ベスト・オブ・12月

12月に入って急に寒くなった。
寒いのは嫌いではないので、大歓迎ではある。小生は夏が大嫌いなのね。
本来季節は、暑いか、寒いか、なのである。
寒ければ着れば良い。どんどん着膨れして行って雪だるまになっても、寒さは防げるのである。
しかし、夏はそうはいかない。脱いでも脱いでも暑い。
夏だけ飛ばして、5月くらいから一気に10月くらいにならないかな、なんて思ったりする。
それで小生の歳をとるスピードが早くなって、おじいちゃんになっても、圧倒的に許す。
もしくは、夏の暑さをどこかに貯金しておいて、冬になったら暖房に使えないだろうか。
少しずつ小出しにして、寒ければ夏の貯金を使う。おー、節電、経済的(笑)。

最近は毎日毎日飲んでいるので、中々本腰を入れてスピーカーの前に座って音楽を聴く、という事が減っている。

CD、レコードは部屋に未開封のまま山積みになっていく。
しかし、聞く時間がない。
なので、少し反省して、いくら遅く帰宅しても1枚は必ずCDを再生するようにしている。

年末になると、音楽の世界ではベストアルバムの発売が多くなる。
ミュージシャン自身のそれまでの総括、ここまでで一区切り、あるいは、レコード会社の年末商戦、もしくはヒットした曲でもう一儲けという魂胆も底にはあるのだろう。
しかし、前にも書いたけれど、小生はベストアルバムというのが大好きなのである。
これは今と違って、シングルヒット中心の世代で育ったということも関係あると思われる。
「グレイテスト・ヒッツ」とか「ベスト・オブ・~」というタイトルが付いているだけで、偉そうにみえるじゃないか。
そしてその中々シングル盤でさえ買えなかったヒット曲を一気に聞くのである。
なんか自分が偉くなった気がするのである。

最近はそういうベストアルバムの考え方が変わってきている気がする。
つまり、曲単位ではなくて「発表してきたアルバム自体を丸々ボックスに詰めて販売する」という方法である。しかもかなりの安価で。
これは正直複雑な心境にもなる。しかし、気軽に聴ける、という点では素晴らしい。
しかし、でも、やっぱり・・・。複雑な心境である。

そんなことを考えながら、最近入手したCD、及びDVDの一部を記しておく。
まだまだ他にも入手したけれど、一部だけ。

①「MIGHTY ROSE」 BOX
ちょっとしたビートルズファンならば、誰もが知っていると思われるBOX、22年ぶりのアルバムである。BOXとは、勿論松尾清憲と杉真理、小室和幸、田上正和の4人で1988年に結成した「日本のビートルズ」である。最初に断言しておくと、松尾&杉コンビは日本のレノン=マッカートニー、という事になる。
もちろんだけれど、松尾清憲も杉真理共に、それまで各々がソロで活動してきていた。しかし、ふとしたキッカケで思いっきりビートルズなデモテープを遊びで作る。これがBOXni発展したのである。
非常に楽しいエピソードである。
↓22年振りの新作!
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1988年にデビューアルバム「BOX POPS」、1990年に「JOURNEY TO YOUR HEART」を出しているけれど、とにかく2枚とも素晴らしい。
↓「BOX POPS」「JOURNEY TO YOUR HEART」
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1枚目が60年代英国ロックへのオマージュ、2枚目が70年代の英国ポップバンドへのオマージュといったところである。で、22年振りの3枚目は、というと・・・。
少しビートルズの「ホワイト・アルバム」の様な部分もあって、各々が書いた曲を持ち寄って、それを手直ししてメンバーで録音した、といった感じである。3枚のうち、一番英国の香りが漂う。
↓新作インナー。
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途中、松尾&杉が伊豆田洋之など6人で結成した別ユニット「ピカデリー・サーカス」があったけれど(その2枚も超傑作)、そのバンドではしっかり1965年から1967年あたりの英国の音が再現されていたので、このBOX3枚目でほぼ完結、ということなのだろうか。
↓ピカデリー・サーカスの2枚のアルバム。これも傑作。
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こういうバンドはずっと活動していただきたいと思う。
しかし、杉真理、痩せたなあ。。
↓デビューアルバム内の写真と、今回22年ぶりに撮影した同ショット。
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↓1988年デビュー曲「風のバッド・ガール」
http://www.youtube.com/watch?v=RTS7KOqm3FA
↓同じくデビューアルバムより「テンプテイション・ガール」。かっこよすぎ。
http://www.youtube.com/watch?v=VYP0jxKWyIQ

②「JONI MITCHELL The Studio Albums 1968-1979」 JONI MITCHELL
最近はこういう形態での発売が増えてきた。そのアーティストのアルバムをボックスにして、一括売りする、という形。やはり、ビートルズのBOXセットの影響なのだろう。発表したものがベスト、という考え方なのだろう、きっと。
↓「なんちゃって紙ジャケ」で10枚組。CDha内側より取り出す様式。
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ジョニ・ミッチェルのアルバムでいうと、小生は初期のあのアコースティックギターで、変なコード
を弾きながら恋の歌を歌う彼女のレコードが好きである。
なので、70年代後半のジャズっぽくなってきた彼女のアルバムはどちらかというと敬遠してきた。「CLOUDS」とか、「LADIES OF THE CANYON」、「BLUE」はやっぱり名作です。かと思えば、少しジャズっぽいアプローチの「Hejira」は、小生には難解だったのだけれど、聴いてみたら意外によかった。
これから、ゆっくりじっくり聴いていきたい。


③「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」(DVD) ローリング・ストーンズ
昔から観たかったドキュメンタリーである。
1965年のあの「サティスファクション」が全米1位を獲得した前後、ストーンズのツアーを追った1時間もののドキュメンタリー。
↓なんと輸入盤のくせに(笑)日本語字幕が選択できる!
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言ってみれば「ストーンズの青春」を描いた今となっては貴重な映画である。時期で言うと「アウト・オブ・アワー・ヘッズ」や「12×5」、「ナウ」などの時期。当時夢を追い続ける少年、危険でナイーヴな少年たちが描かれている。
オフではビートルズの曲をミックとキースがふざけて歌ったり、恥ずかしがり屋のチャーリー・ワッツ、冷静なビル・ワイマン、そしてリーダーのクセに少しメンバーと距離を感じるブライアン・ジョーンズ。
すべてが美しい。これは演技とドキュメントの違いはあれど、ビートルズ「ア・ハード・デイズ・ナイト」同様、60年代ロックの青春を描いた名作である。

合わせて、来年デビュー50周年を迎えるストーンズのベストアルバム(3枚組)。
↓DVDと50周年記念ベスト3枚組。新曲2曲収録。
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これは今までのヒット曲を3枚のCDに50曲収録。新曲が2曲。今までの曲は音も良い。
新曲に関しては、相変わらずのストーンズ節。このワンパターンロックこそ、ストーンズなのだろう。
↓CDと付属ブックレット写真
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ミック、キースが今のストーンズが楽しくて仕方ない、といった感じが雑誌とかのインタビューからも伝わってきたけれど、新曲を聴くとそれがさらに感じられる。

④「TENOLOGY」10cc
10ccの5枚組ボックスセット。4枚がCDで1枚がTV出演、PVをまとめたDVDになっている。
↓10ccボックスセット5枚組。
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70年代に「オリジナル・サウンド・トラック」、「ハウ・ダー・ユー」なんていうアルバム趣向だったバンドとは思えないくらい、コンパクトにまとまったボックスセットになっているけれど、1,2枚目はシングル曲、3枚目はここが彼らの意地なのだろう、アルバムからチョイスされた名曲たち、4枚目がシングルのB面、あと未発表曲で構成されている。
個人的にはDVDで一気に彼らの動く姿が拝めるのが嬉しい。
↓ブックレット、付録に絵はがき。CDhaペラペラの紙ジャケ(笑)
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メンバーのエリック・スチュワートは80年代初期、ジョン亡きあとの我らがポール・マッカートニーを支えた人物である。残念ながら、御大ポールの前でさすがのエリックもイエスマンになっちゃったのが、残念。コステロみたいにズケズケとポールに忠告できる人だったら、もう少しいいコラボができたかもね。結局、良い人なの、エリックは。

↓彼らで一番有名なのはこれかな。
1976年「I'M NOT IN LOVE」、そして1978年「THE THINGS WE DO FOR LOVE」

http://www.youtube.com/watch?v=MLO64IbePWE&feature=youtube_gdata_player

http://www.youtube.com/watch?v=i-6PnsnBpQE
⑤「サイケデリック・ピル」 ニール・ヤング&クレージー・ホース
ニール・ヤングとクレージー・ホース、今年に入ってから2作目の新作、全8曲。
しかも2枚組であって、正直に言うと熱狂的に毎日聞いている。
前作アメリカな伝統的なトラディショナルナンバーをカヴァーした「アメリカーナ」はリハビリの意味もあったのだろう。あのアルバムも飛んでたけれど。
今回本来のニールが全開になっている。全てオリジナルであって、ニールは勿論だけれど、クレージーホースも暴走している。
↓毎日通勤時の愛聴盤になってます。
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1枚目の1曲目「ドリフティン・バック」からして25分の大作。2枚目4曲目「ウォーク・ライト・ア・ジャイアント」まで暴走は止まらない。
「フォー・ザ・ラヴ・オブ・マン」は非常に美しい曲だけれど、とにかく全編ニールは「飛んでいる」。おそらく2000年代に入ってからの彼の傑作の1枚に数えられると思われる。

今年も非常の多くのCDやレコードを手に入れた。
キンクスの5枚組「LIVE AT BBC」なんてのもあるし、タジ・マハールの未発表音源、ライヴをまとめた2枚組なんてのもある。あと、リッキー・リージョンズの新作カヴァーアルバムもよかったな。

何となくだけど、純粋に新作を入手する機会は減ってきている。
再発盤とかの入手が多くなってしまって、昔ほど新しいものを聞いた印象は薄い。

今年もいろいろあったけれど、はや1年が終わる。
もう一回くらい更新できるかな?
来年はもう少し「新しい音」を聞いてみようかな。。
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by hirowilbury | 2012-12-19 15:03 | 音楽