあって、しかし、発表しなかったのだから、完成しなかったのだから、結局未完成品なのである。
こういうアルバム達が、60年代に集中しているのも面白い。

フーの「ライフ・ハウス」も結局ピート・タウンジェントの構想が大きくなりすぎて、途中でアイディアが壮大になりすぎて、結局断念。
完成していたら、間違いなくロック界を代表する大傑作になっていたと思われる。
「フーズ・ネクスト」と名を変えて発表して、今では名作として聴かれているけれど、本人はずっと「フーズ・ネクスト」のことを「ライフ・ハウスの出来損ない」と言っていた。(今ではそれなりに気に入っているのだろうけど・・)

ビートルズにだって、ある。
解散間際に「ゲット・バック」という、スタジオ一発録りの原点回帰アルバムを作成したのだけれど、こちらは結局完成したけれど発表されず、形を変えて「レット・イット・ビー」に生まれ変わった。
もし、「ゲット・バック」が発表されていたら、ビートルズの歴史も変わっていたかもしれない。
アルバム「レット・イット・ビー」をフィル・スペクターが再編集しなければ、「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」の出来に対して、ポールが怒ったりしなかったのだから。
今となっては分らないけれど。

ブライアン・ウィルソンはビートルズの「ラバー・ソウル」を聴いて、シングルの寄せ集めではなくて、アルバムとして一つの作品として仕上がっている事に衝撃を受けた。ブライアンが耳にしたのは、イギリスオリジナルの「ラバー・ソウル」ではなくて、アメリカ独自の編集になっていた「ラバー・ソウル」だった、というのは少し皮肉だけれど、それの回答として「ペット・サウンズ」を作る。
↓米国版「ラバー・ソウル」。1曲目が「ドライヴ・マイ・カー」ではなく
 「アイヴ・ジャスト・シーン・ア・フェイス」
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↓当時ファンからは理解されなかったけれど、ミュージシャンの間では絶大に支持をうけた
「ペット・サウンズ」
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それを聴いたポール・マッカートニーは、「ペット・サウンズ」に感動して、「サージェント~」の構想を思いつき、それを作った。
それを聴いたブライアンは、あまりの衝撃ために、創作意欲をなくしてしまって、人前には姿を見せなくなり、一線から引きこもってしまう。
「サージェント」を聴いて、途中で挫折してしまったアルバムこそこのビーチ・ボーイズの「スマイル」である。
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曲の断片は、「スマイリー・スマイル」とか「サーフズ・アップ」とかにちりばめられたけれど、しかし、それはこのアルバムのための「未完成品」を再録音したものであって、当時評価する人は少なかった。
今までも何度か、このオリジナル・バージョンがボックスセットや、禁断のブートなんかで聞けたけれど、勿論ブライアン自身がオリジナル・バージョンを元に纏め上げたのは、初めてであって、製作開始(1966年)から数えて、45年が経って発表された。
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これが出てい「たら」、「れば」、その後のビーチ・ボーイズの歴史が変わっていたのだろうか?
よく分らないけれど、そういう妄想を持ちながら聴くのが、今となっては正しいのかもしれない。
歴史は変えれないのだから。
裏ジャケにもブライアンの姿はないし、封入のブックレットには写っているけれど、しかし、目は虚ろである。おそらく、当時これを制作していても、実質ブライアン1人で構想を練って、ミュージシャンも殆ど外部のメンバーを起用して、ビーチ・ボーイズのメンバーはコーラスと歌、というパターンが多かったみたいなので、メンバーからは不満を持たれ、内容も理解されなかっただろう、きっと。
結局、ビートルズにはジョンがいて、ポールがいて、ジョージがいて、リンゴがいた。
しかし、ビーチ・ボーイズにはブライアン1人しかいなかった、ということだろう、きっと。
メンバーの中にパートナーを組める人間がいれば、ブライアンの歴史も変わっていたかもしれない。
そう思うと、何とも気の毒な気持ちになってしまう。

↓小生は今回、アナログ盤を購入しました。
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ブライアンは今回、このアルバムを纏め上げるのに、当時の音源を聞きなおしてどう思ったのだろう
。個人的には、辛かったと思うけどな。
しかし、「ワンダフル」と「サーフズ・アップ」は美しい。鳥肌が立つ。
↓「サーフズ・アップ」
http://www.youtube.com/watch?v=8WUI4DhUfnw&feature=related
↓「ワンダフル」
http://www.youtube.com/watch?v=muSou79UFXQ
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by hirowilbury | 2011-11-04 16:57 | 音楽

ストーンズの数アルバムの中で、一番何が好きか?と聞かれると、誰もが困ってしまうと思われる。
何せ、デビューして今年で48年、発表して来たアルバムも、何十枚とある。
いわゆる世間一般で言うと「ベガーズ・バンケット」とか「レット・イット・ブリード」、「メインストリートのならず者」とかが、よく名盤紹介などに載っている。
素晴らしい。一番ストーンズで脂が乗っていた時期のレコードなので。

しかし、個人的に「好きなレコードは?」と聞かれると、間おかずに「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」と答える。1965年に出たデッカ時代のアルバム。
↓米国盤「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」。
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このレコードを買ってもらったのが小生小学4年のとき。
前にも何かで書いた記憶があるのだけれど、ストーンズのアルバムを1枚買ってもらえる事になって、レコード屋さんに行って買ってもらった初めてのストーンズのアルバムである。
学校が休みの日の昼から、確か廉価盤LPか何かで1750円。
買ったLPは収録曲こそ同じだけれど、日本独自の曲順で1曲目が「サティスファクション」。
大好きな「ラスト・タイム」も入っている。
しかし、通して聴いてみるともう一つピンと来ない。
しかし、大枚はたいて買ってもらったLP、良さが分らないのは悔しいので、何回も何回も聴いた。
ようやく、1曲1曲の違いや、良さが分ってきたのが、サザエさんが終わる頃(笑)
多分、その日だけで、20回以上は聴いたと思われる。
それ以来、色々とストーンズのアルバムは聴いたし、その後の新譜も聞いたけれど、今でも一番好きなLPはこの「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」。
「マーシー・マーシー」とか「ザッツ・ハウ・ストロング・マイ・ラブ・イズ」とか「グッド・タイムス」とか、いいんだわ、これが。殆ど、他人のカヴァーだけれど。
初期は、R&R、R&Bのカヴァーの方が、ミック・ジャガーの歌唱は良いんだな、これが。
「マーシー・マーシー」を聴くと、ミックって、ドン・コヴェイのボーカルに影響をモロに受けたのでは?と思ってしまうくらい、ドンのボーカルにそっくり(笑)
ドン・コーヴェイのアルバムは、何枚か買ったけれど、やっぱり、ミックそのもの。
いや、ミックがドン・コヴェイそのもの、なのね。
以下、聞き比べてみてください。

↓ストーンズ「マーシー・マーシー」
http://www.youtube.com/watch?v=TwFFHfLj4oQ&feature=related
↓ドン・コヴェイ「マーシー・マーシー」
http://www.youtube.com/watch?v=FEqZuFh_pdk&feature=related

ややこしいのだけれど、この「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」は米国、英国でアルバムジャケット、収録曲が異なっていて、しかも英国盤「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」は、米国盤「ディッセンバーチルドレン」のアルバムジャケと同じ。うむ、ややこしい。
↓英国版「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」。ジャケと収録曲が米国、日本と異なる。
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↓米国発売「デッセンバーチルドレン」ジャケは、英国盤「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」と同じ。
 しかし、収録曲が異なる(笑)
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日本盤は米国盤に準じていて、ジャケット、収録曲は同じ。曲順が違うのね。
英国の「アウト・オブ・アワ・ヘッズ」は、米国「ディッセンバー~」と米国「アウト・オブ・アワ・ヘッド」を足して2で割った感じ。これはこれで味があって好きです。

日曜の午後に、このレコードを聴くと、買ってもらった当時、昼からこのレコードばかり聞いていたことを今でも思い出します。
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by hirowilbury | 2011-10-23 17:54 | 音楽

サムシング・エルス

キンクスのデラックス・エディション、この「サムシングエルス」は日本盤を購入してみた。
輸入盤と違って、帯に紙ジャケ仕様、ボーナスにオランダ盤のジャケットがついていて(それにDISC2が収納されている)、少し値段が高いかな?という気がするけれど、音もよくなってるし、ま、いっか、って感じです。
このアルバムでのハイライト、というのはやはり「ウォータールー・サンセット」という事になる
だろう、きっと。
昔自分のバンドで、この曲をレパートリーに加えた事があったけれど、この曲の事、分かってくれ
た人、いるかなあ。
英国のウォータールー川に夕日が浮かぶ風景を想像しながら、聞いてみてください。

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http://www.youtube.com/watch?v=YpL4xbfmXlQ

「WATERLOO SUNSET」The KINKS

汚れた川よ 夜の闇に 淀みなく流れていけ
忙しそうな人の群れは
眩暈さえ感じさせる
タクシーのライトが眩しい
だけど僕には友達はいらない
ウォータールーの夕暮れを眺めていれば
それだけで幸せだから

毎日 この窓から世界を眺める
夕暮れ時は寒い
そしてウォータールーの夕陽はとても素敵

金曜の夜 テリはジュリーに会う
ウォータールーの駅で
僕はどこにも行かず のんびりするのが好き
夜は部屋で過ごす
だけど不安は感じない
ウォータールーの夕暮れを眺めていれば
それだけで幸せだから

ウォータールー駅には
たくさんの人たちが集まる
テリとジュリーは橋を渡る
そこまで行けば落着けるから
二人には友達はいらない
ウォータールーの夕暮れを眺めていれば
それだけで幸せだから
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by hirowilbury | 2011-10-23 13:41 | 音楽

キンクスの初期3枚

久々の更新になってしまったのだけれど、相変わらずドンドンCDは増加してます(苦笑)
たまたま傍で流れているキンクスのデラックス・エディション。
98年にキンクスのアルバムはリマスターされていて、当時、全てのアルバムを購入したの
のだけれど、今回も性懲りなしに、購入してしまった。
輸入盤だけれど。

少し前に「PICTURE BOOK」なる、キンクスの6枚組みボックスセットも買ったので、
どうせ、ボックスと同じ音だろう、と思ってたのだけれど。。。聴いてみると・・・。

あのボックスセットはなんだったのだろうか?という位、今回のデラエディのリマスター
は素晴らしい。

やはり60年代のロックはモノラル録音がよいです。
 (勿論今回、ステレオバージョンも入っていて、それはそれで良い)
ファーストからサードまで、ぶっ通しで聞いてます。
とくに初期の2枚は、2トラック録音なので、音がむちゃ生々しいなあ。。

昨日、「サムシング・エルス」のデラエディも購入したので(これは日本盤、いわゆるSHM-CDってやつ)、またゆっくり聴こ。

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by hirowilbury | 2011-10-16 11:18 | 音楽