ベスト・オブ・12月

12月に入って急に寒くなった。
寒いのは嫌いではないので、大歓迎ではある。小生は夏が大嫌いなのね。
本来季節は、暑いか、寒いか、なのである。
寒ければ着れば良い。どんどん着膨れして行って雪だるまになっても、寒さは防げるのである。
しかし、夏はそうはいかない。脱いでも脱いでも暑い。
夏だけ飛ばして、5月くらいから一気に10月くらいにならないかな、なんて思ったりする。
それで小生の歳をとるスピードが早くなって、おじいちゃんになっても、圧倒的に許す。
もしくは、夏の暑さをどこかに貯金しておいて、冬になったら暖房に使えないだろうか。
少しずつ小出しにして、寒ければ夏の貯金を使う。おー、節電、経済的(笑)。

最近は毎日毎日飲んでいるので、中々本腰を入れてスピーカーの前に座って音楽を聴く、という事が減っている。

CD、レコードは部屋に未開封のまま山積みになっていく。
しかし、聞く時間がない。
なので、少し反省して、いくら遅く帰宅しても1枚は必ずCDを再生するようにしている。

年末になると、音楽の世界ではベストアルバムの発売が多くなる。
ミュージシャン自身のそれまでの総括、ここまでで一区切り、あるいは、レコード会社の年末商戦、もしくはヒットした曲でもう一儲けという魂胆も底にはあるのだろう。
しかし、前にも書いたけれど、小生はベストアルバムというのが大好きなのである。
これは今と違って、シングルヒット中心の世代で育ったということも関係あると思われる。
「グレイテスト・ヒッツ」とか「ベスト・オブ・~」というタイトルが付いているだけで、偉そうにみえるじゃないか。
そしてその中々シングル盤でさえ買えなかったヒット曲を一気に聞くのである。
なんか自分が偉くなった気がするのである。

最近はそういうベストアルバムの考え方が変わってきている気がする。
つまり、曲単位ではなくて「発表してきたアルバム自体を丸々ボックスに詰めて販売する」という方法である。しかもかなりの安価で。
これは正直複雑な心境にもなる。しかし、気軽に聴ける、という点では素晴らしい。
しかし、でも、やっぱり・・・。複雑な心境である。

そんなことを考えながら、最近入手したCD、及びDVDの一部を記しておく。
まだまだ他にも入手したけれど、一部だけ。

①「MIGHTY ROSE」 BOX
ちょっとしたビートルズファンならば、誰もが知っていると思われるBOX、22年ぶりのアルバムである。BOXとは、勿論松尾清憲と杉真理、小室和幸、田上正和の4人で1988年に結成した「日本のビートルズ」である。最初に断言しておくと、松尾&杉コンビは日本のレノン=マッカートニー、という事になる。
もちろんだけれど、松尾清憲も杉真理共に、それまで各々がソロで活動してきていた。しかし、ふとしたキッカケで思いっきりビートルズなデモテープを遊びで作る。これがBOXni発展したのである。
非常に楽しいエピソードである。
↓22年振りの新作!
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1988年にデビューアルバム「BOX POPS」、1990年に「JOURNEY TO YOUR HEART」を出しているけれど、とにかく2枚とも素晴らしい。
↓「BOX POPS」「JOURNEY TO YOUR HEART」
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1枚目が60年代英国ロックへのオマージュ、2枚目が70年代の英国ポップバンドへのオマージュといったところである。で、22年振りの3枚目は、というと・・・。
少しビートルズの「ホワイト・アルバム」の様な部分もあって、各々が書いた曲を持ち寄って、それを手直ししてメンバーで録音した、といった感じである。3枚のうち、一番英国の香りが漂う。
↓新作インナー。
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途中、松尾&杉が伊豆田洋之など6人で結成した別ユニット「ピカデリー・サーカス」があったけれど(その2枚も超傑作)、そのバンドではしっかり1965年から1967年あたりの英国の音が再現されていたので、このBOX3枚目でほぼ完結、ということなのだろうか。
↓ピカデリー・サーカスの2枚のアルバム。これも傑作。
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こういうバンドはずっと活動していただきたいと思う。
しかし、杉真理、痩せたなあ。。
↓デビューアルバム内の写真と、今回22年ぶりに撮影した同ショット。
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↓1988年デビュー曲「風のバッド・ガール」
http://www.youtube.com/watch?v=RTS7KOqm3FA
↓同じくデビューアルバムより「テンプテイション・ガール」。かっこよすぎ。
http://www.youtube.com/watch?v=VYP0jxKWyIQ

②「JONI MITCHELL The Studio Albums 1968-1979」 JONI MITCHELL
最近はこういう形態での発売が増えてきた。そのアーティストのアルバムをボックスにして、一括売りする、という形。やはり、ビートルズのBOXセットの影響なのだろう。発表したものがベスト、という考え方なのだろう、きっと。
↓「なんちゃって紙ジャケ」で10枚組。CDha内側より取り出す様式。
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ジョニ・ミッチェルのアルバムでいうと、小生は初期のあのアコースティックギターで、変なコード
を弾きながら恋の歌を歌う彼女のレコードが好きである。
なので、70年代後半のジャズっぽくなってきた彼女のアルバムはどちらかというと敬遠してきた。「CLOUDS」とか、「LADIES OF THE CANYON」、「BLUE」はやっぱり名作です。かと思えば、少しジャズっぽいアプローチの「Hejira」は、小生には難解だったのだけれど、聴いてみたら意外によかった。
これから、ゆっくりじっくり聴いていきたい。


③「チャーリー・イズ・マイ・ダーリン」(DVD) ローリング・ストーンズ
昔から観たかったドキュメンタリーである。
1965年のあの「サティスファクション」が全米1位を獲得した前後、ストーンズのツアーを追った1時間もののドキュメンタリー。
↓なんと輸入盤のくせに(笑)日本語字幕が選択できる!
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言ってみれば「ストーンズの青春」を描いた今となっては貴重な映画である。時期で言うと「アウト・オブ・アワー・ヘッズ」や「12×5」、「ナウ」などの時期。当時夢を追い続ける少年、危険でナイーヴな少年たちが描かれている。
オフではビートルズの曲をミックとキースがふざけて歌ったり、恥ずかしがり屋のチャーリー・ワッツ、冷静なビル・ワイマン、そしてリーダーのクセに少しメンバーと距離を感じるブライアン・ジョーンズ。
すべてが美しい。これは演技とドキュメントの違いはあれど、ビートルズ「ア・ハード・デイズ・ナイト」同様、60年代ロックの青春を描いた名作である。

合わせて、来年デビュー50周年を迎えるストーンズのベストアルバム(3枚組)。
↓DVDと50周年記念ベスト3枚組。新曲2曲収録。
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これは今までのヒット曲を3枚のCDに50曲収録。新曲が2曲。今までの曲は音も良い。
新曲に関しては、相変わらずのストーンズ節。このワンパターンロックこそ、ストーンズなのだろう。
↓CDと付属ブックレット写真
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ミック、キースが今のストーンズが楽しくて仕方ない、といった感じが雑誌とかのインタビューからも伝わってきたけれど、新曲を聴くとそれがさらに感じられる。

④「TENOLOGY」10cc
10ccの5枚組ボックスセット。4枚がCDで1枚がTV出演、PVをまとめたDVDになっている。
↓10ccボックスセット5枚組。
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70年代に「オリジナル・サウンド・トラック」、「ハウ・ダー・ユー」なんていうアルバム趣向だったバンドとは思えないくらい、コンパクトにまとまったボックスセットになっているけれど、1,2枚目はシングル曲、3枚目はここが彼らの意地なのだろう、アルバムからチョイスされた名曲たち、4枚目がシングルのB面、あと未発表曲で構成されている。
個人的にはDVDで一気に彼らの動く姿が拝めるのが嬉しい。
↓ブックレット、付録に絵はがき。CDhaペラペラの紙ジャケ(笑)
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メンバーのエリック・スチュワートは80年代初期、ジョン亡きあとの我らがポール・マッカートニーを支えた人物である。残念ながら、御大ポールの前でさすがのエリックもイエスマンになっちゃったのが、残念。コステロみたいにズケズケとポールに忠告できる人だったら、もう少しいいコラボができたかもね。結局、良い人なの、エリックは。

↓彼らで一番有名なのはこれかな。
1976年「I'M NOT IN LOVE」、そして1978年「THE THINGS WE DO FOR LOVE」

http://www.youtube.com/watch?v=MLO64IbePWE&feature=youtube_gdata_player

http://www.youtube.com/watch?v=i-6PnsnBpQE
⑤「サイケデリック・ピル」 ニール・ヤング&クレージー・ホース
ニール・ヤングとクレージー・ホース、今年に入ってから2作目の新作、全8曲。
しかも2枚組であって、正直に言うと熱狂的に毎日聞いている。
前作アメリカな伝統的なトラディショナルナンバーをカヴァーした「アメリカーナ」はリハビリの意味もあったのだろう。あのアルバムも飛んでたけれど。
今回本来のニールが全開になっている。全てオリジナルであって、ニールは勿論だけれど、クレージーホースも暴走している。
↓毎日通勤時の愛聴盤になってます。
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1枚目の1曲目「ドリフティン・バック」からして25分の大作。2枚目4曲目「ウォーク・ライト・ア・ジャイアント」まで暴走は止まらない。
「フォー・ザ・ラヴ・オブ・マン」は非常に美しい曲だけれど、とにかく全編ニールは「飛んでいる」。おそらく2000年代に入ってからの彼の傑作の1枚に数えられると思われる。

今年も非常の多くのCDやレコードを手に入れた。
キンクスの5枚組「LIVE AT BBC」なんてのもあるし、タジ・マハールの未発表音源、ライヴをまとめた2枚組なんてのもある。あと、リッキー・リージョンズの新作カヴァーアルバムもよかったな。

何となくだけど、純粋に新作を入手する機会は減ってきている。
再発盤とかの入手が多くなってしまって、昔ほど新しいものを聞いた印象は薄い。

今年もいろいろあったけれど、はや1年が終わる。
もう一回くらい更新できるかな?
来年はもう少し「新しい音」を聞いてみようかな。。
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# by hirowilbury | 2012-12-19 15:03 | 音楽

仕事から深夜に疲れて帰宅して、その日も少しだけお酒を飲んで、寝ようと思っていたら、大きな荷物が玄関に置いてあって、そのまま持ち上げようとしたら、恐らく10キロ近く重量がある。
「なんかすんごいのが届いた」というので、よく見てみるとレコードだった。
「例のやつやな」と嫁さんから苦笑いされて、あ、っと気がついた。
↓10kはあると思います。腰を痛めている小生には辛い(笑)
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ビートルズのアナログ盤16枚組ボックスセット。
しかし、レコードって重たいのね。
改めて痛感。そのうち、小生の2階の3千枚はあるであろう、アナログ盤が我が家の床を抜けさせてしまうかもしれない(笑)

2009年にビートルズのアルバムが、初CD化された1987年以来、ようやくリマスター音源で発売された。世間は勝手なもので、リマスターCDを待ちわびていた筈なのに次は、リマスターCDのアナログ盤はいつ発売されるのだろう、と思ったことだろう、きっと。
それが3年越しで実現したのである。

ビートルズのアルバムは完璧に完成されたものは1枚たりともない、と思っている。
デビュー当時はレコーディングにかける時間もそうはなかったけれど、完成させようと思えばできたはずである。しかし、彼らはあえて8割くらいの完成度で世の中に発表する。
そして、残りの2割を聴き手、ファンが埋めるのである。
ビートルズは何食わぬ顔をして、それを知っていながら、何か忘れ物をしたような顔をしている。
その忘れ物をファンが探して、埋めていくのである。
ロックにとって、理想的な聞き方である。
名作「サージェント」、「アビイ・ロード」でさえそういうフシがある。
それができるのが、ビートルズの凄い所だと、小生は思っている。

↓2009年発売のリマスターCDBOXセット、そしてモノラルCDBOX、そして今回のアナログ盤BOX(笑)箱のデザインは基本統一ですね。
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今回のアナログ音源は、リマスターの音源をそのままレコードにカッティングしたのではなくて、再度アナログ盤用に音がコンバートされている。
いろいろ専門誌には難しいことが書いてあるけれど、簡単に言うとCDにはCDに適した音質に、アナログにはアナログに適した音に修正されているのである。
アナログ盤にCD用の音源をそのまま流用しても、アナログで聴く意味がないからね。
同時に、元のビートルズが録音した元のマスターテープに如何に近づけるか、というのがテーマになっている。当然、ビートルズが活動した時代はレコードで聴かれていた。そして、ビートルズも自分たちが作った音を、如何に聴きてに聴かせるか、という音作りをしていたのである。
ビートルズを聴くときはレコードで、という意味はそこにある。
さすがのビートルズも、当時、A面B面の裏返しが必要ないCDたるものが発売されるとは、夢にも思わなかっただろう。彼らのアルバムは、ちゃんとA面、B面で起承転結しているのである。

レコードのカッティングも、かなり繊細に神経を使って制作されている。
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↓これは2009年発売リマスターCDボックス、下がモノラル盤BOX。
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今回のアナログ盤の音は、CDに比べると非常に落ち着いていて、恐らく元のレコーディングされたマスターテープにさらに近づいている、ということなのだろう。
非常にフラットな音になっていて、聞いていても疲れない音になっている。

初期のアルバムは少しおとなしい音に聞こえるのだけれど、後期、特に「ホワイト・アルバム」以降の音は、全く素晴らしい。おそらくマスターの音質も非常に良かったのだろう。
特にリンゴのドラムの音の生々しさといったらありゃしない。

基本的に、音楽というのはその音楽が素晴らしければそれで良い。
音が悪かろうが、良かろうが、良い音楽というのがそれをハンデにしないのである。
ましてや、自分が昔から聞いてきた音が、その音楽の音でいいのであって、それが自分にとってオリジナル、自分を形成したものであって、ずっとエヴァーグリーンの音になるのである。

小生にとって、ビートルズは未だに初めて聞いたキャピトル編集の「セカンド・アルバム」の音であって、例のバリバリエコーの効いた音。シーラヴズ・ユーなんて、擬似ステレオだったもんね。
↓小生が初めてビートルズを聴いたのはこのアルバム。米国キャピトル編集盤「ビートルズ・セカンド・アルバム」。ビートルズの意思は無視して、勝手に米国で編集されたレコード。
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しかし、こうやって新装発売されるたびに買い手をワクワクさせるビートルズは、やっぱり小生にとってエヴァーグリーンなのであって、これからもどんどん発売していってほしい。
小生の葬式にはBGMで「抱きしめたい」や「オール・マイ・ラヴィング」、そして「ヤー・ブルース」、「アイ・ウィル」なんかを流していただきたい。
ちなみに次はモノラル盤のアナログ盤ボックスセットが来年発売だそうです(笑)
もうこうなったら、とことん小生はビートルズに死ぬまでお付き合いするつもりである。

中身を見ていくと、ちゃんとレコードのレーベルも発売当時の英国盤のレプリカになっている。
「プリーズ・プリーズ・ミー」はちゃんとゴールド・パーラフォンだし、以降はちゃんといわゆる「イエロー」、そして米国編集で準オリジナルアルバムにカウントされている「マジカル~」はレインボー・キャピトル、「ホワイト・アルバム」以降はちゃんとアップル・レーベル。
少しアップルの色合いがオリジナルと違う、っていう細かいことは言わないの。めっ!
「サージェント~」にはちゃんと例の内袋が付いていて、初回盤のレプリカになっている。
↓ちゃんとレーベルも再現。
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↓「SGT.」の内袋も再現。これは67年当時オリジナル盤のみに付属のものを再現。
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そして、このボックスセットの最大のオマケは豪華な写真集だろう。
↓写真集表紙。
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252ページに渡って、アルバム単位でそれに関係した写真収録されている。
昔、小学生の時に大枚叩いて全然豪華じゃない「ビートルズ豪華写真集」というのを購入したけれど
それとは雲泥の差であって(当たり前か)、レコードを聴きながらこの写真集を眺めるというのは小生にとって幸せのひとときである。ああ。

↓映画「HELP!」の「恋のアドバイス」演奏のシーン。
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↓PV「恋を抱きしめよう」のワンシーン。
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↓日本来日の際撮影。ポールの衣装に注目。ベストアルバム「オールディーズ」にも裏焼き写真が使用された。
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↓1969年8月22日。4人が集まった最後の日、と言われているフォトセッションより。
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珍しい写真がいっぱい収納されているけれど、ビートルズは2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」あたりから顔が変わって、僕らのビートルズのなるのね。世界のビートルズが誕生したのである。
世間ではよく知られていることなのだろうけど、改めてこういう流れで写真集を見るとよくわかる。
あと、小生は「ゲット・バックセッションでヒゲのないポール」の写真は初めて観た。
1969年初頭撮影、と英文で書いてあるから、ポールってヒゲの伸びる速度が早かったんだろうなあ、とか想像してしまう(笑)。
↓ポールのヒゲがない。
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まだ全て通しては聞いていないけれど、ジャケットからレコードを取り出してニヤニヤしている小生は、来年高校生の息子を抱える40歳のオヤジである(笑)。

あと、ポールの新作DVDも発売された。
↓DVDはブック式。写真もふんだんに収録。
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2月に発売された「Kisses On The Bottom」の収録曲をあのキャピトルスタジオでポールが歌っている。バックミュージシャンも豪華絢爛であって、ポールは楽器は一切演奏せず、歌うことに専念している。
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ずっとモノクロ映像なのだけれど、これが味がある。
やっぱりビートルズ、そして4人にはモノクロが似合うなあ。

そしてびっくりしいたのが、途中に挟み込まれる共演ミュージシャンのポールに対する賛辞である。
今まで、ミュージシャンとして絶賛されるコメントはあった。
しかし、全員が全員、ポールの人柄、人間としての素晴らしさを語っている。
こういう風にポールの人柄、素晴らしさを、実際の本人が褒めるコメントを見たのは小生、初めてである。
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ファンはポールを追っかけてきて、間違っていなかったのだ。
ざまーみなさい。
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# by hirowilbury | 2012-11-22 16:08 | ビートルズ

60年代の英国リヴァプール・サウンドとなると、やはり代表格はビートルズ、ということになるだろう。小生はそのビートルズにやられたのである。彼らを聴いていなかったらここまでこれなかっただろう。当時英国には、ビートルズのように自分たちで歌って、演奏して、というグループが星の数ほど出現した。その突破口を開いたのがビートルズ、ということになるだろう。

小生は1973年生まれだから、当然後追いである。
生まれが赤盤・青盤の発売日である、1973年4月20日というのも何かの縁なのだろう、と自分で勝手に思うようにしている。

ビートルズが英国で人気が爆発して、ビートルズに続けとばかりに、たくさんのバンドがデビューした。そして、それがアメリカに人気が飛び火して、他のグループもアメリカでチャートの上位を占めるようになって、アメリカでは「ブリティッシュ・インベイション=英国の侵略」と恐れられた。
そして、そのアメリカでの人気沸騰ぶりがようやく日本に入ってきたのが1964年の初頭である。

まず、日本でも突破口はビートルズだった。最初、日本でのデビューシングルは「プリーズ・プリーズ・ミー」の予定だったのだけれど、アメリカで「抱きしめたい」が爆発的に売れていたので、日本でのデビューシングルも「抱きしめたい」に変更になった。当時の状況を思わせるエピソードであって、完全にアメリカにならえ、である。

そして、続々とその他のブリティッシュバンドが日本でも紹介されるようになる。
ただし、日本ではビートルズの出身地が英国リバプールだったために、その他のバンドも「リヴァプール・サウンド」という括りで紹介されたみたい。しかし、実際はもちろん全部がリヴァプールではないので間違いである。

アニマルズは北西部のニューキャッスルだし、ストーンズ、フー、キンクス、マンフレッド・マンはロンドン。(マンフレッド・マンは南アフリカ生まれの英国移住民)。

今回60年代に当時の東芝音楽工業から発売された英国ブリティッシュ・ロックバンドの「日本でのオリジナルアルバム」が10枚、まとめて低価格で発売された。
思わず、全10枚を持ってレジに走ってしまった(苦笑)。
1993年に一度初CD化されたのだけれど、当時は1枚3000円もした。今回、1枚999円である。
しかも、当時の日本オリジナルの曲順、ジャケット、そして一番権利の問題で引っかかるであろう、
当時のレーベル「オデオンレーベル」が復活して、しかもジャケットにはちゃんと印刷までされていて、さらにCDの盤面までがオデオンレーベルの復刻。
ああ、今日は布団に入って泣こうかな(笑)
↓1966年当時のビートルズのベスト「オールディーズ」(未CD化)のオデオン盤(赤盤)と今回の復刻版CD盤面。
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もう、歓喜である。小生の原点はこれら60年代のブリティッシュ・ロック。
学校から帰ったら、彼らの曲を聴いて一人で満悦であった。

なので、これらのバンドの音源は小生の宝なのであって、こういう風にブリティッシュ・ロック、マージー・ビート、リヴァプール・サウンドの音源を聞くと、涙がでそうになる。
これらの音源は今までもCDを購入していて、レコードだって探せば何枚か購入しているはずである。しかし、今回価値があるのは「当時日本で発売されたLPの曲順」でCDになった事だろう。
いろいろ権利に関係があると思うのだけれど、えらいぞ東芝EMI。

↓全10枚のチラシ
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今ではビートルズを筆頭に、「本人の意思で発表したアルバムが公式盤」という考え方になっていて、ビートルズのデビューアルバムは「プリーズ・プリーズ・ミー」であって、セカンド・アルバムは「ウィズ・ザ・ビートルズ」である。しかし、当時、アメリカはアメリカ、日本は日本と自由に彼らのアルバムを各国で作ることができた。
ファンのあいだでは良く知られているけれど、日本でのデビューアルバムは「プリーズ・プリーズ・ミー」ではなくて、「ミート・ザ・ビートルズ」というLPで、ジャケットはハーフ・シャドウの「ウィズ・ザ・ビートルズ」であった。
内容は、「抱きしめたい」「シー・ラヴズ・ユー」「フロム・ミー・トゥ・ユー」など14曲が入った、今では信じられないような金太郎飴の様な、当時のビートルズのベストアルバムに近い曲順であった。そして、他のブリティッシュバンドのレコードも、同じように日本独自の曲順にして発売
されていた。
↓当時日本独自で発売されたLP。左上から「ミート・ザ・ビートルズ」、「ビートルズ・セカンド・アルバム」、「ビートルズNo.5!」。当然まだこの形ではCDにはなっておらず。「ビートルズNo.5!」は間に、「ア・ハード・デイズ・ナイト」「フォーセール」が英国盤通り発売されたので、5枚目、の意味でこのタイトル(笑)小生が所有しているのは再発のアップル盤です。
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曲順は非常に味があって、個人的には大好きである。「No.5」なんて非常に通好みの収録曲になっていて、今でも時たま聴く。彼らのこういう日本編集盤がCDになることはないだろうけれど、しかし、アメリカキャピトル編集盤だってCDになる時代である。ぜひこのタイトル、曲順でCD化して欲しいなあ。。

今回はこのシリーズで発売された10枚の中から4枚を紹介する。
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まずアニマルズである。小生にとって、当時の英国バンドのヴォーカリストの中で傑出しているヴォーカリストがエリック・バードンである。間違いなく5本の指に入る。いや、3本の中に入るかもしれない。
このオリジナル・アニマルズ、メンバー編成が変わったエリック・バードン&アニマルズのレコードだって買い漁ったくらい好きである。ああ、エリック・バードン・・。

日本での1stはこの「アニマルズ/朝日のあたる家」である。文字どうり、当時大ベストセラーだった「朝日のあたる家」をA面の1曲目に入れて、あとは英国のファーストの曲を散らした構成。特にこの1stは、「朝日の~」をトップに据えているので、他の曲が非常にR&B色が強く聞こえる。ジャケットはアメリカでのデビューアルバムのジャケット。なんでもありなのである。
当時のブリティッシュ勢のボーカリストの中でも、傑出して「黒い」。間違いなくトップレベルのヴォーカリストはエリック・バードンである。
↓日本盤1stCD
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2ndも当時日本でも大ヒットした「悲しき願い」が1曲目。尾藤イサオのあれである。
Please Don´t Let Me Be Misunderstood- The Animals
http://www.youtube.com/watch?v=HHjKzr6tLz0&feature=related

そして、こちらも英国セカンドアルバムの曲が散らされている。しかし、ジャケットは英国1stのものと、ややこしい。本当になんでもアリである。
こちらは日本編集の1stに比べて少しポップな感じである。しかし、エリックの黒さは変わらない。

↓We've Gotta Get Out Of This Place/The Animals
http://www.youtube.com/watch?v=J1juG9Y8SEY&feature=related
↓日本盤2nd
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↓ほかに所有している彼らのCD。確か、あと2,3枚あったような・・。
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次にマンフレッド・マン。こちらは英国デビュー・アルバムとジャケットは一緒なのだけれど、やっぱり1曲目は日本独自にヒット曲の「ドゥ・ワ・ディ・ディ・ディ」。「シャ・ラ・ラ」を入れている。英国ではシングル曲、ヒットをアルバムに入れない風習があって(ビートルズもそう)、こういうアルバム構成が伝統的なのはやっぱりアメリカなのである。
収録曲は、アニマルズと同じように英国の1stに準じている。90年代に再評価された彼らだけれど、もう一度大いに再評価していただきたい。
しかし、演奏の力が非常に高くて、今の現役バンド、と言っても十分信じてもらえると思われる。
↓日本盤1st
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Manfred Mann - Do Wah Diddy
http://www.youtube.com/watch?v=Vsg
アニマルズは音が非常に良いのだけれど、マンフレッド・マンは盤起こしの様な微妙な音も含まれている。そして、英国オリジナルのCDに比べるとすこし曇っている音に聞こえる。
ビートルズの編集盤もそうなのだけれど、当時のオデオン盤は、少し音が曇っているように聞こえたり、明らかにヒスノイズが聴かれるものもある。これは、英国から送られてくるテープがコピーだったからかな、という気がするのだけれど、しかし当時の人もこれが全てだったわけで、変に音がクリアになっているよりも復刻版としては相応しいと思われる。
↓マンフレッド・マンのその他所有物。こうして見ると、彼らのアルバムは結構所有していますね(笑)
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そしてピーター・ヌーン率いるハーマンズ・ハーミッツである。
一時期はビートルズを凌ぐ人気を獲得したグループで、1965年にはビートルズよりレコードを売ったグループ。英国よりもアメリカで人気があったのも特徴である。ピーター・ヌーンは今でも現役で歌手をやってるそう。
↓日本盤1st
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↓その他の小生所有アルバム。ジャケットは同じだけれどこちらは英国オリジナル。
もう一枚は彼らが来日した際に、宿泊中のホテルの庭園で撮影された写真を使用したベスト。

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Herman's Hermits - I'm Into Something Good
http://www.youtube.com/watch?v=zxDh2sYQRpo&feature=fvwrel

そして、究極は当時のオデオンレーベルを復元した、CDのレーベル面。これだけで涙が出そうである。その他、ホリーズ、ピーター&ゴードン、スィンギング・ブルージンズ、ハーマンズ・ハーミッツ、ジェリー&ペースメーカーズ、ビリー・J・クレイマー&ダコタスである。

あと、ビートルズのデビュー・シングル「ラヴ・ミー・ドゥ」がシングル盤で復刻された。
今年の10月5日でデビュー50周年である。その記念盤。
小生が購入したのは、なんと、アンディ・ホワイトがドラムを叩く「回収盤」(笑)。
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今のロックを作ったのは、ビートルズであり、そしてそれに続いた彼らである。
彼らが出てこなかったら、つまらない世界になっていただろう。
世界中が夢中になった音である。
次の第2弾で、デイヴ・クラーク・ファイヴ、そしてビートルズの日本盤、復刻してくれないかなあ。
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# by hirowilbury | 2012-11-01 22:50 | 音楽

ジョンが亡くなって以降、ビートル3人と共演した「ビートルズ以外」のミュージシャン、ということになると彼だけでである。しかも、共演ではなく、正式に言うとプロデュースまで引き受けてしまったのだから、余計世界で唯一の男、ということになる。
そのジェフ・リンと、彼が70年代から80年代に率いたE.L.O(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の「新作」がほぼ同時に発売された。
↓E.L.O約10年ぶりの新作「The best of E.L.O/Mr. Blue Sky」と約22年ぶりのソロ・アルバム「LONG WAVE」
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言うまでもないけれど、ジェフ・リンという人はE.L.Oのリーダーであって、70年代には一世を風靡した人である。ソロ・アルバムもびっくりしたけれど、この「E.L.O」の「新作」にはもっとびっくりしてしまった。しかも、当時のメンバーは一人もいない状態である。

まず、E.L.Oなのだけれどタイトルだけ見ると普通の「ベスト・アルバム」である。
代表曲が入っていて、何も言わなければE.L.Oの過去の名曲が入ったアルバムを買いに来たファンは単なるベスト盤だと思ってしまうだろう、きっと。しかし、なんと、ほとんどの曲がリ・レコーディングされていて、しかも殆どの演奏・歌をジェフ・リン一人で担当している。リミックスでもなくて、リニューアルである。
カヴァーというか、ほとんど完コピーに近い。アレンジさえほとんど一緒である。
本人は別に、当時のE.L.Oのオリジナルを非難しているわけではなくて、ここは単純に「当時のレコーディング技術が伴っていれば、こうしたかった」というものなのだろう。
E.L.Oというバンド自体、ジェフ・リン自身のバンドだったのだから、結局彼がE.L.Oの曲を演奏しても、結局それはジェフ・リンの音になるのである。
なので、これはこれで正しい音なのである。
今まで歴史的な大物ミュージシャンをプロデュースして復活させてきた自信なのかもしれない。
「過去の名曲のエッセンスを散りばめて、そのミュージシャンをカムバックさせた男」なのだから。
元ヤクルト監督の野村監督のような人である。

新曲「POINT OF NO RETURN」も入ってるから、純粋にE.L.O名義の新作の発表も近いということなのだろうか。それとも2001年の「ZOOM」のアウトテイクなのだろうか。そのあたり、よくわからないけれど。
↓ジェフ・リン、2枚のアルバムのインナーより近影
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そして22年ぶりとなるジェフ・リン名義のソロアルバム「LONG WAVE」である。
初のソロアルバムが1990年の「アームチェアー・シアター」で、小生が高校2年の夏だった事を思うと、本当に久しぶりである。人間で言うと、当時生まれて、今では成人式も終えている、そう書いてみるとやっぱり凄い年月なのである、22年は。

聴いてみると、全10曲、約30分程度の作品で、しかも全編スタンダート・ナンバーのカヴァーである。コステロもカヴァーしていた「SHE」、「SMILE」なんかも歌っているし、エヴァリー・ブラザーズの「SO SAD」、ドン・コヴェイの「MERCY MERCY」なんかも歌っている。もちろん全て自身の演奏で。今回はオリジナルなしである。
最近はポール・マッカートニー、ロッド・スチュワートも昔のスタンダートナンバーを歌ったレコードを出したりしているけれど、立派にオリジナルを作ることができる人がこういうカヴァーアルバムを作る、というのはどういう時なのだろう。
これから活動をリスタートさせるための、リハビリということになるのかな、やっぱり。

全編、非常に彼らしい、いつもどおりの「彼の音」であって、安心して聴ける。
E.L,Oという名義がない分、非常に肩の力が抜けていて、これからもこうすればイイのに、と思ってしまう。世間がこれからも聞きたいのは、彼のソロアルバムなのではないか、と思われる。
理由は、過去の名曲のパロディ満載だから。
おそらく、彼に斬新な音は求める人はいないだろう。求めているのは、「あ、こんなところにこんなフレーズを使ってる」といかいう「パロディ」である。
E.L.Oのアルバムではできないだろうけれど、ソロでは思う存分遊べるのではないか。
今後、ソロ活動を再開するための「テスト」「試運転」的なアルバムなのだろう、きっと。
ちなみに、奥田民生のプロデュースしたpuffyは、基本ジェフ・リン、E.L.Oのパロディであることを記しておく。
↓ソロ・アルバム「LONG WAVE」収録曲。全11曲、全てカヴァー曲。
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彼とビートルズとの関係は1986年、1987年ごろに遡る。
ジョージ・ハリスンが「CLOUD NINE」のプロデュースに彼を迎えて、制作したことが発端である。元々ジョージという人は地味な人だから、ソロ・アルバムであっても「脇役的」な所があって、主役のくせに遠慮して、脇役っぽくなってしまうところがある。
そのジョージを見事に「主役の座」に仕立てたのがジェフ・リンである。
つまり、「ジョン、ポール、リンゴの役割」をジェフが担当して、「ビートルズのジョージ」を再現したのである。

基本はロックン・ロールであって、ジョージの不思議なコード進行と、ジェフのビートルズ的な部分とがマッチして、しかもちゃんと捻りが聞いていて、これぞ「ジェフ・マジック」というものだった。これでジョージは息を吹き返し、「セット・オン・ユー」が全米1位、アルバム「CLOUD NINE」も大ヒットと大復活を遂げる(全米8位)。

↓1987年ジョージ・ハリスンの大ヒットアルバム「CLOUD NINE」
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↓参加ミュージシャンは豪華。ジェフ・リン、E.クラプトン、エルトン・ジョン。ドラムはリンゴ。
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↓アルバムからの1sシングル、かつ大ヒット「セット・オン・ユー」のシングル盤。
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その後、アルバムから2枚目のシングルをカットをする際に、そのB面に収録する曲を録音しようと再びジョージにジェフが呼ばれて、曲を新たに書くことになったのだけれど、その時ジェフと一緒にスタジオにやってきたのが、ロイ・オービスンであり、トム・ペティであり、そしてボブ・ディランであった。
そこでせっかくこの5人が集まったのだから1曲作ろう、となって、近くのダンボール箱に書いてあった「取り扱い注意」というフレーズを使って出来上がった曲があの「Handle With Care」だった、というのは有名な逸話である。
しかしこれはB面に入れるには勿体無い、どうせなら1枚アルバムをつくっちゃえ、となって結成されたのが、Traveling Wilburysだった。夢のような話である。
この時から小生のハンドルネームは全て「wilbury」を使うようになった。関係ないか、これは(苦笑)。

↓伝説のTRAVELING WILBURYS、もうこのメンバーでのレコーディングは実現は不可ですね(泣)アルバムは全部で2枚。
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ジェフはその後、ウィルベリーズのメンバーのソロアルバムのプロデュースも積極的に手がけて、見事大ヒットを記録させた。特にロイ・オービスンの復活をこの時考えた人は、ほとんどいなかったと思われる。
↓80年代後半から90年代前半にかけてジェフがプロデュースした作品たち。トム・ペティ、ロイ・オービスン、デル・シャノンなど。彼が手がけたアルバムのジャケットにはギターの登場する回数が多い様な・・・
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↓自身も初のソロを発表。現在は入手不可能の1990年発表名盤「アームチェアー・シアター」。小生の高校2年の時の思い出のアルバム。再発売希望!
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↓1992年にはリンゴの大傑作「TIME TAKES TIME」も一部手がける。リンゴの「バシャ」という的確なドラムにはジェフのプロデュースはぴったりかも?
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しかし、不思議なことに、彼に関わったミュージシャンは、それを置き土産になくなっていく人が多い。ロイも直後に急死、「ロイに代わってウィルベリーズのセカンドに参加する」と噂されたデル・シャノンまでも自殺してしまう。恐らく、同じくジェフが大部分を手がけたデル・シャノンの遺作「ROCK ON」はウィルベリーズのセカンドアルバムとして制作されていたのではないか、と思われるくらいジェフの色が濃い。

↓ジョン・レノンのデモテープにビートル3人が演奏、ボーカルをオーヴァーダブした1995年の「新曲」、「フリー・アズ・ア・バード」と「リアル・ラヴ」のシングル盤。ジェフのプロデュース。
こちらも英国盤と米国盤があります(笑


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↓ビートルズ・アンソロジーの後、ジェフが共同プロデュースしたポール1996年の名作ソロ「フレイミング・パイ」。ポール色は流石にポールが死守した感じ(笑)流石にジェフもポールの前では1ファンか(苦笑)。結局、ポールの妻リンダはこの作品への参加が最後になった。
これは珍しい?米国盤。英国盤もラックにあります(笑)
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↓ジョージ唯一の来日公演を収めたライヴ。クラプトンとの共演。1991年。小生高校を休んで大阪城公園へ観に行きました(笑)
ジェフはジョージとプロデューサーを担当。
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↓<おまけ>「セット・オン・ユー」のB面(←死語?)「レイ・ヒズ・ヘッド」。CDでは現在入手困難の名曲。最初、これの代わりにウィルベリーの曲が入る予定だったと思ってましたが、あれは結局2ndシングルだったのね。
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こうやって改めて見ていくと、やっぱり彼に関わったミュージシャンには死の匂いを感じる。
ロイ、デル、そしてジョージ、そしてポールの妻であったリンダもその後亡くなった。
ビートルズの「再結成」で、亡きジョンのカセット・テープの声を蘇らせたのもジェフだった。

なんとも不思議な人である。
本人はどう思っているのだろう。

と思いながら、ソロを聴いていたら、CD内に一枚の広告が・・・。

↓1stソロがリマスターにて再発売、の告知が!?
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# by hirowilbury | 2012-10-18 19:00 | ビートルズ

最近、別に行く先もなく会社帰りに一人でぶらぶらして、思い立った店に入ってお酒を飲んでいる。
こういう風にするのは元々大好きであって、ひとりなら誰に気を使うこともなく、自由である。
予約して行くのがあまり好きではなくて、ましてや下調べしてからその店に行くなんて、小生の性には合わない。

車を運転して、地図も行く先も決めずに走るのが好きである。
とにかく道はつながっているのだから、走っていればなんとかなるのである。
道に迷うスリルとか、この道がどこに行くのか、なんて考えながら走るのが好きで、最近ではナビなんていう便利なものがあって、行き先さえ入れれば勝手に誘導してくれて便利なのだけれど。
そのあたり小生の性格なのだろう。
結局適当なのね。なんとかなる、って思ってるから(笑)

昔からビートルズの「マジカル・ミステリー・ツアー」が好きである。
↓今回発売されたDVD+blueray+アナログ盤(EP)ボックス「MAGICAL MYSTERY TOUR」
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映画の出来とか、それはまた別の話であって、もちろんビートルズなのだから、好きに決まってる。恐らく好きな理由は「バスに乗って行くあても決めずに、行く先で起こる出来事をフィルムに収める」というそもそものコンセプトが好きなのだろう、きっと。

英国では日曜日になると、知らぬ者同士が小型のバスに、ビールをいっぱい詰め込んで、行くあてもない旅に出て、ビールを飲みながら、いや飲んだくれながら酔っ払って、アコーディオン奏者の歌をみんなで大声で昔から伝わる民謡なんかを歌いながらツアーをする、というものが伝統らしい。素晴らしい。恐らくビートルズがデビュー前に行っていた小さいバンに楽器を詰め込んでドサ回りをしていた頃もルーツとしてあるのだろう。
こういうツアーが日本でもあるのならぜひ参加してみたい。

ビートルズ、主にポールが脚本、監督、編集、制作を行った「マジカル・ミステリー・ツアー」がようやくリマスターされてDVD化された。
↓ボックスの箱の中身
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元々発起人はポールであって、あの「サージェントペパーズ」の発売前に、飛行機の機上の中でアイデアが浮かんで、メモしたものが元になっている。
デビュー以来のマネージャーであり、ビートルズをデビューさせたブライアン・エプスタインが32歳の若さで亡くなって、ビートルズは船長をなくして方向性を見失いかけていた時期である。
そこで、すべて自分たちでやろう、というポールが他の3人を鼓舞する様に企画した第一弾がこの自主制作映画である。

↓今回の発売にあたってアップルが宣伝用に作成したフィルム
http://www.youtube.com/watch?v=tLWzOBTjjL0

さっきも書いたけれど、脚本はほとんどない状態で撮影が始まった。
ただバスを借りて、俳優たちを自分たちで選んで、旅に出て行く先での出来事をフィルムで収めたというだけである。何かが起きていたら、映画の内容も変わっていただろう、きっと。
しかし、何も起こらなかった。結局これで良かったのである。

当時約50分ほどの映画として編集されて、英国では1967年12月のクリスマスにTV放映された。
当然あのビートルズが企画した映画であって、ファンは固唾をのんで放映を見た。
しかし、この映画の良さはカラーで観て初めて良さが伝わる内容であって、誰からも評価は散々で、ビートルズ初の失敗作と酷評された。
ポールは当時「将来必ず映像と音楽が普通にリンクする時代がやってくる」と発言していた。
結果は見ての通りであって、80年代前半には、音楽のPVが制作されることが当たり前になった。
ビートルズは10年近く先を行っていたのである。ザマーミロ。
↓映画の中で「アイ・アム・ザ・ウォルラス」の演奏シーン。素晴らしい。
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しかし、カラー放映を前提に撮影されたこの映画も、当時英国ではまだモノクロテレビが普通だったので全く良さが伝わらなかったのも酷評された要因だったのだろう、きっと。
日本でもテレビで1968年に放映されたけれど。英国から届いたフィルムの4巻の箱を順番を間違って放映したけれど、誰も間違いに気づかなかったらしい。
それくらい、難解なものだったのだろう、当時は。
今観てみると、元祖MTVである。普通である。やっぱりビートルズはすごかったのである。
ザマーミロ。

小生は、中学3年の時に購入したレーザー・ディスクを所有していてそれを大切に大切に見ていた。
↓1988年発売レーザーディスク。今見ると映像は荒いけれど、しかし、当時はこれはこれで美しく感動した。
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当時も映像が非常に綺麗になっていて感動したのだけれど。しかし、さらにこのDVD化は非常に美しい。
映像が丁寧にレストアされていて、非常に美しいものになっている。フィルムに入っていた僅かなキズも修正されていて、色合いもビートルズみたいに真っ青である。美しい。

以前のレーザーディスクと日本語の字幕の違いもあって、その違いを見つけて楽しんでいる小生は、来年ジョンレノンと同じ40歳になる(笑)

中身は映画のDVD,ブルーレイ、当時英国で発売された2枚組EP盤の復刻(しかも45回転でモノラル盤)のセットである。
正直、DVDとブルーレイをひとつのボックスに収めて、意味があるのか、という議論もあるだろう。ブルーレイというのは、DVDよりも画質が良いのだからこれを抱合せで、ボックスに収めるというのは、正直邪道である。レコード会社の商品単価アップのための作戦である。
買った人のレヴューをインターネットで読んでも、なんだこんな高いもの買わせやがって、と怒りのレヴューも見受けられる。
昔は価格が高くても誰も文句を言わなかった。
その価格が貯まるまで、いろんなものを犠牲にして、欲しければ購入したのである。
お金が貯まるまで色んなものを我慢して。
小生はビートルズを購入するのなら我慢する。
このあたり、時代の流れなのだろう。消費者が強くなった、というのはこのあたりにもよく表れている。

そして何を言ってもサントラ盤の素晴らしさである。
↓我が家には「マジカル~」のLPが3枚(笑)。左から、米国盤、英国盤、日本盤。
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映画の新曲は6曲であって、6曲だけではアルバム1枚は作れない。
英国ではこれをシングル2枚組で発売するという、当時では新しい手法で発売された。
このあたり、ビートルズは流石である。

↓2枚組のEPサントラ。日本でも当時はこの形態で発売。これは当時のもの。
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↓中のブックレットには日本語で「無いはずの」ストーリーが書かれています。
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しかし、米国ではこういう発売形態は前例がなくて、1枚のアルバムを独自に編集して発売している。それが今普通に入手できるCDであって、映画の曲をレコードのA面に6曲、そして当時シングルで発売された曲をB面に曲を収めてアルバムとして発売した。
それが今出回っているCD「マジカル・ミステリー・ツアー」である。
↓我が家には「マジカル~」のCDが3枚(笑)。1987年初CD化の時のもの、現在のリマスターCD、モノボックスのモノラル盤。
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楽曲は、言うまでもないけれど素晴らしい。
「フール・オンザ・ヒル」、「マザー・シュッド・ノウ」を書いたポールは神懸かり的である。
ジョンも「アイ・アム・ザ・ウォルラス」である。もう、いう事はないだろう。
その音源も今回の映画の音声では5.1chでスピーカーから鳴る。涙が出そうなくらい美しい。

↓映画のエンディング「ユア・マザー・シュッド・ノウ」。ジョンがおちゃめ。ポールの胸のバラが一人だけ黒色、というのが後に「ポール死亡説」の根拠に・・・。
http://www.youtube.com/watch?v=ukHnsrHRQdI&feature=related
映画については、何も言うことはないだろう。
好き嫌いが分かれる作品だとは思うけれど、小生は圧倒的に支持する。
内容を語りだすとキリがないので、小生のブログではここまででとどめておく。

今回、久々に作品を観て、今まで小生が入手してきたマジカル関連のものを集めてみた。
これからも発売されるたびに購入すると思われる。
こういう風に何が起こるかわからないビートルズはやっぱりマジカルミステリーツアーなのである。

↓「マジカル~」関連のシングル盤。
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↓アメリカのジュークボックス用に作られたシングル盤。色は黄色。B面は「フール・オン・ザ・ヒル」という異色のカップリング。
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# by hirowilbury | 2012-10-12 23:17 | ビートルズ

北海道旭川での出来事

会社の研修で北海道の旭川へ行った。
恥ずかしい話だけれど、小生、東京より北の日本へ行ったのは生まれて初めてであって、それだけで異国の地に行くような気分で、なんとなく海外旅行のような気分で、前の夜もなかなか寝付けなかった。

朝、伊丹空港で飛行機に乗る前に北海道にちなんだ本を何か買おうと思って、本屋に立ち寄ってフラフラしたけれど、ふさわしい本がなくて有川浩の「図書館革命」を買う。
また来年の春に映画化されるそうである。間違ってもあの「阪急電車」みたいに、ロールケーキのクリームを抜いたような映画化は避けていただきたい。変に美味しいところをカットせず、原作をありのまま映画化していただきたい。
↓来年GWに映画化だそう。
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新千歳空港に向かう2時間弱、機内の音楽サービスを聞きながら、それをほぼ一気に読み干す。

9月であるけれど、北海道である。昼間はまだまだ暑いだろう。
しかし、朝夕は寒いはずである。
気を抜いて行くと、風邪をひいてこごえ死んでしまうかもしれない。
もうインフルエンザが流行りだしていて、そのウィルスに感染して、こちらに帰ってきたら同僚にうつしてしまったらどうしよう、アワアワ、などと大げさな事を考えていて、寝巻きも少し厚手のものを持参したけれど、とんでもない、到着するとやっぱりまだまだ残暑みたいで暑かった。大阪と変わらない。
夜も暑かった。クーラーつけて寝たもんね。

話を聞くと、やはりこの暑さは北海道では異常だったようである。
皆さん、暑い暑いと言っておられた。

北海道に行ったら必ず実行したい事があった。
小生の昔からの夢の一つに「駅弁めぐり」というのがある。

↓新千歳空港で真っ先に向かったのが駅弁の売店(笑)
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とにかくそのご当地弁当を駅、もしくは車内販売で買って食べる。
そういうのが相応しい一つが北海道という地だと、自分で思っていたので、とにかく千歳から旭川に向かう電車に乗ると弁当を買った。
北海道といえば海鮮、ということになるだろう。なので、豪華「さけとかに」の弁当を買う。美味しい。なにこれ。地元に帰ったら、もう地元のさけ、かにが食べれないじゃないか、というくらい美味しかった。
↓さけとかにが敷き詰められた駅弁。
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初日の研修をみっちり受けて、一日研修を共にした地元の企業の方々と懇親会になった。
旭川の方々は自分の街がいかに素晴らしくて、大好きであって、という事をいろいろ教えてくれた。そして、その熱意が非常に伝わってきた。

懇親会は鍋。
とにかく、何もかもが美味しい。個人的に食べ物は「寒い地が旨い」と個人的に決めているので、期待を裏切られなくて嬉しい。
↓日本酒は旭川の「男山」でした
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そのあと、2次会は地元企業の方がわざわざ小生のビートルズ好きを知って気を使って下さり、ビートルズのライヴハウスへ。
↓うむ、店名をみただけでワクワク。
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するとどういういきさつか、小生がベースを弾くことになって、初めて対面した4人どうしのライヴが始まった。
↓店長さんの愛が伝わってくる店内でした。同僚が撮影してくれた写真。ぶれてる(笑)ストラップを肩からかけてステージに向かう後ろ姿は小生です。
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とにかく「簡単ですぐできる曲を」ということになって、初期の曲を4曲。
「アイ・ソウ・ハー・スタンディング・ゼア」、「オール・マイ・ラヴィング」、「抱きしめたい」、「ロール・オーヴァー・ベートーヴェン」、以上4曲でベースを弾いた。
久々に人前で演奏したけれど、非常に楽しかった。すごいね、ビートルズは。
旭川に行った際は、皆さん立ち寄ってください。
非常に気さくで音楽を愛するマスター、そして笑顔の店員さん。
小生は必ず次回、ここに顔を出す、と心に決めました。
↓ここです。みなさんもぜひ!
http://rubberso.web.fc2.com/

翌日は旭山動物園へ。この日も暑かった。2時間、場内を研修を兼ねて見学に。
普通のオーソドックスな動物園である。しかし、何気ない動物の「見せ方」が絶妙。
かゆいところに手が届く動物園。動物の生き方まで伝わってくる、「深い動物園」だと思った。どの動物も特別扱いはされていない。命は生き物はすべて平等なのである。
小生がずっと観察していたのは、このおさるさん。
↓何回も目があったけれど、基本この目線・・。
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一連の研修を受けて、帰路の電車へ。また新千歳空港へ向かう。
帰路の車窓からずっと外の風景を眺める。
風景すべてが懐かしい。草木が呼吸している。地平線が見える。
もちろん新しい新築の住宅も建っている。しかし、なぜか非常に懐かしい町並み。
次に生まれてきたら、ここに住んでみようかな、と思ったくらいである。

そして、小生が決めているもう一つは、「旅先では必ずCDを買う」こと。
あまり時間がなかったので、取り急ぎでCD屋へ。そこで見つけたのがこれ。
A&Mレーベルに残されたレノン、マッカートニー、そして、ジョージ・ハリスンの作品をレーベル所属のアーティストがカヴァーしたものを網羅したもの。
↓今回の「旅先のCD」。北海道以外でももちろん買えます(笑)
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ジャケットを見たときは、「なんじゃこりゃ」と思ったけれど、よく考えたら小生もレコード屋さんでレコードを見てるときはこんな表情になってるな、きっと、と思うと一人で吹き出しそうになった。
なかなかこれだけの内容の作品を単品で集めるのは困難。迷わずレジへ。
↓内容は以下のとおり。なかなかメジャーなセルシオ・メンデスからレアな曲まで全26曲。
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帰宅して聞いてみると、A&Mレーベルの色が見事に炙りだされていて、非常に新鮮。
日本の昭和40年代の歌謡曲って、A&Mの影響が強いのでは?と思われるアレンジ。

↓また会社帰りに行こう、と決意をさせてくれるジャケ(笑)
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最初は?と思ったジャケも良い。こういう風にレコード屋さんでレコードを吟味している写真を見ると、また行きたくなっちゃいます。ウフフ。
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# by hirowilbury | 2012-09-15 21:23 | ビートルズ

オリンピックが終わったけれど、これだけ観なかったオリンピックも初めてである。
興味があったのは開会式にポール・マッカートニーが出たのと、閉会式にザ・フー、そしてキンクスのレイ・デイヴィスが出演したことくらいだろうか。

日本が出場を辞退したWBCもそうなのだけれど、どうもオリンピック協会のエゴが強すぎて、何をするにもお金の匂いがするものになってしまっていて、のめり込めないのである。
選手は一生懸命なのだけれど、うむ、非国民と言われても仕方ない(苦笑)。

キンクスのベストアルバムが発売された。
1964年にデビューして以来、彼らに何枚ベストアルバムが出ているのか、数えた事はないのだけれど、恐らくかなりの枚数が出ていると思われる。

The Best Of The Kinks And Ray Davies」2枚組ジャケット
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知っている限りでは、ベストアルバムというくらいだから、単にヒット曲を編集したものが多いと思われるのだけれど、今回出たものは少し主旨が異なっているように思える。

恐らく今年開催されたロンドン・オリンピックを記念してのベストアルバムということなのだろう。
レイ・デイヴィスがよく許可したなと思うのだけれど、ジャケット、内容、選曲からして「英国=ロンドン」を意識したものなのだろう、きっと。

ジャケットの色合いを見たときは、ビートルズの赤盤、青盤を意識したものなのかな、と思ったのだけれど、よく考えてみると、英国の国旗、ユニオン・ジャックも色合いは赤と青なのである、今更だけれど。

ジャケは赤、裏ジャケは青が基調
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ということは、ビートルズの赤盤・青盤もユニオン・ジャックを意識したものだったのかな。

↓BEATLES解散後1973年発売、通称赤盤「1962-1966」と通称青盤「1967-1970」
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それを裏付けるようになんと1曲目が「Waterloo Sunset」である。キンクスの必殺曲の一つ。
↓「Waterloo Sunset」1967年のヒット。これは1973年の映像より。
http://www.youtube.com/watch?v=Cyh__QQD2js&feature=related

これがいきなりオープニングかよ(笑)。

曲順一つを見ても、オリンピックの記念アルバムなのだろう、というのが分かる。
ウォータールー河は英国の名所の一つだしね。
昔実際に現地に行ったけれど、これがジョンやポール、そしてキンクスのメンバーが見つめていた河か、と思うと少しウルッときたな(苦笑)。

肝心のCDは2枚組になっている。

↓ケースに貼付のシール。
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1枚目は「KINKS CLASSICS」と題されて、「Waterloo Sunset」をオープニングにして、キンクスの往年のヒット曲、ヒットはしてなくてもキンクスファンの間では代表曲と承認されているものが並んでいる。ちゃんと、間にレイ・デイヴィスらしく、「See My Friend」もコーラル・ヴァージョンなんかを挟んでいるところが憎いのだけれど。

最後の「David Watts」はライヴ・アルバム「One For The Road」から。
このあたり、細かいこだわりなのね。

↓「One For The Road」は名作デス。今でもよく聞きます。
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2枚目が、このベストアルバムの肝になると思われる。
2枚目は、おそらくレイの意思が思いっきり組み込まれたものなのだろう、きっと。
ボーナス・ディスク扱いになっているけれど、ちゃんと「London Songs」とタイトルがつけられていて、英国にちなんだタイトルがついた曲が並んでいる。
コンセプトアルバムにこだわった、レイらしい、コンセプト・コンピレーションアルバム、ということなのだろう。

ちゃんと、オープニングは「Dedicated Follower Of Fashion」である。
もともとファッションの流行ばかりを追いかけるレイなりのシニカルな風刺で1966年の英国ヒット曲。当時サイケとか、スィンギング・ロンドンに浮かれる人々を皮肉った曲。
今回歴史のあるオリンピックを単に開催に浮かれる軽薄な風潮を皮肉って、祭りに浮かれる人々を風刺する意味のオープニングだと思われる。
このあたり、レイの千両役者ぶりがにじみ出ている。

↓「Dedicated Follower Of Fashion」1966年。
http://www.youtube.com/watch?v=xXpkt6revK0


かと思えば、次は「Come Dancing」、「一緒に来て踊ろうぜ」である。
とにかく、レイなりのオリンピックに対するメッセージなのだろう。
小馬鹿にしているかと思えば、一応歴史あるオリンピックを称えるような流れで楽曲が並んでいる。

昔からキンクスを聞いてきたけれど、こちらが構えるとあちらは一歩引く。
そしてこちらが少し油断していると、あちらが一気に攻め込んでくるようなところがあるのだ、レイ・デイヴィスという男は。
まるで宇宙人のようであって、本当に存在する人間なのか、と疑った時期もあった。
1993年の初めてライヴに行って、本人の存在を確認できたことで、疑いが晴れたくらいである(笑)。

↓一部キンクスのアルバムを引っ張り出してきました。
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英国人らしいユーモアと、皮肉っぽいところがにじみ出ている名編集盤だな、こりゃ。
本人が閉会式のセレモニーに出演した、という記念でもあるのね、きっと。
最後も「Waterloo Sunset」で締めくくっているところも憎い。
しかもコーラルヴァージョンで。

しかし、昔から「SOMETHING ELES」とか「ARE THE VILLAGE GREEN」なんかの超名作を作りながら、ザ・フーに先に「TOMMY」を発売されてしまってその「史上初のロック・オペラ」の座を越されたり、ここぞというタイミングで発売のタイミングを逸してしまったり、キンクス、いや、レイらしいと言えばレイらしいのだけれど、今回もオリンピックが終わってしばらくしてからの発売。
オリンピック開催中の発売だったら、もう少し話題になったのではないだろうか・・(苦笑)。

内容は保証します。英国ロックが好きで、シニカルなギャグがわかる人には、納得の1枚。

↓2008年に出た待望のBOXセット。
レアトラック満載。しかし、今ではデラックスエディションの音の方が・・。

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↓デラックスエディション。現在収集中(笑)
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↓各国盤ジャケレプリカCD。日本盤1stの擬似ステレオが泣かせる・・。
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↓おまけ。恐らく日本で最大のヒット曲になった「泳げたいやきくん」の原曲やね(笑)PCのみ閲覧可能?。
 1966年「SUNNY AFTERNOON」

http://www.youtube.com/watch?v=uMpkY0P_JGs&feature=related
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# by hirowilbury | 2012-08-29 12:03 | 音楽

毎日帰るのが遅くて、中々購入したCDを聞く時間がない。
なので、通勤時のネットワークウォークマンが大活躍である。
最近は通勤時に懐メロを聴いたりしている。
facebookネタで、懐メロシリーズ、一発屋シリーズをほぼ毎日更新しているので、それを聞いては、帰宅してそのシングル盤をゴソゴソ探して再生したりしている。

しかし、ネットワークウォークマンって便利なのね。今は32ギガ入るものを使っている。
だから、昔のカセットテープを満員電車でA面からB面にひっくり返していたのはなんだったのだろう、と思ってしまう。話が古くて申し訳ない(苦笑)。
うむ、時代の進化は凄まじい。
おそらくカセットテープが登場した時も、音楽を外に持ち出せることに多くの人が感嘆したことだろう、きっと。

今日から休みに入った。
しかし、息子と嫁さんは野球の大会で東京へ。
昼間はゴロゴロしながらCSテレビで「大都会」を見たりして過ごした。
ここでは詳しく書かないけれど、あれは名作。年を重ねると、だんだんああいう人間ドラマを描いたドラマが面白くなってくるのね。1976年に放映されたドラマ。
DVD買おうかな。
↓実は大好き「大都会」1976年~79年放映。Ⅰ~Ⅲまでシリーズあり。
子供の頃サントラを買ってもらいました(笑)。
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それから今まで買っていたのに、なかなか聞く時間がなかったCDを纏めて聴いた。
それを今日は紹介したい。

1.スモール・フェイセズリマスターシリーズ
言わずとしれた60年代に活躍したスモール・フェイセズのリマスターシリーズ。
前から何度も何度も再発されるたびに買ってきたけれど、今回が決定版だろう、きっと。なにしろ、オリジナルメンバーでドラマーだったケニー・ジョーンズ自らの監修である。
今まで出ていたCDも、こうなったらバツが悪い。黙って、今回のCDに頭を下げて、道をあけるでしょう、きっと(笑)
↓今回のリマスターは決定版ですね。
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彼らが再評価されたのは、90年代中盤のモッズ・ムーブメントあたりからである。
英国では国民的な人気があった彼らも、日本では「ロッド・スチュアートのいたフェイセズの前身バンド」位にしか認識されてなかったように記憶している。
↓少し前に発売された紙シリーズ。早く正真正銘のリマスター希望。
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今回の再発売で、もっと評価されると思われる。
スティーヴ・マリオットのハンブル・パイも好きなのだけれど、小生はスリムチャンス、もっかロニー・レインかぶれである。
「ペニー・レイン、デニー・レイン、ロニー・レイン」
こういう風に韻を踏むと、自分でうっとりしてしまう(笑)
↓ハンブル・パイも久々に聞きました。スティーヴの歌声は白人離れ!
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今回スモール・フェイセズのアルバム決定版が出たので、久々にCD棚からありったけの関係するCDを引っ張り出してみた。

なんか、聞くところによると、ロニーのソロはほとんど廃盤なのね。
さみしい限りである。

↓ロニーのCDは愛聴盤多し。大切なCD達。
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2.アメリカ
アメリカの5枚セットCD。最近はこうやってオリジナルアルバムを纏めて安価で再発されることが多くなって、これは嬉しいのだけれど、当時1枚のレコードを入手するのに大変苦労したことを思うと、複雑な心境にもなってくる。
小生は彼らのアルバムはすべてアナログで所有している。
しかし、思い切って買い直してみた。このシリーズはリマスターではないものが含まれているけれど、これもノンリマスター。しかし、音圧も適度だし、音は決して悪くない。
音圧が低ければボリュームを上げればいいのだからね。
↓おなじみ「なんちゃって紙ジャケ」(笑)
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デビューアルバム「AMERICA」はあまり良い印象はなかったのだけれど、聴き直したら、悪くない。有名な「名前のない馬」収録。
好きなのは、やはりジョージ。マーティンがプロデュースした2枚。「HOLIDAY」「HEARTS」はやっぱり名作。70年代中旬のレコードだれど、聞いているとポール・マッカートニー82年の「TUG OF WAR」を思い起こす美しいレコードである。

3.スモーキー
彼らのことを知っている人は少ないと思われる。
おそらく今日本盤で彼らのオリジナルアルバムを入手することは不可能だろう。
アメリカと同じように、これも5枚のアルバムをボックスに収めたもの。
これを見つけた瞬間、思わず歓喜の声をあげてしまった。
小生にとって、彼らはバッド・フィンガーと同じくらいに大切なグループである。
ビター・スィートでポップで、いわゆる青春のメロディ。
この5枚に「LIVING NEXT DOOR TO ALICE」が入っていないのは残念だけれど、いいの、それは別で聞くから(笑)
75年の「PASS IT AROUND」から78年の「THE MONTREUX ALBUM」まで、すべて名作。ビートルズが好きな人はニヤニヤしてしまう。
スージー・クアトロ、ナックとかが好きだった人も、これらのアルバムを聞くと涙が出ると思われる。
↓おそらく日本では再発売されることはないと思われる彼らのアルバム。
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教えてあげようか、プロデュースはマイク・チャップマン、ニッキー・フィンなのね。
当分、小生のウォークマンのヘヴィー・ローテーションになりそう。
またゆっくり紹介したい5枚である。

4.ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ
これも何度目の買い直しになるだろう。最初に買ったのは確か1987年だったと思われる。
少し前に買っておいて、全く手をつけていなかったのだけれど、聞いてみるとMONOヴァージョンの素晴らしさにびっくりしてしまった。
解説を読むと、このモノラルは非常に貴重、とある。正式には発売されず、プロモーション用だったようである。しかし、やはりこの時代はモノラルが一番、と思わせるミキシングの良さ。
↓これ4回目の買い直し(笑)。今回が最終決定版かな?
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これを正式に発売すればよかったのにね。
やっぱりビートルズのカヴァー、「I'LL BE BACK」は美しい。
モノラル・シングル・ヴァージョンの美しさも特筆ものだろう。

5.ロキシー・ミュージック
8枚のオリジナルアルバムと、シングルやB面曲、あとミックス違いバージョンを集めた2枚組CDをボックスに収めた10枚組。
個人的には昔から「SIREN」が好き。「Whirlwild」の美しさは、涙が出る。
しかし、アナログしか所有していなくて、ここ数十年?はあまり聞いてなかった初期の前衛的なアルバム群も悪くない。
↓先日届いて封も開けていなかったロキシーボックス(笑)
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このあたり好き嫌いがはっきりすると思われるけれど、やはり英国の音。
固い音を創りだすクリス・トーマスのプロデュース能力が彼らの音をうまくまとめている。このあたり、ポール・マッカートニー(ウィングス)が名作「BACK TO THE EGG」で彼を起用して、ロケストラをまとめさせたのもわかる気がする。
さすがはポールである。ロキシーのCDを聞いて、ポールを褒める小生って一体・・(笑)
世間は今回このボックスへのリマスター効果を批判しているみたいだけれど、小生は今回の非常にフラットな音には満足。もともと英国の音って湿ってて、影があって、モコモコしてるし。

嫌いじゃないです、こういうリマスターは。音圧は低いけれど、しかし音の粒はしっかりしてるし。

6.エルトン・ジョン
エルトン、お前もか、の5枚組(笑)。
音は現行のリマスター盤、そしてボーナストラックが収められたCDが1stから5thまで収納されている。今までエルトンのオリジナルアルバムってそんなに熱心には聞いたことがなかった。もちろん、1度は聞いている。しかし、3rdの「MADMAN ACROSS THE WATER」は初めてフルで聞きました。すべてヒットしたアルバムで悪くはないけれど、やはり地味か(笑)。
↓輸入盤にしてはしっかりした「なんちゃって紙」仕様(笑)
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個人的には「DANIEL」が入った「DON'T SHOOT ME~」が好き。この曲に思い入れもあるし。

7.由紀さおり(笑)
(笑)と自分で入れておいて言うのはなんだけれど、この人、歌は「これぞプロ」である。
大ヒット曲「夜明けのスキャット」で♪ルルル~、と歌ったと思ったら、「スキャット」とタイトルのつく曲が全12曲のアルバム収録曲中他にも3曲あった(笑)。「男と女のスキャット」、「天使のスキャット」「青いスキャット」である。
要するにスキャットアルバムなのである。
1969年のアルバムだけれど、音質は素晴らしい。今の音を詰め込みすぎたリアルタイムの音質より良いと思う。
↓帯も当時の復刻。
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というわけで、ダラダラ書いてしまった。
まだまだ紹介したいアルバムはあるのだけれど、今日はこれくらいで。
それより定期的に更新しないとね(笑)
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# by hirowilbury | 2012-08-11 19:33 | 音楽

アップするのが久々になってしまった。
最近はfacebookなるもので、アップしてしまうことが多くなって、こちらが少し疎かになってしまいました。毎日たくさんの方が観て下さっているようなのに、すみません。

しかし、あのfacebookというのは何年も会っていなかった友人といきなり出会ったりして、しかもそれが田舎の友人であったりしたら当然その田舎の風景の写真が多くアップされていたりして、その瞬間忘れていた昔の記憶が蘇ってきたりする。
痛痒いくらい、記憶が蘇って来て、自分には田舎というものがあったのだなあ、と実感したりする。

よく考えたら生まれ育った田舎には18年、そして高校卒業と同時に就職して田舎を離れてからもう21年が経つのである。
もう人生の半分以上を田舎を離れて過ごしている。

こうなってくると、たまに田舎に帰ったときに困るのがあまりにも当時から町並みとか風景が変わってしまっていて、帰省しても呆然としてしまう。

勿論あれから20年以上も年数が経過しているのだから、町並みが変わるのは当然である。
しかし勿論だけれど、自分はその変わっていく過程を見ていないので、たまに帰省してみるとびっくりしてしまう。
他の異国の土地に来ているような気にもなってくる。

一度帰省したとき、自分が「個人的に」見たい所を車で観てまわったけれど、殆ど跡形もなかった。要するに自分が過ごした旧家や、野球とかをして遊びまわった空き地、その横に流れていたよくザリガニ取りをした小さな川。
もうなくなってた。
となると、生まれ育った土地であっても、もうまったく別の街になってしまったような気がしてしまう。

勿論、地元の観光地とか、美味しい物、特産物なんかはいつまでも生き残るだろう。
小生にとっては、そんなの、どうでもいいの。

スザンナ・ホフスのニュー・アルバム「SOMEDAY」が発表された。
言わずと知れた80年代を代表する女性バンド、バングルスのメイン・ボーカルあって、89年に解散してから、以降で発表したソロアルバムとしては3枚目になる。
↓16年ぶり。相変わらず美しいですね。
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1枚目が1991年「When You're A Boy 」であって、2枚目「Susanna Hoffs」が1996年で5年も空いている。そして、この3枚目まで16年振りである。
16年と言うと「オギャー」と産声を上げた子供が高校生になるくらいの年数である。

↓バングルスのアルバム達です。
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↓1991年発表初のソロ・アルバム「When You're A Boy 」
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↓1stアルバム「When You're A Boy 」よりシングルカットされたシンディ・ローパーのカヴァー。彼女のヴォーカルはこの曲にピッタリです。
http://www.youtube.com/watch?v=HwH0JO37CvA&feature=related
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その間、映画のサントラに参加したり、バングルスを再結成したり、他の歌手のバック・コーラスにゲストで参加したり、マーシー・スウィートとの競演アルバムがあったりしたけれど、しかし、16年振りである。

彼女のソロデビューは、大きな期待と高い評価を持って迎えられたのだけれど、蓋を開けてみると、そんなに売れなかった。かなり音楽界の「いやらしい」ビジネスの色が鼻に付いたのかもしれない。
アルバムとしては非常に完成度も高くて、良かったのだけれど、結局思ったほどの支持は得られず。
そこで、じっくり2枚目を作る。それが自分の名前をタイトルにした「Susanna Hoffs」。
1stの非常にコマーシャルだった内容から一転して非常に地味な内容であって、しかし、彼女からするとこれが本当の自分だ、と言いたかったのだろう、きっと。しかし、売れなかった。

ここで彼女はどうしたら良いのか分らなくなったのではないだろうか?

だからバングルスを再結成したり、マーシー・スィートと競演アルバムを制作したり。
↓マーシー・スィートとの競演アルバム。全て過去の名曲のカヴァー。
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しかし、この16年ぶりの新作「Someday」を聴くと、全て分ったような気がしてくる。
吹っ切れた感じがする。要するに、「自分の帰るところを見つけた」のである。
↓新作のインナージャケ
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今までと昔と同じ事をしていても、意味がない。
彼女の新作を聴いていると、「街は進化していて、昔の風景はなくなってしまったけれど、根本は変わっていない」、という部分を感じる。
自分は自分のままで良いのだと。
背伸びも、ヒネクレも必要ない、という自然体な感じが全編に感じられて、非常に素晴らしい3枚目である。
聴いてみると、非常に力が抜けていて、1stアルバムの時のような気負いがない。
「ALWAYS ENOUGH」なんかを聴いていると、いい歳の取り方をしたな、と感心する。
自分もこうやって歳をとりたいな。
↓アルバムは全10曲。31分!
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今年も田舎に帰省するのは正月までお預けになりそうである。
お約束で言うと、よい終わり方になる予感があるかもしれないけれど、そうはいかない(笑)。
小生は、まだやっぱり、生まれ育った田舎に違和感があるな(笑)。
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# by hirowilbury | 2012-07-20 21:05 | 音楽

最近のCDあれこれ

今年に入って入手したCDというのは、レコードを含めると何枚くらいになるだろう?
今まで数えた事はないのだけれど、一度数えて見た。
しかし、分らない。
昔ならばカウントするのも簡単だったはずである。
100枚や200枚購入していても、これは今年購入、などと区別が出来たはずである。
ちゃんと当時はリアルタイムで新作を聴いていたし、昔の復刻盤を購入する機会も少なかったからね。

↓初公開小生のCDラック。スライド式です。CDケースは特殊盤以外ソフトケースに入れ替え。
 容量は3倍になります(笑)。1列に120枚ほど入ってると思われます。
 A~Zまで仕切りをつけてます(笑)。
 正式には数えたことないですがこのラックだけなら4千枚ほど?(笑)
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しかし、最近はめっきり純粋な新作を聴く機会は少なくなった。
小生にとって魅力的な新作が少なくなった、という事なのかも知れないし、小生が知らないだけなのかもしれない。
知らないだけで、優れた作品だっていっぱいあるのだろう、きっと。
知らない間に名作が発売されていて、それを小生は聴かずに終わってしまっている事だってあるだろう。

とは言っても、新作が発表されたらずっと聞き続けているアーティストというのもある。
代表的なもので言うと、言うまでもなくポール・マッカートニーもそうだし、ニック・ロウ、エルヴィス・コステロ、そしてロン・セクスミスもそうである。レイ・デイヴィスだってそう。キンクスはもう新作をださないのだろうか?
そして、aikoとニール・ヤングも聴き続けている。

60年代、70年代から80年代にかけて活躍したミュージシャンで、その当時の作品を聴いていた人のレコードというのは殆ど新作が出ると聴いているな。
結局、小生の「90年代デビュー」の人への感度が低いのね。
そういう意味ではaikoは珍しい。しかも邦楽である。小生を知る人からすると、やはり意外なんだろうね。
昔から小生のことを知っている人は「あ、やっぱり好きだろうね」っていうだろうけど(笑)。

という訳で、最近入手した2枚のアルバムを。
他にも色々入手しているのだけど、今日はこの2枚で許してね(笑)
最近、ブログのために準備していたものが堪ったので、今日はこの2枚を、




★aiko「時のシルエット」
小生が彼女のアルバムを書くのは意外と思う人が多いと思われる。
しかし、小生はデビュー前のインディーズ時代から聴いていた。
90年代の邦楽に疎い小生がなぜ彼女のアルバムを聴いて来たのか、勿論理由はあります。
しかし、ここでは書けません(笑)。

↓初回限定のジャケ。
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彼女のアルバム発表の間隔が2年3ヶ月も空いたのは初めてだそうである。
前作「BABY」がかなりロック色の強いもので、今までのaikoファンの間では賛否両論があったようである。
新しいことをしようとすると、今までの方が良いと言う。
同じ路線で進んでいると、マンネリ化とか言う。
ファンなんて勝手なのね。
そんなん、ほっとけaiko(笑)。
しかし、今回は概ね大歓迎で迎えられるのではないか、と思われる。本来のaiko節なのね、結局。
評判も良いみたい。
ちゃんといつもの「初回盤のお遊び」も健在だし。
↓CDのトレイを外してバックトレイを下からめくると、あら不思議。
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1年ほど前に2枚のベストアルバムを発表しての新作だから、とにかく活動にひと段落を付けたかったのだろう。本来の「メロディの良さ」に磨きがかかったように思える。

彼女のアルバムから聞こえてくるのは「頑固さ」なのであって、自分の信念は基本的に曲げない。
その辺りが他の日本のミュージシャンよりも一歩抜きん出ていて、洋楽を聴くファンからも支持される要因だと思われる。特に60年代、70年代あたりのポップス、ロックを好きなファンは彼女の音楽性を高く評価しているのである。つまり、そういうことだろう。
 
椎名林檎とは友人だそうだけれど、しょっちゅう音楽のことで喧嘩するらしい。
しかし、翌日には仲直りしているそうなのだけれど。
この二人は、意外とロックファンからの支持がある。
なぜか、それは頑固者だからだろうね、きっと(笑)
 
あまり知られていないのだけれど、彼女のアルバムのプロデュースは自分で手がけている。
自分の作品は自分で片を付けたい。落とし前を付けたい。
それはミュージシャンにとって当たり前のことであって、ちゃんと責任を自分で取る勇気があるのである、そのあたり、ある意味男らしいミュージシャンである。

曲の配列もそうだけれど、商品自体に色々隠しオマケをつけて遊んでいるあたり、古い音楽ファンに受ける要因なのね。音楽は形はないけれど、ちゃんと商品としてはファンとして持っていたい。
そのあたり、aikoに遊ばれているのね、ファンは。
でもファンはその遊ばれるのを望んでいるのだから、それでいいのである。

このアルバムもスタートはミディアムテンポの「Aka」であって、このスタートはザ・バンドの 「ミュージック・フロム ザ・ピンク」の「ティアーズ・オブ・エイジ」を彷彿させる。
今の日本のミュージシャンのアルバムって、1曲目からアップテンポが多いのだけれど、そのあたり、aikoはよく理解しているのである。
前にも書いたけれど、5枚目の「夢の中のまっすぐな道」のオープニングも「青い光」もそうだったな。全盛期のアーティストが、こういう風にアルバムをスタートさせるのは非常に勇気がいるのであって、そのあたりアッケラカンと実現してしまうのも彼女の凄いところである。
 
しかし、小生が一番気になっているのが、番組とか映画とかCMとかのタイアップ曲が多い事であ る。今回も6曲がそれに当って、アルバムは13曲なので実質的に7曲が純粋な新曲と言うことになる。
小生は基本、彼女のシングルまでは聴いていない(シングル「三国駅」まではちゃんと聴いてたんだけどね)から純粋に全てが新曲なのだけれど、これでいいのか、と思ってしまったりする。
長い期間かけて7曲を録音するのだから、アルバムの完成度も高くなる、ということなのだろう。

↓アルバムのCM。2種類あります(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=Tal69Ps3OYI
http://www.youtube.com/watch?v=lrA3quymfjg&feature=relmfu

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★「Amricana」 NEIL YOUNG with CRAZY HORSE
ニールヤングが2000年代に入ってから発表したアルバムというのは、なにかの冗談かと思ってしまう。音はいつものニール・ヤングなのである。しかし、作品にニール・ヤングらしさが見えない。
自分の国を批判する作品もニールらしくていいだろう。
しかし、ずっとそれが続くとね。
小生はニールに「自分の人生と照らし合わせたロック」を歌ってほしい。
あの奇跡の「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」のような。
どちらかと言うと、2000年代に入ってからのニールは、「過去の清算」だと思っている。 

↓新作「AMERICANA」
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彼のアルバムは、新作が出ると必ず聴いている。89年の「フリーダム」以降は全て聴いていると思われる。
90年代初期にはクレイジー・ホースとガンガンのギター・ノイズ・ミュージックを展開したかと思うと、「ハーヴェスト・ムーン」のように、昔の仲間を集めて、20年前の自分の作品を振り返った作品で昔を懐かしんだり。
この人の作品は、ひと縄筋ではいかない。
出る作品出る作品が、都度違うのであって、聞き手も予想が出来ない。
恐らく本人も予想できないのだろう。
とにかくじっくり作品を作ったかと思うと、いきなり1年ほどの短いインターバルで予想もしなかった荒々しいアルバムを出したりする。それがニール・ヤングなのである。
こちらも重々承知しているのだかれど。だけど、しかし・・・。
 
今回は、全てカヴァー曲であって内容も1800年代をはじめ、全てアメリカで歌い継がれてきた歌を
歌っている。「オー・スザンナ」なんかもやっているし、締めくくりは「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」である。

↓アルバムの内容を記しているジャケット貼付のシール
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しかも、今回は久々にクレイジー・ホースとの競演であって、聴く前からある程度音の方は
予測できたのだけれど、久々に興奮した。
恐らくアメリカで昔から伝わる民謡的な曲を、メンバーを集めて、延々とスタジオでかき鳴らし続けたのだろう。アルバム全体も非常に荒々しくて、編集も最低限だと思われる。
ミストーンから何から、ほぼカットせずに収録しているのがニールらしい。
リハビリの56分間である。

↓輸入盤にしては?豪華なブックレット。ちゃんと歌詞カード(勿論英詩)つき。
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しかし、このアルバムを聴いて興奮すると言うことは、やはり最近のニールの作品は精彩を欠いているということなのかもしれない。作品が綺麗過ぎたのだ、最近のニールは。最近、自分の作品をアーカイヴして再発売したりして、自分の足元をもう一度見直したのかもしれない。
本当は彼のオリジナルが聴きたいけれど、今のニールにとってはこれがリハビリになるのかもしれない。 長いことミュージシャンを続けていると、こういうこともあるのだろう。
しかし、ニールは一生聴き続けて生きたいミュージシャンの1人である。

↓アルバム「Americana」なんと全曲聴けます(笑)!
http://www.youtube.com/watch?v=3_71FA0V-P0
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# by hirowilbury | 2012-06-25 19:21 | 音楽