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弟子「師匠、リンゴのニューアルバムが出ました。前作"Y NOT"から1年半振りです。スパンはやっ!」

師匠 「ふむ、リンゴが非常に活発じゃのう。2000年に入ってからのリンゴの創作意欲は凄まじいのう。」

弟子 「はい、師匠。2000年に入ってから、オリジナル4枚、例のオールスターバンド絡みのライヴ盤が8枚、ベストが1枚と、なんだかはちゃめちゃ状態です。」

師匠 「ふむ、なんだかヤケクソじゃ。しかし、オリジナル・アルバムの内容は非常に安定した優れた作品が多い気がするのじゃが・・・」

弟子 「はい、師匠。非常に過小評価されていると思います。70年代のソロ全盛期より、作品数も圧倒的ですし、優れた作品も多いんです。が、しかし、悲しいかな、ヒットしない。リンゴの人柄からか、新作を出すとファンからは温かく迎えられるんですが、思ったように売れないんです。」

師匠 「ふむ。しかし、ヒットしなくてもこうやって作品を出してくれたら、ファンとしては嬉しい限りじゃ。遠い友達から手紙が届いて、元気にやってますよ、的な。それで良いのじゃ。ああ、リンゴちゃん、好きよ。」

弟子 「き、気持ち悪いです、師匠!。今回のアルバムタイトルが"2012"という、なんだかGメン'75、カルメン'77みたいに、少しかっこ悪い気がするんですが・・・。」

師匠 「ふむ、リンゴちゃんにも今年こそ、っていう期するものがあるんじゃろ。今年はビートルズがデビューして50周年じゃからのう。と、同時に自身の芸能生活50周年でもあるんじゃ。その記念なのじゃ、きっと」

弟子 「さすがは師匠。読みが深い。今回、例のよって、70年代に発表した自身のソロを再演したり、はたまた、バディ・ホリー、ロニー・ドネガンなんかのカバーをやってます。しかも、オリジナルにはビートルズの曲のオマージュが含まれていたりして、遊び心も満載です。オープニングの「アンセム」なんぞ、イントロのドラムが "グラス・オニオン" の"ダダッダダッ"ですからね。いきなり、オーッってなりますね。"デイ・トリッパーのフレーズが飛び出したりして、全9曲、幸福の28分です。」

師匠 「ふむふむ。相変わらず茶目っ気が効いておる。ファンがどうしたら楽しめるのか、それが念頭にあるんじゃ。しかし、どこをどう聞いても相変わらずリンゴ節じゃのう。ドラムも聴いたらすぐリンゴちゃんのドラムって分かる。しかし、28分のアルバムとは。。短いが、やりたいこと、言いたいことを短時間でさっと済ましてしまう。潔いのう。あと、最近は「リヴァプール」っていう単語が歌詞に出てくることが多くなったな、リンゴちゃん。一種の哀愁か?ま、それでも、相変わらずの究極のワンパターン、しかも聴いてすぐに分るリンゴちゃんの声。リンゴちゃん、好きよ。」

弟子 「ですから、気持ち悪いですって、師匠!。プロデュースも自身でやってます。」

師匠 「ふむふむ、今までがウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズの人じゃったから、そういう人たちからプロデュースの技も吸収したのじゃろう。」

弟子 「さすがは師匠。今まではプロデュースされることを楽しんでいた節がありましたが、じゃあリンゴ・スターを自身でプロデュースしてやろうじゃないか、という感じですかね。」

師匠 「よっ!、弟子よ、お前もなかなか鋭い指摘をするようになったのう。誉めてつかわすぞ。師匠として嬉しいぞよ。ふむふむ。その自分の役割、リンゴスターとしての役割というのをよく理解してて、的確で、的を得たプロデュースをしておる。よく分ってるのじゃろう、自分のことを、リンゴちゃんは。。」

弟子 「お褒め、ありがとうございます、師匠。しかし、会話、いつまで続くんでしょうね?」

師匠 「ふむ、この形式で対話するのは久々じゃが、会話が弾むのう。今後、この形式でブログするのはどうじゃ?」

弟子 「はい、師匠。いいんですが、都度入力の際に、弟子、師匠、「」を入力するのが、結構めんどくさいんです。趣向を変えてみましたが、次回から今まで通り書きましょ。読んでくれてる人も読みにくいと思いますよ。」

師匠 「コラっ、オチが早い!みろ、1行余っちゃったじゃないか・・。」
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↓「WINGS」/RINGO STARR(2012)
http://www.youtube.com/watch?v=Tu7qpQFGXZ0
↓1977年の「WINGS」オリジナルヴァージョン
http://www.youtube.com/watch?v=W66wXkVRauo&feature=related
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by hirowilbury | 2012-01-31 19:00 | ビートルズ

最近は、特定のミュージシャンとか、グループのアルバムを出る度に買い続ける、といった事が少なくなった。勿論、新作が出れば必ず購入している人もいる。

今思いつくところで言うと、ポール・マッカートニー、ニック・ロウ、ニール・ヤング、ロン・セクスミスなんかは、必ずニューアルバムが出れば買っている。

その中で、ニール・ヤングは小生にとって非常に大切なミュージシャンの1人であって、リアルタイムで言うと、1987年の「フリーダム」からは、ずっとアルバムが発売されると必ず聴いている。

先日、2月に入ったら発売される予定のポールの新作を聴いたのだけれど、いくら若々しいポールであっても、約30年間新作が出るたびに、ずっと聴き続けてきた小生としては、声の衰えは手に取るように分かる。
シワだって、相当増えた。70歳だもんね。
しかし、「ポールもさすがに年取ったなあ。」なんて言いながら聴いてはいけない。
自分も同じように歳を重ねているのだから。
ポールの声が「モゴモゴ」現象になってきているのと同様に、自分もそれだけ歳を取っていることを忘れてはいけない。

要するに、小生にとって重要なミュージシャンなのは、自分の人生と、そのミュージシャンが一緒に歩めて行ければ、それで良いのである。
そういう風に、一緒に歳を重ねることができる、信頼の置けるミュージシャンや、歌手が少なくなったということなのだろう、きっと。

ニール・ヤング。
小生が社会人になって、最初の年の冬に出たアルバムが「ハーヴェスト・ムーン」。
1992年の秋に発売になって、ちょうど中秋の満月の時期に発売された。
このアルバムは、1972年、つまり20年前に発表された「ハーヴェスト」へのアンサーアルバムである。
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「ハーヴェスト・ムーン」は「20年後のハーヴェスト」を歌ったものになっていて、「ハーヴェスト」の歌の中で、ニール・ヤングが心をときめかせた女性の、例えば自分が恋をしたダイナーでウェイトレスの女性か、自分と同じように歳を重ねたであろう、20年後が歌われている。
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歳を重ねることは、決して後ろ向きなことではなく、それは自然なことであって、それはそれで素晴らしい事なのだと、当時20歳だった小生はアコースティック・ギターを掻き鳴らして歌うニール・ヤングに教えられた。
それ以来、このアルバムは愛聴盤になっていて、CDのくせに、すれ切れるのでは?と思うくらい聴いているはずである。

ニール・ヤングという人は、一縄筋でいかない。
こういうアルバムを出したかと思うと、次はヘヴィなロックアルバムを出したりして、全く掴みどころがない。
しかし、ちゃんと歌の内容は、ちゃんとロックになっていて、こういう人は信用できる。

数年前に、この時のツアーを収録した、公式ブートレグ盤である、ライヴ盤「ドリーミン・ツアー92」というのが出て、それも熱狂的に聴いた。
基本的に、シンプルに10曲がまとめられているのだけれど、ニール・ヤングはライヴで曲間によく喋る。曲が終わるたびに喋る。しかし、そのMCはカットされていた。
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しかし、先日仕事帰りにフラフラしていると、その92年のつあーを完全収録した2枚組のCDが発売されていた。発売元は、ワーナーではなく、もしかしてハーフ・オフィシャルかな?とも思うのだけれど、聴いてみると非常に音も良くて、MCもちゃんと入っている。
MCの内容は、おぼろげなヒアリングで聞き取ってみると、やはり、「歳を取ること」に関してのニール・ヤングなりの思いを語っている。客層も、同じような年齢層なのだろう、非常に会場が一体になっている雰囲気が伝わってくる、非常に美しいライヴアルバムである。
ジャケットは良くないけど。
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この中で歌われる「ライク・ア・ハリケーン」はオルガン1本、ハーモニカのみで歌われていて、美しい。「ハーヴェスト・ムーン」の収録曲も殆ど披露されている。「アンノウン・レジェンド」も、タイトル曲の「ハーヴェスト・ムーン」も、そして「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」も。
↓「アンノウン・レジェンド」
http://www.youtube.com/watch?v=RHBikURKkUM
↓「フロム・ハンク・トゥ・ヘンドリックス」
http://www.youtube.com/watch?v=tdiDV4S_8LY&feature=related
↓タイトル・ナンバー「ハーヴェスト・ムーン」
http://www.youtube.com/watch?v=qVi0UvFu8Yo&feature=related

これからも、彼のアルバムは発表されたら、必ず聴くだろう。
こういう風に信用できるミュージシャンには、一生付いていきたい。
こういうレコードは独りで、ヘッドフォンで聴きたい。
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by hirowilbury | 2012-01-28 19:00 | 音楽

ちょうどビートルズが1966年冬に「サージェント」の録音に入った頃にレコーディングされた英国映画「ファミリー・ウェイ」(邦題「ふたりだけの窓」)のサントラ。
映画自体1967年に公開されて、英国独特のドタバタ喜劇であって、内容はそんなに面白かった記憶がないのだけれど(苦笑)。でも当時の英国の雰囲気がよく伝わる映画だった。
今はDVDも廃版なのかな?

小生にとって重要なのは、やはりこのサントラ、ということになる。
ビートルズ、としてではなくて、なんとポール・マッカートニーが単独で手がけていて、ビートルズがグループとして現役時代でありながら、ビートルメンバーが手がけた最初の「ソロ」という事になる。
といっても、ポールは作曲のみであって、アレンジは例によってジョージ・マーティンで、ポールは演奏には参加していない。
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作曲だけなので、どうっていう事はないのかもしれないけれど、ポールがゲストで他人のレコードに参加していて、少しでもバックコーラスなんかでポールの声が聞こえただけで「あ、ポールの声だ、ポール」となってしまうミーハーなポールファンの小生としては、十分なのである。
ポールがゲスト参加しているのであれば、ポールの声が聞こえてきて、あたりまえなのだけれど(笑)。

重要なのは、ビートルズ現存中に、ポールが単独でグループ以外の仕事を請けて、それを発表した、ということ。
ジョンは、後々までこれを根に持っていたらしい。ジョンはやきもち焼きだからね。
それに対して、ポールって悪気がなくて、天然だから(笑)。

で、内容なのだけれど、「映画の中に流れるBGM」といった感じで、全てインストゥルメンタル。
しかもオリジナルは全部で13曲入っているのだけれど、シングルになった(映画の主題歌?いや、歌がないから主題曲か・・)「ラヴ・イン・ジ・オープン・エア」以外は、全曲タイトルが付けられていない。
曲名がないので、説明しづらいっちゃありゃしないのだけれど、4曲目から6曲目、なんぞは、このあと製作に入るアルバム「サージェント~」でのホーンの使い方、「シーズ・リヴィング・ホーム」のバッキングの予習見たいな感じもするし、なんとも、全曲、随所にポールらしいメロディが登場するので、やはり聞いていてハッとする箇所が多い。
ボーナスで収録されている、シングル曲「ファミリ-・ウェイのテーマ」なんぞ、まさに「サージェント~」、「マジカルミステリーツアー」での予行練習。
http://www.youtube.com/watch?v=d84w9x0FNgo

さすがポールなのである。


一番面白くないのがシングルで主題曲の「ラヴ・イン・ジ・オープン・エア」かな?(苦笑)
なんか、日本の70年代の昭和歌謡みたいなアレンジになっちゃってて、イントロが始まった瞬間、いしだあゆみとか、西田佐知子とかがマイクをもってステージの袖から出てきそうな雰囲気である(笑)。
http://www.youtube.com/watch?v=GstML1HEt6Q&feature=related
ま、これはこれで悪くないんだけれど、ポールが作曲した、というものでなければ、小生の記憶からなくなっていってただろうな、きっと。

長い間アルバムは入手困難であって、去年初めてCDになって、アルバムは全体を通して初めて聴いた。昔ブートで聞いたときは、そんなに印象に残らなかったけど、今回聞きなおしてみたら、良かったです。

あ、間違ってもこれは「ビートルズ」「ポールマッカートニー」の副読本的なアルバムですので。念のため。
今日はこれでおしまい。
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by hirowilbury | 2012-01-21 18:00 | ビートルズ

ジョージハリスンの生涯を描いた映画「リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」が昨年映画館で上映されて、それがDVDとブルーレイ、未発表バージョンがCDになったものがセットになって発売された。
小生は、昨年、なんばのマルイの映画館で観たのだけれど、個人的には知っているエピソードが多かったけれど、しかし新事実もあったり、見たことのないフィルムが挿入されていたりして、内容には満足した。
確かにマニアの視点で言うと、正直、もっと期待していた部分もない事はない。
しかし、未亡人であるオリヴィア公認の映画であるし、オリヴィアは勿論、ポールだって、リンゴだって、息子のダニーだってちゃんと出演している。他人があれこれ言う必要はないように思う。
公式なドキュメンタリーとしては十分ではないか。
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しかし、映画を見たファンの中には「物足りなかった」とか色々賛否両論みたい。
だけれど、この映画はマニアに向けた映画ではなくて、一般のファンに対しても公開されている、公式なドキュメンタリー映画なのである。大衆に向けて発せられた、ジョージの生涯を描いた映画なのである。マニアだけが満足しては行けない、観た人を納得させなければならない。
そういう点で言うと、小生は、内容は十分合格点だと思っている。

しかし、1966年に撮影されたと思われる、シタールを修行しているジョージの写真とフィルムは素晴らしい。とにかく、月並みだけれどかっこいい。

あと、リンゴが、ジョージの最後をインタビューで語りながら、思わず感極まって泣き出してしまう所は、小生も思わず泣いてしまった。

それにしても、インタビューを受けてジョージを語っているメンバーの数名が既に故人になっているのも、何ともいえない気持ちになってしまった。

↓映画の予告編です。
http://www.youtube.com/watch?v=AGMMXK-661M
改めて、年末に届いたDVDを観て、未発表曲とか未発表デモが含まれているこのボックスセットでないと聴けないCDを聴いて個人的には楽しもうと思っている。
CDに入っているジョージがアコースティックギターで歌う「レット・イット・ミー・ビー」のエヴァリーブラザーズのカヴァーと、「オール・シングス・マスト・パス」のデモは素晴らしい。
僕は毎日、通勤時聴いている。
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by hirowilbury | 2012-01-14 22:28 | ビートルズ

謹賀新年

今年もよろしくお願いいたします。
という訳で、今年最初に我が家に鳴り響いたのはビートルズ「ザ・ビートルズ」。
通称「ホワイトアルバム」2枚組、1968年発表。
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今まで何度このレコードが、小生のターンテーブルに乗ったことだろう。
数えたことはないのだけれど、おそらく数千回は越えているものと思われる。
いや、数万回かもしれない。
現に、最初に買ったホワイトアルバムの盤面は聴き過ぎて、モロモロになっているように思える。
パチパチとかノイズが入る。
今まで何度も書いてきたけれど、レコードは針を置いて、それが自分の人生と重なると思っているので、それはそれで良い。気にならないし、気にしない。

毎回このレコードを聴くたびに思うのだけれど、前作「サージェント」と、この「ホワイトアルバム」の間は、発表から1年ほどしか開いていない。その間、「マジカルミステリーツアー」なんかも作っているのだから、実際1年も開いていないと思われる。
しかし、このレコードの製作に入ったときには、すでにビートルズはバラバラだった。
最初にこのアルバムを聴いたとき(1983年頃。勿論後追い)、ジョンの「アイム・ソー・タイアード」、「ヤー・ブルース」のシャウト、ポールの天才的な必殺メロディ「アイ・ウィル」を堪能した代わりに、ビートルズがこのレコード中に存在していない様な、感触を覚えた。小学3年の冬のこと。
ジョン・レノン&ビートルズ、ポール・マッカートニー&ビートルズ。
結局各自のソロに、ビートルズというバックが務めている。そんな楽曲の数々。
しかし、それを4人はアルバムタイトルに「ザ・ビートルズ」という自分たちの名前を付け、一つの作品として仕上げたのだろう、きっと。
楽曲ごとにビートルズではなく、アルバム全体でビートルズ、という感じで。
ビートルズがいよいよソロアーティストとして、羽ばたこうとしている感触を覚えるアルバムなのである。
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小生は毎年、このアルバムのジャケットみたいに、年の初めには真っ白になって、原点回帰を目指すのだけれど、今年も懲りずに、このアルバムからスタートです。
発売当初は散漫だのなんだと叩かれたみたいだけれど、小生は、これを棺に入れていただきたい。

今年もよろしくお願いします。

↓「YER BLUES」
http://www.youtube.com/watch?v=rDCu1UjezDc&feature=related
↓「I WILL」
http://www.youtube.com/watch?v=8eV1jJa6jJE&feature=related
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by hirowilbury | 2012-01-03 13:07 | ビートルズ